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松本山雅×清水エスパルスマッチレポート【J1 2nd 第13節 2015年10月3日】

10月3日(土)に行われたJリーグ公式戦2ndステージ第13節 松本山雅FC vs 清水エスパルスの試合。

前節のFC東京戦は、前半20分に失点を喫して0-1で敗れた。

4試合ぶりの黒星により年間順位も16位のまま。

2ndステージ4節の甲府戦以来となる白星を目指し、清水と対戦する。

8試合ぶりの勝利を目指した清水戦の結果は1-0で勝利。

その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。

試合前の監督・選手のコメント

松本山雅FC 反町康治監督

『最初から自分たちらしさを十二分に出す』

今節の相手・清水の印象は?

攻撃陣にはウタカ、チョン・テセ、大前など顔と名前の一致する選手が多く、特にウタカは能力の高い選手。

8人で守って2トップで点を取るという印象がある。

いずれにしても、いまは相手どうこうを言う立場ではない。

清水戦も最初から自分たちらしさを十二分に出していければ。

松本山雅FC MF6 岩沼俊介

『追加点を取れる展開に持ち込みたい』

今節の相手・清水の印象は?

J1初勝利した相手(1st第3節/1〇0)でもあり、苦手なイメージはない。

ただ、清水もあれから選手を獲得しているし、ウタカもフィットしてきた。

とにかく前線が強力なので、失点をゼロに抑えつつ、先制点を狙いたい。

あとは追加点を取れるかが課題。

ここ最近の試合では、追加点のチャンスがあっても、取れないうちに追い付かれている。

追加点を取れる展開に持ち込めるようにしたい。

清水エスパルス 田坂和昭監督

『ソリさんは“同期入社”』

今節の相手・松本のソリさんは“同期入社”(1994年に、当時の平塚に加入した)。

自分は大卒だったが、ソリさんは横浜Fから移籍したときだった。

2年くらいは一緒にプレーしたと思う。

指導者としても、勉強になることはたくさんある。

大分でJ1に昇格したときもソリさんに話を聞いてもらっていた。

いろいろと勉強させてもらっている。

湘南が3位で昇格した年(2009年)の試合は全部見たし、2013年も松本の試合を全部見た。

守備のこだわりを持っていると思う。

清水エスパルス DF13 犬飼智也

『残り5試合は気持ちを見せたチームが勝つ』

今節の松本は、ほぼ同じ立場で、どちらかが勝てば首の皮一枚つながるという状況なので、チームのために何ができるかを考えていきたい。

残り5試合は気持ちを見せたチームが勝つと思う。

みんなやるしかないと思っているので、自信を持ってやれば、結果は付いてくる。

こういう経験はなかなかできないので、思い切りやりたい。

試合内容

降格圏内から脱出するためにも負けられない両チームの一戦。

序盤から激しい球際の攻防が繰り広げられる。

互いに守備の意識が高く、均衡状態が続く中で、試合が動く。

前半36分

ペナルティエリア手前の中央からのFK

キッカーの岩上選手が右足でシュートを放つと、ゴール左上に決まり山雅が先制する。

1点のリードを持って前半を折り返す。

後半は攻撃の圧力を増した相手に押される時間もあったが、集中を切らさずにゴールを死守。

虎の子の1点を守り抜き、残留への希望をつなぐ勝点3を手にした。

試合後の監督・選手のコメント

松本山雅FC 反町康治監督

『受け手のサボりは直していかないといけない』

攻撃面で消化不良を起こしていたが?

自分たちのボールになった瞬間に2トップが寝ていたということ。

それはハーフタイムでも言ったけど、例えば鎌田や犬飼の後ろでボールをもらえれば自分たちの時間にできた。

直輝も普通の選手に戻ってしまったみたいで、東京から田舎に帰って来るとどうもそうなってしまう(苦笑)。

受け手のほうがサボっていて、ハーフタイムに言ってもあまり改善されなかった。

そういう試合もあるが、それは直していかないといけないだろう。

この10月の試合は重要になるが?

天皇杯もまったく同じ位置付けでやりたい。

スケジュール的にも我われはタイトではないので、しっかりやって、勝って帰って来たい。

松本山雅FC DF3 田中隼磨

『望みをギリギリつないだという状況』

今日は勝てたが、残り4試合の結果が重要になる?

本当にそのとおり。

勝てたからどうこうと言っている場合でもないし、望みをギリギリつないだという状況。

まだ何も分からない。

開幕前からこういう厳しい状況になるのは分かっていたし、最初からもっとやらないといけない。

清水エスパルス 田坂和昭監督

『「これが現状だ」ということ』

最初に言わなければいけないのはやはり、清水のスポンサーの皆さん、また駆け付けてくれたサポーターの皆さん、

清水から応援してくださっている皆さんに対して非常に申し訳ないということ。

選手は頑張っていたが、それでも結果を出せなかったのはすべて私の責任だと思う。

試合展開としては、今日はガチガチの試合になると。

前半を見ても分かるように、長いボールが入ったときの空中戦の防ぎ合いやセカンドボールの拾い合いになり、

どのようなところで明暗が分かれるのか、勝敗が分かれるのかというのは気にしていた。

もう一回映像で確認するが、やはりリスタートのところでどちらかというとわれわれが不利な状況になってしまった。

それもサッカーなので、ああだこうだ言うつもりはないが、

そこで守れずに1点を決められてしまい、松本の得意なパターンで守られてしまった。

もちろん松本を崩すためのトレーニングはしていたが、

なかなかゴールに結び付けることができなかったのもチームの課題。

選手にも言ったのは『これが現状だ』ということ。

だから、現状をしっかりわきまえて次の試合に向けてやっていかなければいけない。

清水エスパルス MF7 本田拓也

『可能性のある限り準備をして戦っていきたい』

前半はうまくできた部分もあったが、後半は点を取りに行かなければいけない部分もあったので、

慌てた部分もあった。

この状況で勝たなければいけないところで、

点が欲しいとなれば、こういうサッカーになってしまう。

そこは反省しなければいけない。

多くのサポーターの皆さんが遠い中でも来てくれて、自分たちを応援してくれているのは励みになる。

残り4試合、可能性のある限り準備をして戦っていきたい。

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