松本山雅

J1-2nd-第14節 アルビレックス新潟×松本山雅マッチレポート

10月17日(土)に行われたJリーグ公式戦2ndステージ第14節 アルビレックス新潟 vs 松本山雅FC の試合。

前節の清水戦は、前半36分に岩上選手がフリーキックを直接決め、1-0で9試合ぶりの勝利を収めた。

勝ち点3を積み上げたが、依然として年間勝点順位は16位のまま。

15位の新潟との勝点差は3に縮まった。

今回の相手は、その新潟。

新潟とは1stステージ9節で対戦したときは、1-2で敗れている。

残留に向けて絶対負けられないこの試合、結果は2-0で敗戦。

その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。

試合前の監督・選手のコメント

アルビレックス新潟 DF 3 大井健太郎

『手数を掛けずに攻撃できるチーム 』

今節の相手松本とは今季二回やっている。(1st第9節/2〇1、ナビスコカップ第7節/3〇0)

メンバーは少し代わっているが、やりたいことや特長は分かっている。

セットプレーではいろいろなことをやってくるし、ロングスローもある。

オビナという強い選手もいる。

しっかり守って、手数を掛けずに攻撃できるチームという印象。

相手は大きいボールを入れてくるので、競り勝ってつなぐのがベストだが、

負けてもセカンドボールに反応して、球際で自分のボールにしたい。

アルビレックス新潟 MF 23 山本 康裕

『勝つことだけを考えている』

今節・松本戦では、勝つことだけを考えている。

松本はハードワークしてくる。

ビッグスワン(東北電ス)でやれれば、つないで自分たちのサッカーができる。

主導権を握りたい。

一人で勝てるわけではないので、チームとして攻守にわたりしっかり足を止めずに戦いたい。

引き分けでもダメ。

必ず勝って、勝ち点差を広げられれば。

松本山雅FC 反町康治監督

『前線の4人で攻撃するという印象』

→ 今節の相手・新潟の印象は?

相手を分析した上で、その対応をしてくる。

例えばディフェンスのやり方は相手に応じて変えている。

その意味ではつかみどころがないというか、対策は難しい。

攻撃面ではボランチにボールを預ける時間が長い。

ただペナルティーエリアの中まで入って来ることは少なく、前線の4人で攻撃するという印象。

試合終盤になって前がかりになると、個人技とスピードに長けたラファエル・シルバを入れてくる。

松本山雅FC MF 22 前田直輝

『特別な感情はなしにして勝ちたい』

今節の相手・新潟では、東京Vのユース時代に1学年上だった端山選手が特別指定でプレーしているが?

ジュニアのころから背番号10を着けてきて、憧れとは言わないまでも、

いつかは追い付き追い越さないといけない存在だと思っていた。

僕が先にプロの世界に入ったけど、すぐに先発で出ているようだし、

そこはすごいなと。

ただ東京Vの先輩であってもピッチの上では特別な感情はなしにして勝ちたい。

試合内容

試合開始から、主導権を握るアルビレックス新潟。

残留を争う緊張感あふれる普段と違う空気感の中、思うように攻め込むことが出来ない山雅。

新潟の前線からの守備が、山雅の攻撃の芽が摘み取っていく。

前半は、新潟の慎重な試合運びで攻撃の機会を作れない山雅。

後半に入り、攻勢を仕掛ける山雅だが、悲劇は突然訪れる。

後半16分

新潟、端山選手がペナルティエリア手前から右足を振り抜くと、ゴール右に決まる。

新潟、先制。

その3分後、後半19分

新潟のFKからDF大井選手ののヘディングシュートが決まり、2点目を奪われる。

その後は、新潟の方はプレーに余裕が生まれてゲームを掌握した。

一方、山雅はオビナのマークを外せず、終了間際のパワープレーも不発に終わった。

そのまま得点を奪えないまま試合終了。

残留に向けて負けられない戦いを落としてしまった。

4000人のサポーターの前で勝利を奪うことが出来ず、新潟との勝ち点差も6に広がる大きな敗戦となった。

試合後の監督・選手のコメント

アルビレックス新潟 柳下正明監督

『端山の得点は偶然ではない』

ゲームのスタートから終わりまで、非常に集中力を持って、

なおかつアグレッシブで、非常に良いプレーが見られた。

相手のロングボールをはじき返す、セカンドボールをみんなで拾う、

マイボールになったら落ち着いて展開してチャンスを作る。

非常に、攻守で良いプレーがたくさん出たと思う。

あと3つ、今日のようなゲームをやり続けて、勝ち点3を取り続けたい。

→ スタジアムに3万人以上のお客さんが入った中で勝利した意味について

やっぱり選手たちもサポーターの熱い声援を受けて、本当に集中して、アグレッシブに相手のゴールを目指す、

セカンドボールを拾い続ける、そういうことができたので、非常にありがたく思っている。

→ 初ゴールを決めた端山豪に対する評価と、期待することは?

得点は非常に良かった。

偶然ではなくて、トレーニングから彼は非常に良いミドルシュートを打っている。

ただ前半ほとんどプレーに参加していないような感じ。

多少緊張感もあったんだろうけど。

得点してから、彼本来の少し落ち着いたプレーが見られた。

こういうサッカーは非常に難しいというか、自分の頭の上をとおり越す回数が多いので、

彼のリズムを作るのは難しいが、

90分やり切れたということは、自信になっていくんじゃないかなと。

アルビレックス新潟 MF 37 端山豪

『成長できる一つのきっかけになる』

→ ゴールを決めたときの気持ちは?

頭が真っ白になった。

でもゴールネットが揺れているのを見て、シュートを決めることができたんだと、

素直に本当にうれしかった。

試合に出させてもらっている以上は、チームに貢献しないといけないと思っていたので、

こういう大一番で点を決めることができたのは、自分にとっても成長できる一つのきっかけになると思う。

チームにとっても大きなゴールを決めることができてうれしかった。

松本山雅FC 反町康治監督

『J1のトップ15のチャンスはまだ残っている』

順位としては勝ち点3の差があったゲームだったが、

実際やってみて、もう少し差があるかなと正直感じた。

それはわれわれが力を出せなかったのとかは抜きにして、

全体的な圧力や場数の多さというのか。

新潟は残念な話だが、こういう経験をたくさんされているし、

われわれは向こうを見ずにやろうという部分はあったが、やはり新潟の老獪なところや、

ここぞというときのゲームのあやを知っているチームと、知らないチームの差はあった。

われわれも場数を踏んでいきたいし、

今日は勝てなかったが、こういう経験が選手を伸ばすと思っている。

J1のトップ15のチャンスはまだ残っているので、それに向けて全力を尽くして頑張りたい。

→ 場数、経験の差はあるにしても力負けだった?

少し雰囲気に呑まれたというのも含めて、

向こうのほうが出足も早く、ゴールへの執着心も前半の始めから高かった。

われわれはどちらかというか浮き足立ってしまい、

地に足をつけてサッカーができなかった。

それが最初から最後までだった。

そこはちょっと残念だし、繰り返すがこういうシチュエーションをあまり経験していないというのもあるかもしれない。

こういうところで、力を発揮できるチーム作り、選手作りをしなければいけないというのは反省点。

松本山雅FC DF 3 田中隼磨

『自分たちの力のなさを感じている』

J1を長く戦っている新潟に勉強させられた。

自分たちの力のなさを感じている。

自分たちのサッカーができず、チャンスも作れなかった。

そういう中で立て続けに失点してしまい、自分たちのチームはまだまだ力が足りないんだということを、あらためて新潟に教えられた。

試合に入る前は自分たちは失うモノは何もないし、J1挑戦1年目のチームとして前を向いて戦っていこうと話していた。

気持ちの部分では問題なく挑んだが…。

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