松本山雅

J1-2nd-第4節 ヴァンフォーレ甲府×松本山雅マッチレポート

7月25日(土)に行われたJリーグ公式戦2ndステージ第4節 ヴァンフォーレ甲府 vs 松本山雅FC の試合。

前節の鹿島戦は、前半のうちに工藤選手と飯田選手の2人のゴールで2-0で勝利を収めました。

リーグ戦8試合ぶりの勝利となり、連敗は7ストップ。

7試合連続で複数失点を喫していたため、8試合ぶりの無失点を達成したことは大きな収穫となった。

1stステージ10節で対戦したときの結果は、2-0で勝利を収めている。

初の連勝を狙いたいこの試合、結果は0-1で勝利。

その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。

試合前の監督・選手のコメント

ヴァンフォーレ甲府 佐久間悟監督

『松本対策は立てにくい』

→今節の相手・松本について

松本対策は立てにくい。

松本は、オーガナイズされているというよりも、選手個々の状況判断でプレーが進んでいるから。

セットプレーはものすごく計算されている。

注意するのはスローイン、CK、FK。

そして、前線のボールを引っかけられること。

あとは、クロスを入れてくるところ。

ヴァンフォーレ甲府 DF 28 橋爪勇樹

『前回と比べるとやることが明確』

→今節・松本戦に向けて

松本だからという意識ではなく、前節の湘南戦で点を決めるチャンスがあったのに決められなかったので、点を決めたい。

1stステージの対戦(1st第10節 0●2)に比べると、やることは明確になっている。

悔しい内容で負けたが、いまは自分たちのスタイルという拠り所もある。

絶対に勝ちたい。

松本山雅FC FW 39 阿部吉朗

『甲府には知り合いも多いし、負けたくない』

→今節の相手・甲府は古巣だが?

まだ知り合いも多いし、正直負けたくはない。

甲府は、大型FWがトップに入ると良いサッカーをするチームで、例えばバレーだったり、ハーフナー・マイクだったり。

そこにしっかりボールが入ると強い。

今はバレーが中心になっているので、勢いもある。

ただ、自分たちも前節の鹿島戦の結果で割り切れた部分もある。

松本山雅FC DF 36 安藤淳

『高さをうまく使いたい 』

→今節の甲府戦への意気込みは?

個人的なパフォーマンスもそうだけど、チームとしてうまく機能しないと広島戦のようになってしまう。

逆にチームとしてまとまれば鹿島戦のようになる。

甲府は引いて守ってくると思うので、固められたディフェンスをどう打開して崩していくか。

ウチとしてはオビちゃんなど高さのある選手も多いので、そこをうまく使っていきたい。

試合内容

甲府は、強固なブロックを敷いて山雅にスペースを与えず、試合の主導権を掌握する。

しかし、攻勢を掛けながらもゴールを奪えないままゲームが進んでいく。

すると、前半42分。

岩上選手が右サイドからスローインを供給する。

喜山選手からのリターンを受け、再度岩上選手がクロスを上げると、競り合いの中ファーにボールがこぼれる。

そのボールに反応した岩沼選手がダイレクトでシュートを放つと、ゴール右上に決まり、山雅が先制する。

1点のリードをもって迎えた後半。

山雅は守備を固めて、甲府に攻撃の糸口を与えず、決定的な仕事を許さない。

後半21分に村山選手の負傷。

GKが白井選手に交代するが、安定したセービングで得点を許さない。

そのまま試合が終了し、0-1で山雅が勝利。

過酷な環境でも足を止めることなく、走り切った山雅がJ1初の連勝を飾った。

試合後の監督・選手のコメント

ヴァンフォーレ甲府 佐久間悟監督

『ライバルに、3連敗したというのは残念』

甲信ダービーということで創立50周年記念ユニフォームを用意して、入場前にはサポーターの皆さんにダービーの雰囲気を作っていただいた。

にもかかわらず、まず負けたことは本当に残念。

松本とはJ2時代からの縁で隣県だし、同じプロビンチアとしての威信を掛けてというか切磋琢磨してきたクラブ。

もちろんライバルだけに、その相手にナビスコカップを入れれば、3連敗したというのは残念。

さらに残念なのは準備していたセットプレーでやられたことがまた残念。

もう一つさらに残念なのは、そういう状況でドリブラーを入れて攻略しようと思ったが、彼らが前を向いてしかけない、またシュートを打ってくれなかった。

だから挑戦せずに終わってしまったかなと。

ヴァンフォーレ甲府 FW 10 バレー

『本当に残念で悔しい』

良い結果を出せずに本当に残念で悔しい。

相手チームが守り切ってセットプレーで決めた。

先制されてからわれわれは前にスペースがほとんどなく、良い攻撃ができなくて、今までやってきたコンビネーションがうまくいかなかった。

悲しいが、次の試合のことを考えないといけない。

今までやってきたことを次のゲームで出せるように、課題を修正し、もっとトレーニングして、監督の指示に従うことが大事。

松本山雅FC 反町康治監督

『プランどおり進むことができたと思う』

いろいろプランはあるが、最初の時間に失点しなかったのがすべてだと思う(苦笑)。

最初は、『あれ、まだまどろんでいるな』という状態だった。

一発やられても目が覚めずに、二発やられて一人か二人くらい目が覚めただけで、3発やられてやっと目が覚めたという試合だった。

ウチは最初の15分の失点が一番多いチームなので、発破を掛けて送り出しているが、この湿度の高さで眠りに入ってしまったんじゃないかと危惧している。

その波を超えられてからは、対等というかプランどおり進むことができたと思う。

それまでの試合だったらすでに0-1とか0-2になっていたと思うので、救われたとしか言いようがない。

いまの甲府の力だと、勝つなら1-0、もしくは0-0。

やられるなら0-1か0-2いう形なので、先制できたのは本当に大きかった。

岩沼は恥ずかしいようなコントロールミスもするが、驚くようなシュートも打つので、チャラにしたい(笑)

松本山雅FC MF 6 岩沼俊介


『たまたま入って良かった』

J1初ゴールを決めることができて、それがチームの結果に結び付いたことはうれしい。

セットプレー時のこぼれ球のセカンドボールのところにいるが、こぼれてきたらシュートで終わり切ろうという気持ちだった。

それがたまたま入って良かった。

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