オズワルド・オリベイラが本来求めるサッカーは、ハイプレスで奪ったらシンプルにゴールを目指す戦術です。
全盛期を過ぎはじめた鹿島の選手たちに合わせ、戦術を縦へ簡単にボールを運ぶサッカーへと変えたりしながら、前人未到のJリーグ3連覇成し遂げたのはすごい事です。
また、選手のモチベーションを高く保ち続けられるようにする技術にも長けた監督の素顔を紹介します。
オリベイラ氏はどんな人柄なのか
母国ブラジルで監督のキャリアをスタートさせ、中東、そして日本といろいろな文化の元で生活してきました。
サッカーを指導していく中で養われた経験は、チームをファミリー化し、選手、スタッフなど仲間の声に常に耳を傾けること。
控え選手には、腐らないよう個別に面談するなど気配りも出来る優しい人柄の方です。
常に柔軟な考え方で他人の意見にも耳を傾ける謙虚な人柄です。
もちろん、試合中などはゴールが決まれば派手にガッツポーズするなど熱い一面も持っています。
理想とする戦術は?
オリベイラ監督の戦術は、トップのFWにも「フィルター」と名付け、前線からハイプレッシャーを掛けさせます。
そして、ボールを奪ってからは手数をかけずにシンプルに早く、ゴール前までボールを運びゴールを奪う戦術を好みます。
しかし、それだけでは勝ち続けられません。
この監督のすごいところは、加齢や選手の移籍などによってメンバーが変わればシンプルな縦へ簡単にボールを運ぶサッカーで結果を出したり臨機応変な戦術を使い分けられるところが強みです。
代表監督で求められるもの
もし、オリベイラ監督が日本代表監督になったとしたら、求められるのは戦術の多様化です。
歴代の監督もチャレンジはしましたが、結局は1つしか戦術を持てませんでした。
先日のアジアカップの敗戦のように、引いた相手にポゼッションサッカーでボールを支配してもこじ開ける事が出来ませんでした。
そういう相手には、シンプルにボールを前線に入れたり、パワープレーをしかけるなどオリベイラの戦術の引き出しの多さを上手く使い分けて欲しいです。
オリベイラ監督が日本に残せるもの
ワールドカップのアジア予選まで時間がない中で、現実的に日本代表監督を選ぶ場合、日本人とあまり触れ合った事のない新しい外国人監督は難しいと考えます。
Jリーグでの良い成績、長年鹿島で監督を務め日本人の性格や気質を把握している、オズワルド・オリベイラは適任だと思います。
日本代表がもう一段階強く、安定した結果を残し続ける為には複数のフォーメーションや戦術を使い分けるという柔軟さをオリベイラに残して欲しいです。