5月29日(日)に行われたJ2リーグ 第15節 ツエーゲン金沢 vs 松本山雅FC の試合。
前節の町田戦は、とても堅い試合展開となった。
コンパクトに守る町田に対して、山雅はロングボールを多く使い状況の打開を図った。
試合は、後半に飯田選手が決めたゴールを守りきり勝利!
上位対決を制した。
今節は地域リーグ時代からのライバル、ツエーゲン金沢との北信越ダービー。
上位に食らいつくためにも勝利が必要だったこの試合、結果は0-2の勝利!
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
ツエーゲン金沢 森下 仁之監督
『山雅はここ何年かの間でJ1の実力を付けた』
→ 今節・松本戦について
山雅は、ここ何年かの間でJ1の実力を付けた。
J2の中でも上のほうの力がある。
自分たちはチャレンジ精神を持って、積極的にトライしたい。
天皇杯で対戦したときは、力の差を感じさせられた。
それが少しでも埋まっているのかどうか。
昨季の対戦を一つの基準にして、自分たちの成長曲線を感じられたらいい。
ツエーゲン金沢 DF 3 作田 裕次
『松本には縁のある選手が多い』
Jのリーグ戦では初めて、松本と対戦する。
昨季は、負けている。
これまでの勝率は悪いみたいだが、今までとは違うところを見せたい。
宮阪とは山形でやっていた。
高崎とは大学時代のリーグ戦で、何回もバチバチやっていた。
松本には顔見知りというか、縁のある選手が多い。
コーチの田坂さんは大分時代の監督だった。
田坂さんとは初めて対戦する。
松本山雅FC 反町 康治監督
『この1週間、課題の修正に取り組んできた』
→ 今節の相手・金沢の印象は?
昨季も天皇杯で対戦しており、対戦経験がないわけではないが、メンバーもあれから大きく替わっている。
序盤はなかなか結果が出ていなかったが、ここに来てやることもハッキリしてきた印象だ。
間違いなく難しい試合になるが、この1週間、課題の修正に取り組んできた。
変則的な日程だが、他チームの結果などは気にせず、自分たちのサッカーをやっていきたい。
松本山雅FC DF 4 飯田 真輝
『下位のチームにどうも相性が良くない』
→ 今節の相手・金沢は最下位のチームだが?
ウチは下位のチームや、調子の悪いチームにどうも相性が良くない。
気を引き締めないといけない。
あと、金沢には水永選手がいる。
自分がマッチアップすることになると思うが、ポストプレーに関してはJ2では屈指の選手。
あそこを抑えられるかどうかで、試合の流れや勝敗が決まってしまう。
起点にさせないようにケアしないといけない。
試合内容
雨の降るなか、積極的にボールを回す山雅。
前半14分
右サイドから田中選手がクロスを送る。
ニアの高崎選手が後ろに落とすと、工藤選手がダブルタッチでディフェンスをかわし、
ペナルティエリア右から左足を降り抜く。
グラウンダーのシュートがゴールに決まり、山雅先制!
先制したあとも、攻撃の手を休めることなく2点目を狙いにいく。
サイドチェンジや、ダイレクトプレーで相手のディフェンスをはがし、ゴールに迫る。
金沢の守備陣を揺さぶり続けたが、追加点は奪えず前半終了。
- 浮いたボールの処理をしっかり、球際で勝つ
- クロスの対応をしっかりしょう
後半に入っても、山雅ペースでゲームが進む。
前半に比べて、セットプレーで多くのチャンスを作る山雅。
それでも、金沢の守備を崩しきれず追加点が奪えない。
このまま終了かと思われた、後半44分
山本選手が、前がかりになった金沢ディフェンスの裏に抜ける。
ドリブルでペナルティエリア左に進入すると、左足一閃!
ゴールキーパーの股間を射抜き、ネットに突き刺さる。
2点を守り切り、試合終了。
北信越ダービーに勝利!アウェイで勝ち点3をゲット!
5月を3勝1分け1敗で勝ち点10となった。
https://youtu.be/ss8k2nSYdOQ
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 10 | 6 | 4 |
FK | 15 | 5 | 10 |
直接FK | 14 | - | - |
間接FK | 1 | - | - |
コーナーキック | 7 | 1 | 6 |
ゴールキック | 8 | 5 | 3 |
PK | 0 | 0 | 0 |
オフサイド | 1 | 1 | 0 |
この試合、隼磨さんの気合が爆発していた。
注目すべきは、後半60分。
金沢の選手にファールを受けたシーンです。
「流せ、流せ、流せ、おーい!」
「なんで!」
圧倒的な迫力!
まさに気持ちを前面に出した戦い方。
そして、山本選手がゴールを決めた時にはこのポーズ。
熱すぎるハユさんに拍手です。
試合後の監督・選手のコメント
ツエーゲン金沢 森下 仁之監督
『終始、山雅のペースで試合を運ばれた』
今季最多の約7600人のファン、サポーターの皆さんの前で、勝利できなかったこと
ましてやこの雨の中、最後まで熱い声援を送ってくれた皆さまに勝利を届けられなかったことは非常に残念。
ゲームのほうは、大きなチャンスをほとんど作ることができなかった。
終始、山雅のペースで試合を運ばれた。
球際、次のプレーの予測、そういった予測の中で次に出て行く労力を使ってハードワークしていくところだったり、基本的なことをきちっとやっているチーム。
ツエーゲン金沢 FW 30 山﨑 雅人
『決め切る力がなかった』
今日は始めに1点取られたが、同点に追い付くチャンスは自分にもあった。
守備陣が頑張って、終盤まで1失点に抑えてくれていたので、自分が決めていたら流れも変わったと思う。
後ろは本当に頑張ってくれていたので、何とか仕事をしたかった。
前半の早い時間帯に決められてしまった。
全体的にそこで計算が狂った感じはある。
でも、後半も守備陣が粘ってくれていた。
決め切る力がなかった試合だった。
松本山雅FC 反町 康治監督
『良い流れで終えられた』
非常に苦しいゲームだったけど、良い入り方をして、主導権を取った時間帯でゴールを取れたことはうれしく思っている。
ただ、そのあとに決定機もあったが、焦ったというか冷静さがないというか…。
2点目を取る機会はあったが、取れないとイヤだなというのはあった。
というのも、金沢のベンチには水永だったり辻尾だったり、ガラッとチームを変えることのできる選手がいるから。
それは少し気掛かりだった。
後半も少し雑になったけど、最後のところでしっかり体を張ってゼロで抑えることができて、遅い時間帯だったけど、山本が追加点を挙げることができた。
良い流れで終えられたかなと思う。
松本山雅FC FW 19 山本 大貴
『とりあえず振り抜いた』
スタメンを外れた悔しさがあったので、ゴールを決められて良かった。
得点場面は、とりあえず振り抜いた。
ヒロさんがキープしてくれて、良いパスをくれたので、決めることができた。
GKの股下を抜いていった。