10月16日(日)に行われたJ2リーグ 第36節 ジェフユナイテッド千葉 vs 松本山雅FCの試合。
前節の岡山戦は、後半7分に工藤選手からゴールを奪い先制するも、終了間際に追いつかれ1-1のドロー。
勝ち点2を失う結果となってしまい、C大阪との勝ち点差が2に縮まった。
今節の千葉には、ホームで0-1で敗れている。
同じ相手に2度負けることは許されない。
昇格に向けて絶対に負けられないこの試合結果は0-3で勝利。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
ジェフユナイテッド千葉 FW 11 船山 貴之
『松本は良い位置にいるので、良い試合をしたい』
→ 今節の松本はサポーターが熱いが?
そうですね。
熱狂的ですし。
ただ、サポーターは優しいですけどね。
→ 今回はバックスタンドが一面、松本サポーターが埋め尽くしそうだが?
俺がいたときもフクアリのときは2階席まで来ていたので、普通と言えば普通。
あっちからしたら、いつものことだと思う。
→ 古巣とやることに関しては?
昨季もやっているし、今季も2回目の対戦。
いま松本は良い位置にいるので、良い試合をしたいと思っている。
ジェフユナイテッド千葉 GK 1 岡本 昌弘
『一生懸命やっていて、負けたくないと思っている』
→ 京都戦後にサポーターと口論になったことに関して
本当にすみませんでしたとしか言えない。
みんな一生懸命やっていて、負けたくないと思っている。
やっぱりやっている人は悔しいし、ベンチの自分も悔しいし、応援している人も悔しい。
最初にサポーターの団長さんが話をされていて、『ヴェルディ戦も群馬戦もそうだし、どうしてくれるんだ』と。
本当にそのとおりだと思って話を聞いていた。
松本山雅FC MF 23 工藤 浩平
『同じ相手に二回は負けられない』
→ 千葉戦に向けての意気込みは?
千葉には前回対戦時(第4節/0●1)で負けているので、同じ相手に二回は負けられない。
個人的にも千葉出身ということもあり、育ててもらったチームなので、対戦は楽しみ。
自分もゴールを狙いつつ、何より勝ち点3を持ち帰るようにしたい。
松本山雅FC DF 4 飯田 真輝
『自分たちの武器でもある走力を出したい』
→ 千葉は現在4戦勝ちなしだが?
ウチはそういう相手に結果を出せていないし、千葉は千葉でホームで京都に負けていることで、ホームでは絶対に負けられない状況になっている。
すごく手ごわい相手になっているんじゃないかと思う。
勝つためには2トップを抑えないといけないのと同時に、自分たちの武器でもある走力を出したい。
それが出せれば切り替えのところから攻撃の形は作れると思う。
試合内容
山雅ボールでキックオフ!
フォーメーションはいつもの3-4-2-1
出場停止のパウリーニョ選手に変わって、宮阪選手がボランチに入った。
日本代表候補合宿に招集されたダン選手もスタメン
前半5分
敵陣中央の右からのFK
宮阪選手がファーサイドへロングボールを送ると、後藤が折り返す。
DFにはじかれるも、こぼれ球を拾った那須川選手がシュートを放つ。
しかし、うまくミートできず、ゴールには至らない。
前半16分
自陣からのFK
GKから一気に前線へロングパスを出すと、飯田選手がヘディングでつなぐ。
工藤選手がペナルティエリア内で収め、チャンスを迎えたかに見えたが、オフサイドを取られてしまう。
前半25分
味方からのパスを受けた那須川選手が、良いトラップで相手を抜きに掛かるが、カバーリングに入ったDFにクリアされてしまう。
前半32分
敵陣浅い位置からのFK
宮阪選手がペナルティエリア左へロングボールを送ると、後藤選手が頭で折り返す。
走り込んだ石原選手がスルーし、その後ろの工藤選手がペナルティエリア中央からボレーシュートを放つ。
しかし、千葉DF近藤選手のブロックに遭い、ゴールには至らない。
前半35分
石原選手がペナルティエリア手前の左から意表を突いたスルーパスをペナルティエリア内へ供給する。
しかし、味方と呼吸が合わず、シュートにはつながらない。
前半38分
ゴール!!!
左サイドの敵陣浅い位置からのFK
宮阪選手がロングボールを前線に送る。
後藤選手がヘディングでつなぐと、ペナルティエリア内の工藤選手がダイレクトで押し込み、先制に成功する。
工藤選手は4試合連続となるゴールを記録
前半42分
競り合いの中で高崎選手が千葉DF若狭選手に倒され、PKを獲得
若狭選手にイエローカード。2枚目で退場となる
前半43分
ゴール!!!
PKを獲得した高崎選手が自らキッカーを務める。
ゴールの左上に強気に蹴り込み、追加点を奪取
前半終了。
0-2で山雅のリードで試合を折り返す
- レフリーに左右されず、セルフコントロールすること
- エルトンにつられずにプレーすること
- サイドを攻略したときは手間をかけずにプレーする
千葉のボールでキックオフ
後半7分
那須川選手がクロスを上げるも、相手にはじかれる。
それでも、こぼれ球を拾った宮阪選手がペナルティエリア手前からミドルシュートを放つ。
しかし、DFのブロックに遭う。
後半9分
ゴール!!!
右サイドからのCKを獲得。
クロスはGKにはじかれるも、那須川選手がこぼれ球に反応してシュートを放つ。
飯田選手がヒールキックでそらすと、高崎選手が収めてシュートを打つ。
相手にブロックされるが、飯田選手がヘディングで押し込み、差を3点とする。
後半15分
右サイドでボールを保持した田中選手が、ディフェンスラインの裏へ浮き球のパスを送る。
高崎選手が抜け出すが、オフサイドを取られてしまう。
後半20分
右サイドからのCKを獲得
宮阪選手がクロスを上げるも、直接GKにキャッチされる
後半24分
ペナルティエリアの左脇の石原選手が、高崎選手からのパスをダイレクトでペナルティエリア左へ送る。
那須川選手がボールを収めて思い切りよくシュートを放つも、枠を外してしまう。
後半25分
20石原OUT→19山本IN
後半27分
左サイドでボールを持った那須川選手が、ペナルティエリア左へスルーパスを送る。
山本選手が抜け出すも収めることができない。
後半31分
29高崎OUT→39三島IN
後半34分
宮阪選手からのスローインを受けた三島選手が、ペナルティエリア手前の左からファーサイドへループパスを送る。
後藤選手がヘディングで合わせるが、千葉GK佐藤選手のファインセーブに遭う。
後半38分
敵陣中央でボールを持った工藤が、ノールックで山本へパスを供給する。山本は胸トラップで収めてペナルティエリア内に進入するが、ハンドを取られてしまう
後半42分 【松本】
23工藤OUT→38前田IN
後半46分アディショナルタイムは3分の表示
試合終了。
0-3でアウェイの松本が勝利
https://youtu.be/FRd2WbQMWqc
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 14 | 4 | 10 |
FK | 16 | 12 | 4 |
直接FK | 15 | - | - |
間接FK | 1 | - | - |
コーナーキック | 4 | 0 | 4 |
ゴールキック | 9 | 6 | 3 |
PK | 1 | 1 | 0 |
オフサイド | 1 | 1 | 0 |
この試合、工藤選手が4試合連続のゴールで11ゴール目をゲット!
後半54分には飯田選手がお洒落なヒールパスから高崎選手のシュートの跳ね返りを頭で合わせて、ダメ押しの3点目を決めた。
試合後の監督・選手のコメント
ジェフユナイテッド千葉 長谷部 茂利監督
『セットプレーのところに問題がある』
ノーマルなところでのフィールドプレーでは戦えたと思う。
走れていたし、球際でも強く行けていたので、要求していたところを選手はやってくれたと思う。
ただ、セットプレーのところから3失点してしまった。
当然、分析もしていたし、トレーニングもやっていたが、やられてしまった。
なので、そこに問題がある。
退場をしてしまい、ビハインドの状態で人数が少ない形になったので、試合終了まで厳しい状況が続いてしまったと思う。
→ 1失点目のFKでエウトンを前に残したのはなぜ?
相手は左右に3人ずつ分かれて行うサインプレーをやってきたが、(ゴール前にボールを)上げてこないで、もしくは下でつないでくることもある。
その中で、エウトンのポジションがない状況になってしまった。
マンツーマンで人に付けるやり方もあるが、別の人間が付いていたので、彼の役割ではない。
なので、彼は前に残した。
ジェフユナイテッド千葉 DF 27 阿部 翔平
『松本の狙いどおりに、してやられた感じ』
松本の狙いどおりに、してやられた感じ。
しっかりとパスを回すことはできたけど、最後のラストパスが合わずにシュートまで行き切れず、そこの課題は依然として変わらない。
退場に関しては仕方ない部分があるので、それまでの失点を喫した1本目のセットプレーと、PKを与えてしまった2本目。
そこはしっかりと修正していかないといけない。
松本山雅FC 反町 康治監督
『流れの中からチャンスを作れなかったのは反省点』
今日は本当に我慢の試合だと思っていた。
千葉は個人の持っている技量やサッカーフィーリングなどは残念ながらわれわれより上ですからね。
点が入るまでは実際そういう試合になったが、ある程度予想はしていた。
サイドのファーストディフェンスが遅れてしまうと、そこで後手を踏んでボランチ経由、もしくは町田と船山の二人が厄介なポジションを取っていた。
予想どおりの試合展開で、そのために今週の練習では対策してきたので、少しは奏功したかなと。
前半で目まぐるしくぶん岐した試合だったが、流れの中からチャンスを作れなかったのは反省点。
逆にセットプレーから得点できて、岡山を(セットプレーからの得点数で)上回れたことをうれしく思う。
残り少なくなってきていろいろな雑音が聞こえてきたが、われわれのロードをしっかり見据えていくしかないと思う。
松本山雅FC GK 1 シュミット ダニエル
『千葉にチャンスらしいチャンスを作らせなかった』
特に大きなピンチもなく、守備陣が体を張って守ってくれたので、僕のところまでボールが来なかった。
毎試合そうだが、今日もフィールドプレーヤーに助けてもらった。
前半に向こうが一人退場して試合は少しラクになったが、その中でも気を抜くことなく走り続けて、千葉にチャンスらしいチャンスを作らせずに無失点に抑えられたのは、今後の試合にプラスになると思う。