DAZNのメリットとデメリット!スカパーとの比較や放映権の獲得経緯

DAZNダゾーンが日本でJリーグの放映権を獲得した経緯

2016年8月23日に新しい動画配信サービスがスタートしました。

その名は「DAZNダゾーン

DAZNダゾーンは、英動画配信大手のパフォーム・グループが提供するスポーツ専門動画サービスです。

ライブストリーミング配信でJリーグ、プロ野球、F1からEスポーツまで年間6000試合を提供する動画配信サービスです。

2017年からJリーグの放映権を獲得し、Jリーグの全試合独占放送が決定しています。

ダゾーンの参入によりスカパーでの放送は終了しました。

2017年からDAZNダゾーンでJリーグを観戦することになりました。

DAZNダゾーンとスカパーの違いを解説します。

DAZN vs スカパー!を徹底比較

DAZNとスカパー比較

スポーツ動画配信サービスの2強は、ダゾーンとスカパーです。

ダゾーンとスカパーのスポーツコンテンツには違いがあります。

スポーツ中継を楽しみたいのであれば、自分が見たいコンテンツを取り扱っているのか比較すべきですね。

ダゾーンとスカパーのスポーツチャンネルを比較します。

それぞれの違いや強みが分かりました。

比較ポイントは3つです。

  • DAZNとスカパーの料金で比較
  • 配信されるコンテンツで比較
  • 視聴環境で比較

料金比較

ダゾーンとスカパーでまず比較したいのは料金ですよね。

一番に重視すべき点は、見たいスポーツチャンネルが放送されているか。

月額料金のコストパフォーマンスの良さも気になるところです。

ダゾーンとスカパーの料金を比較してみました。

月額料金(税込)

DAZN

1,925円
1ヶ月間無料

スカパー!サッカーセット

3,149円
(基本料:390円+セット料:2,759円)

プロ野球セット

4,075円
(基本料:390円+セット料:3,685円)

Bリーグセット

2,296円
(基本料:390円+セット料:2,296円)

F1(フジテレビNEXT)

1,590円
(基本料:390円+セット料:1,200円)

ダゾーンとスカパーの料金比較は、圧倒的にダゾーンの方がお得でした。

ダゾーンは、スカパーと比べると最大2,300円安いことが分かりました!

スカパーは、ブンデスリーガ、ポルトガルリーグ、ルヴァンカップを中心に視聴できます。

スペインリーグやACLも別途プランを契約すれば視聴可能です。

  • スペインのリーガ・エスパニョーラも視聴したい場合
    月額4,759円(税抜)
  • アジアチャンピオンズリーグも視聴したい場合
    月額3,659円(税抜)

スペインリーグやACLを観るためにはオプションが必要です。

1ヵ月当たりの料金で比べてみると、ダゾーンに軍配が上がります。

ダゾーンなら有料コンテンツやオプションプランがないため1,925円だけでJリーグ、プロ野球、F1などのコンテンツが見放題です。

スポーツコンテンツの種類や試合終了後の再放送などの機能が充実しているだけではなく、コストパフォーマンスの良さがダゾーンの人気の秘密です。

スカパーは自宅のテレビでCS放送を受信できるのかどうかが問題になるのに対して、ダゾーンはインターネットに接続できるパソコンやスマホを持っていれば誰でも契約できます。

総合的に見るとスポーツチャンネルではダゾーンの方が魅力的です。

スカパーで見れるチャンネル

スカパーのスポーツコンテンツは、ブンデスリーガ中心の海外リーグ、プロ野球、Bリーグです。

サッカーセット

  • ドイツ ブンデスリーガ1部
    日本代表の大迫勇也、長谷部誠、鎌田大地を中心に日本人選手も活躍している
  • ポルトガルリーグ
    ポルトの中島翔哉、マリティモの前田大然、ポルティモネンセの権田修一、安西幸輝が活躍している
  • イタリア セリエA
    日本代表の冨安健洋が所属のボローニャ戦を中心に毎節3試合放送されている
  • YBCルヴァンカップ
    グループステージから決勝戦までを放送している
  • 天皇杯
    1回戦から注目試合を生中継している
  • 高円宮杯 JFA U-18 プレミアリーグ
    ユースや育成年代の様々な大会を放送している
  • スペイン ラ・リーガ
  • ACL アジアチャンピオンズリーグ

スペインリーグとACLは別途オプション料金がかかります。

プロ野球セット

  • セ・パ全球団のオープン戦/公式戦を中継!
    全12球団の公式戦を始球式からヒーローインタビューまで放送!

Bリーグセット

  • B1公式戦 全試合放送
    BリーグセットはB.LEAGUEだけではなく、セット構成チャンネルで放送されるスポーツ、映画、ニュースも見れてお得!

ブンデスリーガ・ポルトガルリーグ・ルヴァンカップ・天皇杯はスカパー独占放送です。

ダゾーンで観られのは、Jリーグ戦だけでカップ戦は観られません。

ACLアジアチャンピオンズリーグもダゾーンで中継はありません。

プロ野球セットは、広島カープの試合がスカパー独占です。

それ以外の球団はダゾーンでも配信されます。

ダゾーンのスポーツチャンネルについてジャンルごとにまとめました。

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視聴環境の違い

ダゾーンとスカパーでは視聴方法も変わります。

スカパーではテレビ視聴がメインでしたが、ダゾーンではスマホアプリやパソコンでの視聴に変わります。

ダゾーンをテレビで見るためには、Fire TV Stick/PS4、もしくはスマートテレビが必要になります。

DAZNをテレビで見る方法!価格や映像の綺麗さで比較したおすすめ8選

DAZNをテレビで見るにはいくつかの方法があります。DAZNをテレビに接続するだけで簡単に大画面で楽しめるようになります。テレビでドコモ契約で見る場合にはシリアルコードの入力が必要になります。その方法も詳しく解説しています。「www.dazn.com/tv」にアクセスすればあっという間に完了しますよ。

私のように試合を録画して、倍速で視聴したい場合もスカパーでないと出来ません。

ダゾーンではYouTubeのような倍速再生には対応していません。

画質について

画質は、スカパーオンデマンドと差はありません。

しかし、大きな違いが1つあります。

それはダゾーンは動画視聴時にデータがキャッシュされないということです。
※キャッシュとは、受信したデータを一時的に視聴機器内に保存しておくことです。

そのため、通信環境が不安定なところでは途切れ、途切れになります。

一方スカパー!オンデマンドは、データがキャッシュされます。

そのため一時停止にして時間をおいて再生すれば、スムーズに視聴ができます。

dazn
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操作性について

操作性は、YouTubeに近いです。

スカパー!オンデマンドとの違いもあります。

スカパー!オンデマンドは、動画再生時に別画面でされます。

しかし、ダゾーンは動画が同ブラウザ内で再生されます。

少しでも画面を操作するとメニュー画面がアクティブになり、映像が暗くなります。
DAZNのブラウザ非アクティブ

画面に触れると↓
DAZNのブラウザアクティブ

アクティブな状態でスクロールすると、再生は続き、音声が小さくなります。

これがかなり鬱陶しい。

実況と解説について

スカパーでの放送が完全になくなれば、実況者や解説者もダゾーンに移るでしょう。

ただこれまでスカパーで培ってきたコンビネーションが維持されるかは疑問です。

例えば玉乃淳氏と下田恒幸氏のコンビは秀逸です。

これがなくなってしまうのは大変悲しいです。

玉乃淳氏と下田恒幸氏のコンビ

それぞれの実況・解説者について関連記事で詳しく紹介しています。

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DAZNの評判

ダゾーンの配信は3シーズンで大きく変わりました。

ダゾーンでスポーツ配信が始まった当初の印象はこんな感じでした。

操作性

パソコンもスマホアプリも使い心地が良くなかった!

  • 両方のデバイスで閲覧するときはコンテンツが横並びになっている
  • 一般的な動画配信サービスは縦にスクロールする形となっている
  • DAZNでは操作性に戸惑いやすく、視認性があまり良くない
  • PCブラウザは特に横スクロールがマウスで効かないのでクリックが必要

PCブラウザにしてもスマホアプリにしても、正直なところダゾーンの使い心地は良いとは言えません。
独自性を意識したサービスなのかもしれませんが、上記の点がイマイチなところです。
それに、スマホアプリでは動作がもっさりとした感じになっていて、フットボールチャンネルを開きながら別の動画を観る、ながら視聴もできないのです。

アーカイブ配信がいつまでなのか分からない

関連記事DAZNの過去試合の配信が始まるタイミングと期限を確認する方法

ライブ放送で番組を閲覧できなかった時に再配信が役立ちます。

しかし、ダゾーンの視聴期間は「○○日まで」と期限が設定されておらず、いつまでなのか正確に分からないのがデメリットです。

コンテンツによっては想像以上に早くアーカイブ配信が終わることもあります。

動画ダウンロード機能は実装されていないので、通信環境の悪い場所でオフラインでリプレイするような楽しみ方はできません。

 

2019年4月にダウンロード機能がリリースされました。

DAZN ダゾーン
DAZNダウンロード機能のレビュー!ダウンロード方法や保存容量は?

DAZNのダウンロード機能がリリースされたので試してみました。ダウンロード方法や保存したときのサイズを検証してみました。ダウンロード機能は永久保存ではなく、視聴期限が決まっています。視聴期間が過ぎるとダウンロードした動画も見られなくなります。それでも通勤・通学のときにカクカクせずに視聴できるのは嬉しいかなと思います。

どうしても観たいビックマッチなどは再配信ではなく、ライブ放送で閲覧すべきです。

動画配信の権利は地域によって制限されていて、再配信でもライブ放送でも日本で契約すると海外から視聴することはできません。

動画再生

1分間程度のラグが生じる

  • Twitterや速報サイトをチェックしながらライブ配信を観ている
  • 先にネタバレを食らって中継を楽しめない
  • 番組を観る気が失せてしまう

ダゾーンに限ったことではなく、すべての動画配信サービスに該当する点として1分間程度のラグが生じます。

スポーツで結果が先に分かってしまうのはツラいことなので、動画視聴の際は注意してください。

頻繁に画質が下がったり停止したりする

「ダゾーンは他のサービスとは違って頻繁に画質が下がったり停止したりする」という評判や意見がありました。

推奨回線速度を満たしていても画質が粗くてカクカクとしてしまったり、5分置きくらいに画面が真っ暗になったりというトラブルが起こります。

使用するデバイスや視聴環境によって異なりますが、テレビでスカパーのフットボールチャンネルを観るのとは違うと心得ておきましょう。

動画のシークが遅くてイライラする

試合を観ていて結果が分かっていると、お目当てのシーンまでシークバーを動かして視聴することがあります。

YouTubeでもニコニコ動画のプレミアム会員でも利用できる機能ですが、再生位置を指定してから動画が始まるまでに10秒間以上待たされることが少なくありません。

  • お目当てのシーンが10回以上ある
  • その度に10秒間程度クルクルと回っている
  • スムーズに閲覧できなくてイライラ

外出中のちょっとした空き時間に観ようと思っても読み込み時間が遅く、これから改善して頂きたいポイントの1つです。

DAZNの視聴環境と画質

ダゾーンは、パソコンまたはスマホ(iOS,Android)が基本になります。

テレビで見るためには、Fire TV Stick/PS4、もしくはスマートテレビが必要となります。

画質については、可もなく不可もなくといった感じです。

スカパーオンデマンドとの差はないです。

動画視聴開始は荒いものの、視聴している間に綺麗になります。

安定した通信環境であればストレスなく視聴可能です。

2週間、ダゾーンでスポーツ観戦をしてみました。

その結論は、とてもスポーツを見られるレベルではないというのが私の見解です。

それはなぜか。

再生中カクカクします。そして途中で再生が止まります。

90分の試合をフルで見る気になりません。

筆者の持っているデバイスでは、スマートフォン、パソコンです。

ネット環境は、Wifi・有線LANで視聴してみました。

どちらもカクカクが止まりません。

現状の状態では、とてもJリーグ中継には耐えられない。

ダゾーンの画質について続報です。

いろいろ試してみるとちょっとした傾向が分かりました。

パソコンで観る場合、ブラウザとの相性がありそうです。

Wifi+Chromeブラウザだとカクカクしたり、映像が止まってしまいます。

Wifi+Internet Explorer・Edgeブラウザだと画質の荒さは変わりませんが、再生はスムーズでした。

有線LAN+Chromeブラウザだと再生はスムーズですが、画質は荒いです。

有線LAN+Internet Explorer・Edgeブラウザなら画質、再生ともにストレスなく観ることができました。

ノートPC(Wifi)とデスクトップ(有線LAN)で試してみましたが、どちらもChromeブラウザとの相性が良くないようです。

体感的にはIE・Edgeのほうが画質は綺麗に感じました。

でも、やっぱりテレビで観たかったので Amazon Fire TV を買っちゃいました。

2017シーズンの中継の詳細が発表されました。

この中で動画配信時の遅延や停止などの技術的な課題についてコメントがありました。

昨年のブンデスリーガ開幕の際に一時そうした問題が起きてしまったが、Jリーグで同様のことが起こらないよう設備増強を進めている。

随時サーバーの増強を行っている段階ということが分かりました。

開幕まであと1ヵ月。

トラブルなく開幕を迎えられることを願っています。

2017年当時は、これだけの問題がダゾーンにはありました。

しかし、いま現在ここで挙げてた問題は解消しています。

実際、動画再生は非常にスムーズになり、カクカクすることはなくなりました。

再放送の期間も動画ごとに表示されるようになっているので、分かりやすくなりました。

ダゾーンのサービス改善スピードは早く、Twitterなどで問題をキャッチアップして丁寧に返信もしてくれます。

ダゾーンで快適にスポーツ中継が視聴できるようになりました。

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Jリーグの放映権を獲得した経緯

パフォームは、Jリーグと10年間で2100億円の放映権契約を結びました。

これによりスカパーが来季もJリーグを放送するためには、パフォームからサブライセンスを取得しないと放送が出来ません。

なぜJリーグはDAZNダゾーンと契約したのか?

Jリーグの放映権獲得の裏には、NTTの存在があります。

2015年12月の段階でソフトバンク、パフォームがJリーグの放映権獲得に向けて動いていました。

当初の金額は約50億円。

そこから値段がつり上がったことでパフォームは、NTT、スカパーとタッグ組み100億円でJリーグにオファーします。

これによってソフトバンクが交渉から下ります。

そこで3社での契約が進んでいれば、スカパーはJリーグを放送することは可能でした。

しかし、最終的にスカパーは契約から外れました。

その理由は、

スカパー!オンデマンドとNTT(ドコモ)のdTVが競合するから

でした。

競合?

これまでdTVでJリーグを配信したことがありますか?

そもそもdTVにはスポーツジャンルありませんよね。

競合するのは、ドラマや映画の部分でしょう。

なんとも取って付けたような理由です。

とても裏を感じてしまうのは、私だけでしょうか。

関連記事ドコモユーザーのDAZN割引サービス

毎日新聞の記事によると、パフォームはスカパーに対してサブライセンスでの映像提供に否定的な考えのようです。

この考えは、パフォーム・インベストメント・ジャパン最高経営責任者のジェームズ・ラシュトン氏が毎日新聞社のインタビューで明らかにしたものです。

「スカパーとの関係に結論は出たのか」、という質問に対して、ジェームズ・ラシュトン氏はこのような発言をしています。

スカパーとの取引はない。
我々はJリーグの10年間の独占放映権を購入し、ファンを最優先にしたサービスを提供することに集中している。

この発言どおりあれば、スカパー継続がなくなったことになります。

スカパー側からのアナウンスはまだありません。

公式のアナウンスを待ちたいと思います。

一方でJリーグ側の思惑も分かってきました。

9月2日、ロイターがJリーグの村井満チェアマンにインタビューを行いました。

その中で村井チェアマンは、こんな発言をしています。

今回の契約では、無料のテレビ放送にどれだけ露出するかを重視した。

そのため初めて著作権をJリーグが持った。

現在、Jクラブは38都道府県にあるが、これによりローカルテレビ局などに安価で素材を提供できるようになる。

テレビでJリーグの試合を見て、こんなに面白いのであればダゾーンを契約しようという好循環を作りたい。

いま20代ではテレビとスマホの視聴時間が逆転している。

さまざまなメディアにわれわれの素材が流れていくことは極めて大事だ。

Jリーグ側は既存放送網でJリーグの露出を増やし、そこからダゾーンにファンを流そうと考えているようです。

ただその受け入れ先のダゾーンのサービスレベルが整っていない状況でこれをやってしまうのは、危険だと思います。

いざ契約してもまともに試合が見られないようなサービスでは、逆にファンが離れていく恐れもあります。

スカパーから2016年でJリーグ関連の放送を終了すると発表がありました。

スカパーは17年以降も放送継続を目指していましたが、パフォーム側との交渉が成立しませんでした。

来季以降は、ダゾーンでJリーグが放送されることになります。

JリーグがDAZNと契約した効果

DAZNとJリーグが契約した効果

ダゾーンがJリーグと契約したことで各クラブの営業収益が増加しました。

ダゾーンの放映権料が原資となるリーグの賞金、均等配分金、理念強化配分金が寄与しています。

2017年にはJ1の平均入場者数もアップしています。

J1の平均入場者数が1万8883人で前年比5・1%増という高い伸び率を記録。

人数にすると27万9956人も増加している計算になります。

これは、J1の観戦者平均年齢が調査開始以来初めて前年比マイナスとなり、40・1歳(16年は40・8歳)となったことが利用だと考えられます。

その要因について、Jリーグ関係者は

「若年層に親和性の高い情報を提供できたことが大きかった。Jリーグを素材としたCMの影響も大きい」

と分析。

課題だった“若者のJリーグ離れ”に歯止めをかける意味でも、スマートフォンやタブレットで気軽に観戦できるダゾーンの効果と言えそうです。

海外の反応もありました。

17年7月に元ドイツ代表FWポドルスキがヴィッセル神戸に加入すると、ドイツでの1節当たりの平均視聴者数が8倍ほど増加したそうです。

近年では東南アジアでもJリーグが人気です。

試合中継の環境も変わりました。

スカパー時代と比べて、4倍のカメラ数でJリーグが中継されています。

これはほぼ国際試合と同じ規模です。

賞金の増額

ダゾーンの契約金のおかげで優勝/入賞賞金が増額されます。

2017年は優勝賞金が3億円になり、2016年の1億8500万円から約1.7倍となります。

J1の賞金

優勝:3億円
2位:1億2000万円
3位:6000万円

J2の賞金

優勝:2000万円
2位:1000万円
3位:500万円

J3の賞金

優勝:500万円
2位:250万円

Jリーグの方針として、結果を残した強いチームによりお金が回るような仕組みとなっています。

賞金の増額よりもインパクトがあったのは、分配金の増額です。

分配金の増額

理念強化配分金

ダゾーンとの契約金を原資に均等配分金と理念強化配分金が大幅に増額されました。

均等配分金は各クラブに均等に分配されるお金です。

  • J1は1億8000万円→ 3億5000万円
  • J2は1億円→ 1億5000万円
  • J3は1500万円→ 3000万円

DAZNマネーの恩恵で大幅に増額されました。

理念強化配分金は、2017年から導入された制度で、J1の1~4位に優勝賞金とは別に分配されます。

17年シーズン優勝の川崎フロンターレには1年目に10億円、2年目に4億円、3年目に1億5000万円と3年間に計15億5000万円が分配されます。

理念強化配分金の使途は限定されます。

  1. Jリーグの水準向上および普及促進
  2. 若年層からの一貫した選手育成
  3. フットボール環境整備
  4. 選手や指導者の地域交流および国際交流の推進んならびにスポーツ文化の振興

ダゾーンの放映権料のおかげで各クラブに多額の資金が回るようになりました。

その結果、積極的な補強、チーム強化が行われています。

J1の全18クラブの総人件費は2016年の282億9600万円から2017年は344億4580万円と約60億円も増加しています。

積極的な補強でポドルスキに加え、ヴィッセル神戸は元スペイン代表MFイニエスタを獲得したり、サガン鳥栖にも同FWフェルナンド・トーレスが加入するなど、世界的スターがJリーグで観られるようになりました。

中継カメラの台数増

DAZNの中継カメラの台数

ダゾーンの効果でJリーグ中継の規模も変わりました。

スカパー時代は、1試合の中継カメラの台数はJ1でも平均して5、6台でした。

中継カメラの台数がダゾーンになってから大幅に増加しました。

2017年はJ1なら最低9台、大きな試合の場合は14~16台。

2018年も増やしまして、2019シーズンはJ1なら最低でも12台の中継カメラが入っています。

ダゾーンはイギリスの会社ですから、プレミアリーグの方式が導入された結果です。

カメラの台数が増えるとより立体的な映像を撮れます。

リプレイ映像も充実します。

J1の大きな試合では、カメラが20台入っています。

これは、ほとんど国際大会の規模と一緒です。

また、Jリーグメディアプロモーションの中にJリーグプロダクションという新しい組織が作られました。

これはダゾーンとJリーグが取り決めたスペックに基づいて、映像の品質を管理する専属部隊です。

組織のトップは、『Sky Sports』で20年くらい、プレミアリーグ中継のプロデューサーをやってきたイギリス人。

プレミアリーグ直伝の制作ノウハウを、現場のディレクターやカメラマンに注入しています。

ファン指標配分金の導入

2020シーズンからJリーグで「ファン指標配分金」が導入されます。

これは各試合ごとにスタジアムの来場者数やダゾーンの視聴回数を数値化し、クラブの成果に応じて総額5億円を傾斜配分する制度です。

簡単に言えば、こんな感じです。

今シーズンの対象試合は、Jリーグ第1~6節のダゾーン視聴回数が指標になります。

すでに欧州5大リーグでも放映権料の分配を行っています。

スペインのラ・リーガでは観客動員とテレビ視聴率をベースとした配分があります。

Jリーグ版では視聴率→ダゾーンの視聴時間に置き換えたものと言えそうです。

2020シーズンは5億円という規模なのでまだまだ小さいです。

しかし、1年間のシーズン通しての数字に関しては、異なる原資から来季以降に分配される見通しとなっています。

この制度が進めば、クラブ間の格差が大きくなるかもしれません。

JリーグがDAZNと2年の契約延長

Jリーグが2020年8月25日にダゾーンと新たな契約を結んだことが発表されました!

2017年に締結したダゾーンとの10年の契約を2年延長し、2028年まで延長することが決まりました。

今回の契約で放映権の総額は2100億円(2017-2026年)から2239億円(2017-2028年)に変更されました。

クラブへの均等配分金が維持されます。

DAZNマネーでJリーグが活性化!

ダゾーンとJリーグが契約したことで、スポーツの観戦方法が大きく変わりそうです。

これまでスカパーでテレビでJリーグを観戦していた方は、切り替えが必要になりそうです。

料金は安くなりますが、それによって失われるものもあります。

気になるのが今回の契約で得られるお金の使い方です。

クラブへの分配金の増額は当然行われものだと思っています。

さらに成績に応じたボーナスも必要だと思います。

Jリーグのレベルを上げるためには、各クラブ間の競争も必要です。

潤沢な資金で積極的な補強を行うチームも出てくると思います。

来季の優勝賞金が10億円になりそうです。

また固定分配金も3.5億円に増額されることになり、総額13.5億円を手にすることが出来ます。

今季の年間優勝の賞金は1億円。

ステージ優勝と年間勝ち点の賞金を合わせると最大で2.8億円、J1の各クラブに支給される固定配分金は約2億円です。

固定分配金が1.5億円増額されるのは、地方クラブにとっては有難い話です。

そして、個人的にやってほしいのは欧州審判の招聘です。

しかも単発ではなく、年間でJリーグの審判を務めるのです。

9~12人を招聘して、毎節3~4試合担当する形するのが理想だと思います。

そうすればもっとJリーグが面白くなると思います。

ダゾーンとスカパーでは、料金面だけ見るとダゾーンが魅力的です。

またスポーツ全般を見る人にとっては、おすすめのサービスです。

ただスカパーには、Jリーグに関連した独自コンテンツが豊富にあります。

ダゾーンは、2017年から10年間に渡ってJリーグ中継を配信する契約を約2,100億円で結びました。

ユーザーに対して月額1,925円と低価格で提供することで注目を集めました。

フットボール好きの人にとっては願ってもない話です。

新しいサービスなので、スカパーと比べるとメリットとデメリットがあります。

実際に1ヵ月間の無料体験でダゾーンを使ってみるのもおすすめです。

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