5月15日(日)に行われたJ2リーグ 第13節 松本山雅 vs カマタマーレ讃岐の試合。
前節の東京V戦は、宮阪選手のFKと高崎選手のハットトリックを達成。
今季最多の4ゴールを奪って、0-4で圧勝。
ホーム6試合目となる今節は、木島兄弟擁するカマタマーレ讃岐戦。
ホームでの勝率を5割にするために大事なこの試合、結果は0-0のドロー。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町 康治監督
『中位よりも上に来るだけの力は十分ある』
→ 今節の相手・讃岐の印象は?
直近の試合では勝利に恵まれていないようだが、試合を見ると悪くない戦いをしている。
ある意味で理想よりも現実路線をとって、苦境を脱した印象がある。
戦力も充実しており、選手層も厚くなってきた。
知っている選手が多いが、中でも湘南で指導した馬場賢治は”持っている”選手。
7年目の指揮を執る北野誠監督がチームをうまく回していて、中位よりも上に来るだけの力は十分ある。
松本山雅FC MF 11 喜山 康平
『ゴールから遠ざけてプレーさせることが大事』
→ 今節の相手は、半年間プレー経験のある讃岐だが?
自分が選手として厳しい場面にあった時期に、半年間だったが、北野監督には信頼して使ってもらった。
選手としてのやりがいや、自信を取り戻させてくれたチームだと思っている。
知っている選手は少なくなったが、失点は少ない。
攻撃では個で打開できる選手もいるので、ゴールから遠ざけてプレーさせることが大事になると思う。
カマタマーレ讃岐 北野 誠監督
『入りをもう一度ちゃんとやらなければ』
→ ここまでの総括は?
4勝4分4敗、15得点15失点。
得失点差ゼロ。
また、ここから『行くで』って気分にさせてくれる。
→ 前からボールを奪う形も出てきたが?
良くなってきたと思うし、意識も出てきた。
そうなったときに無駄な失点はもったいない。
前から奪いに行っての失点ではないでしょ。
それはアカンと思う。
ほとんど前半の早い時間帯にやられている。
追いかけて後半に得点を取ることが多い。
試合の入りをもう一度ちゃんとやらなければいけない。
カマタマーレ讃岐 DF 3 藤井 航大
『監督からは『走力2倍でやろう』と言われている』
→ 今節・松本戦について
相手に走り負けないように、監督からは『走力2倍でやろう』と言われている。
松本はセットプレーに懸けているチーム。
ウチはマークに付く選手の身長が相手より低かったり、ヘディングが得意ではない選手もいるかもしれない。
そこは頑張るしかない。
1対1でしっかり体を寄せて行けば、しのげるはず。
”どアウェイ”の雰囲気も楽しみ。
声援でピッチ内の声が聞こえない難しい状況だと思うけど、そこでやれれば成長につながる。
試合内容
前半から細かいパスワークを駆使して、讃岐ゴールに攻撃を仕掛ける山雅。
前半23分
高崎選手が讃岐のバックパスに反応する。
ゴールキーパーより先にボールに触り、抜け出そうとしたところで足がかかる。
これがファールではなく、ゴールキックの判定。
高崎選手のひざに完全にゴールキーパーの足が入っている。
山雅は、前線からプレッシャーをかける。
奪ったボールをつないで、サイドからクロスを送るも決定機を作り出せない。
この試合、ラストパスの精度が悪く、ボールが流れる場面が多かった。
前半を0-0で折り返す。
- 辛抱強く戦う
- 好守の切り替えを早く、連動して
前半に比べて、後半は選手同士の息が合い始め、いい形でシュートを打てるシーンが増えてくる。
後半3分
スローインからの流れから工藤選手がゴール前にクロスを送る。
山本選手の前にボールが来るも合わせることが出来ない。
こんなイメージのシュートが見たいところです。
後半13分
宮阪選手の鋭いパスを高崎選手が落とし、工藤選手にボールが渡る。
ペナルティエリアでボールをもった工藤選手がシュートを放つが、讃岐GK清水選手の好セーブに阻まれる。
後半27分
縦パスに抜け出した高崎選手がGKをかわして、シュートを放つもクロスバーに阻まれる。
残り10分は、飯田選手もあがりパワープレーを仕掛けるもゴールは奪えず。
スコアレスドローに終わった。
この試合、クリアボールも拾ってペースをつかんだが、GKのスーパーセーブもあり得点を奪うことができなかった。
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 15 | 8 | 7 |
FK | 13 | 6 | 7 |
直接FK | 13 | - | - |
間接FK | 0 | - | - |
コーナーキック | 4 | 2 | 2 |
ゴールキック | 6 | 3 | 3 |
PK | 0 | 0 | 0 |
オフサイド | 0 | 0 | 0 |
この試合の審判は、井上知大主審でした。
井上さんは、この試合で8試合目。
今年どこかでネタになっていた記憶があったので調べてみた。
これだ。
J2第3節岡山vs京都で主審を務めた井上知大主審のドジっ子ぶりが可愛いと話題に :
ただ、4年前には不可解な判定もあった。
『なぜ、ファールではないのか。』と思った。
それと同時に、『日本の審判のレベルはこんなもんだ。』と納得してしまった。
仮に、もう一度ペナルティエリア内で倒される場面があったら、PKの判定が出ていたと思う。
1点が勝負だっただけに、何とも後味の悪い試合でした。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町 康治監督
『われわれにとっては悔いが残る試合だった』
炎天下という言い方になるかもしれないが、この暑い中でも最後まで足を止めずに頑張ってくれた選手たちを褒めたいと思う。
どちらかというと省エネでしっかり守る相手を想定して、今週のトレーニングをしてきた。
思いのほか両サイドも含めて、65分くらいから勝ち点1を得られればいい。という試合に持ち運ばれたということを考えると、われわれにとっては、悔いが残る試合だったかなと感じる。
そうした相手を想定した中でやってきて、有効打がなかったかもしれない。
これから1週間に1試合が1カ月続くので、良い準備をした上で臨みたいと思う。
町田は、われわれより順位が上だから勝ち点6に値する試合だと思っているので、それに向けてやっていきたいと思う。
松本山雅FC FW 29 高崎 寛之
『勝ち切れなかったという試合だった』
勝てる内容だったが、決定機を何本も外してしまい、勝ち切れなかったという試合だった。
非常に残念。
僕も外したし、攻撃陣もチャンスを生かし切れなかった。
守備陣が頑張って失点を抑えてくれているぶん、自分たち攻撃陣がワンチャンスをモノにしなければいけなかった。
カマタマーレ讃岐 北野 誠監督
『選手たちの頑張りを評価したい』
本当にサッカーを愛する人たちが集まるスタジアムでできるということで、選手はもちろん僕も含めて幸せな試合だったと思う。
試合のほうはここまでの成績が4勝4分4敗ということで、やはり勝ち越したいと思っていたし、1-0でもいいので、勝ちを狙っていた。
うまくボールを運べずに最初はあたふたしたが、途中から空いているスペースに運べるようになって何回かカウンターのチャンスは作ったものの、フィニッシュには至らなかったと思う。
守備に関してはけが人もいる中でしっかりゼロに抑えたということで、選手たちの頑張りを評価したい。
カマタマーレ讃岐 DF 3 藤井 航大
『得点できなかったことは残念』
→ 今日の試合は無失点で終えたが?
基本的にマンツーマンで負けないことが重要だった。
しっかりブロックを作って、90分間をとおして失点ゼロで抑えられたことは良かったと思う。
ただ得点を取るための布陣だったので、得点できなかったことは残念。
松本は前線に人を割いて、サイドからのクロスもあって、とらえ切れなかったが、それでも無失点に抑えることはできた。