8月11日(木)に行われたJ2リーグ 第28節 松本山雅 vs FC岐阜。
前節の水戸戦は、ホーム7連勝を目指して攻撃を仕掛けるも、守りを固めた水戸相手に得点を奪えずドロー。
2試合連続の引き分けとなり、勝ち点を思うように伸ばせない山雅。
ここ数試合ポストに嫌われる場面も多く、運にも見放されている状態だ。
今節の岐阜戦は、連戦2試合目。
なんとしても勝って調子を取り戻したいこの試合の結果は、1-1で引き分け。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC GK 1 シュミット ダニエル
『順位を考えると勝ち点3の欲しい試合になる』
→ 今節・岐阜戦への意気込みは?
岐阜を下に見るつもりではないが、やはり順位を考えると勝ち点3の欲しい試合になる。
勝てなかったら取りこぼしということになると思う。
前節もそうだったが、J1昇格のためにも取りこぼしは減らさないといけない。
松本山雅FC MF 14 パウリーニョ
『ホームだし、結果にこだわっていきたい』
→ 過密日程の中で迎える岐阜戦。岐阜の印象は?
ここ数年、非常に投資をしているチーム。
能力の高いブラジル人選手もいるし、難波選手のように経験豊富な日本人選手も多い。
気を付けなければいけない相手だが、ホームゲームだし、何より結果にこだわっていきたい。
連戦ということでもちろん疲労もあるが、自分たちは7月の連戦でも結果を残してきたので。
試合内容
山雅は、3-4-2-1のフォーメーション。
三島選手、ウィリアンス選手、パウリーニョ選手がスターティングメンバーに名を連ねた。
前半5分
パウリーニョ選手が左サイドの那須川選手へ鋭いパスを送る。
これを那須川選手が頭で中央に折り返そうとするも、GKにキャッチされてしまう。
前半8分
ウィリアンス選手が再びピッチ上に倒れてしまい、担架でピッチ外に運ばれる。
8ウィリアンスOUT→19山本IN
前半12分
左サイドの敵陣深くからのFKを獲得する。
キッカーは那須川選手。
クロスを入れると、最後はこぼれ球に反応した工藤選手がシュートを放つ。
しかし、クロスバーを直撃してしまう。
前半18分
ゴール!!!
ペナルティエリアの右角付近からのFKを工藤選手が蹴る。
ファーサイドに走り込んだ後藤選手がフリーでヘディングシュートを流し込み、先制に成功する。
前半28分
那須川選手が相手からボールを奪うと、ドリブルでペナルティエリア手前まで持ち運び、左足を振り抜く。
しかし、惜しくもゴール右に外れてしまう。
前半30分
當間選手がスペースに走り込んだ三島選手を狙ったスルーパスを送るも、GKに阻まれてしまう。
前半33分
工藤選手が右サイドの敵陣中央で倒されて、FKを獲得する。
ボールサイドには那須川選手と工藤選手が立つ。
那須川選手が精度の高いクロスを入れるも、GKのパンチングに遭う。
前半39分
那須川選手がペナルティエリア右に走り込んだ三島選手を狙った鋭いアーリークロスを入れる。
しかし、三島選手には届かない。
前半45分
工藤選手が岐阜DF阿部選手に倒されて、右サイドの敵陣中央からのFKを獲得する。
那須川選手がファーサイドにクロスを送る。
味方が頭でつなぎ、最後は後藤選手がシュートを放つも、ポストに当たってしまう。
1-0で試合を折り返す。
- 2トップの機動力に対応できるように
- サイドの起点から攻撃のアイデアを作り出す
山雅ボールでキックオフ、後半開始!
後半19分
工藤選手がボールをキープし、ペナルティエリア内に走り込んだ三島選手にパスを送る。
これを三島選手が巧みにトラップするも、最後はDFに阻まれる。
後半20分
岩間選手が左サイドの敵陣深くからクロスを上げる。
これを三島選手が頭で合わせるも、ポストにはじかれる。
このこぼれ球に反応した工藤選手がボレーシュートを放つも、再びポストに嫌われてしまい、決定機を逸する。
後半27分
敵陣中央からのFKを獲得する。
キッカーは那須川選手。
左足を振り抜くが、シュートはGKの正面に飛んでしまう。
後半29分
山本選手が岐阜DF田代選手に倒されて、左サイドの敵陣中央からのFKを獲得する。
那須川選手がゴール前にクロスを上げる。
後藤選手が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。
後半31分
39三島OUT→29高崎IN
後半35分
那須川選手が左サイドからクロスを入れる。
絶妙な動き出しから高崎選手がシュートを放つも、DFに阻まれる。
後半40分
右サイドの敵陣中央からのFKを獲得。
キッカーは那須川選手が務める。
クロスに高崎選手が頭で合わせるも、DFにクリアされてしまう。
後半43分
タイミングよく高崎選手が岩間選手のスルーパスに反応して抜け出すも、オフサイドの判定。
後半45分
岐阜ゴール!!!
後半46分
23工藤OUT→20石原IN
後半49分
右サイドの敵陣中央から石原選手がクロスを送る。
最後はこぼれ球に反応した高崎選手がシュートを放つも、GKにキャッチされてしまう。
試合終了。
1-1で引き分けに終わった
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 15 | 7 | 8 |
FK | 16 | 8 | 8 |
直接FK | 15 | - | - |
間接FK | 1 | - | - |
コーナーキック | 4 | 0 | 4 |
ゴールキック | 3 | 2 | 1 |
PK | 0 | 0 | 0 |
オフサイド | 0 | 0 | 1 |
前半は、流れるようなパスワークからFKを獲得し、後藤選手のヘディングシュートで先制する。
しかし、再三のチャンスがありながら、2度もポストに阻まれ1得点止まりだった。
これが後半響いてくる。
後半、岐阜のブラジル人選手が揃うと徐々に押し込まる展開となる。
岐阜のレアンドロシャ選手のFKはかなり脅威だった。
それがアディショナルタイムの同点の起点となる。
岐阜は、この試合FK20本、シュート5本だった。
しかも後半だけでFK14本、シュート4本という展開となった。
山雅も得点チャンスを作り出すも、前半2本、後半2本とポストに阻まれる。
神がかっているというほかない。
とくに工藤選手は、ここ数試合で3~4点とっててもおかしくない。
もうお祓い行こう!
ただ試合終了間際の失点は見ている方も堪える。
去年から何度も見ている光景。
悔しいよりも歯がゆい。
徳島戦に続き、終了間際での失点。
3試合で勝ち点6を失ったことになる。
これがリーグ終盤にどう響いてくるか。
J1昇格の道のりは厳しい!
次はC大阪。
試合終わった直後は、大阪に行く気が減退した。
でも、行くぞ!大阪!
絶対勝ち点3を持ち帰ろう!
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町 康治監督
『もっと試合巧者にならないといけない』
少し言葉にするのが難しいゲームだった。
最後に追い付かれたことで選手もショックが大きいが、下を向いても勝ち点をくれるわけではない。
われわれスタッフを含めて、次に向けての準備を進めないといけない。
中2日のアウェイという過酷な状況でゲームをしないといけない。
次節のC大阪にはホームで優位に進めつつも勝てなかったが、今度は敵地で悔しい思いを出し切りたいと思っている。
試合に関しては、2点目が取れなかったのが大きかったのと同時に、2試合前にも言ったけど、最後5分の終わらせ方。
ちょっと勢いだけでやろうとするのではなく、もっと試合巧者にならないといけないと感じた試合だった。
非常にストレスがたまるゲームだったが、次の試合で発散したいと思う。
良い回復をして、良い状態で臨みたい。
松本山雅FC DF 13 後藤 圭太
『勝ち切らないといけない試合だった』
あのまま勝ち切らないといけない試合だった。
先制点の場面は、チームで狙っていた形でもあるし、ボールがすべてだったと思う。
あとはミートして、しっかり枠に飛ばすことを意識していたので、決まって良かった。
→ 前節の水戸戦は先発メンバーから外れたが?
もちろん悔しい部分はあったが、それを良い方向で出さないといけない。
こういう場面でこそチームの力になりたかったので、得点できたことは良かった。
FC岐阜 吉田 恵監督
『守備意識を持ちつつ攻撃でも前に出て行く意識が見られた』
監督交代からなかなか勝てずに厳しい試合が続いていたが、前節の引き分けの勢いで松本と対戦できたことが、今日の結果に結び付いたのかなと思う。
岐阜の現在の力では、しっかり守備をしてという中でやっている。
前半ゼロでいきたかったが、松本の得意な形で決められてしまったのは仕方がない。
後半は選手たちが今まで以上に力を見せてくれて、守備意識を持ちつつ攻撃でも前に出て行く意識が見られたので、この内容を継続していきたい。
最後FKから追い付けたのは良かったと思う。
ここ数試合、松本はFKやCKからの失点が多かったので、チャンスが来るよという話をしていた。
そこから得点できたことは今後の自信になると思う。
FC岐阜 FW 36 瀧谷 亮
『試合全体を見るとチャンスが少なかった』
→ 自身の得点につながったFKの場面について
あの瞬間、蹴る前にはマークが外れていたので、チャンスだと思った。
良いボールだったので、とにかく当てにいこうと。そうしたらゴールに吸い込まれていった。
ただ試合全体を見るとチャンスも少なかったので、そこは練習から徐々に改善しないといけない。
どの相手でもしっかり対応できるようにしないと、チームの攻撃も活性化されないので。