10月30日(日)に行われたJ2リーグ 第38節 モンテディオ山形 vs 松本山雅FCの試合。
前節の愛媛戦は、愛媛に先制されるも三島選手のゴールで追いつき1-1のドロー。
3位の清水との勝ち点差が3となり、いよいよ一つも落とせない状況となった。
残り5試合、トーナメント決勝のつもりで戦う山雅の戦士たち。
もう勝ち点3しかいらない。
今節の山形にはアウェイで勝ったことがない相手。
それでも自動昇格に向けて負けられないこの試合の結果は0-1で勝利。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
モンテディオ山形 GK 1 山岸 範宏
『マークの付き方も含めてスキを見せないこと』
→ セットプレーについて
一般的にはオフェンスのリスクマネジメントとして後ろに“プラスワン”を作るけど、松本の場合は“プラスワン”を作らない。
かなりリスクを背負って人数を掛けてくるので、そこで混乱しないような確認をした。
そこでマークの付き方も含めてスキを見せないことと、不測の事態を作らないこと、想定外を作らないことが大切なんじゃないかなと思う。
モンテディオ山形 DF 13 石川 竜也
『松本のスタイルが変わっているイメージはない』
→ 今節の松本戦について
守備のプレス、ブロック、堅さという部分では、松本のスタイルがあまり変わっているようなイメージはない。
攻撃の部分で、多少ボールをつけたり、ポゼッションの意識は高いのかなとは思うけど、それが効果的になっているのかという部分と、得点の割合を見たときにセットプレーの割合が多いとか、色というのは変わっていないので、あまりそこは大きくは意識していない。
基本的なところはあまり変わっていないと思う。
松本山雅FC FW 29 高崎 寛之
『残り5試合、全試合でゴールを狙っていく』
→ 昨季半年間プレーしていたチームだが?
半年間プレーしたが、なかなか力を発揮することができず、出場機会も少なかった。
個人的に不甲斐ない思いもあるし、貢献できずに申し訳なかった。
だからこそ、自分の真価を見せる機会になる。
これまでリーグ戦でNDスタで得点を決めた記憶はないが、もちろん今節では決めたい。
残り5試合、全試合でゴールを狙っていく。
松本山雅FC MF 15 宮阪 政樹
『山形は個人能力の高い選手が多い』
→ 今節の相手・山形の印象は?
前節はC大阪に引き分けており、もともと個人能力の高い選手が多いので、もちろん油断はしていない。
どのようなメンバーかはまだ分からないが、ディエゴは先発に戻ってくるのでは。
そうなったときにまたチームバランスは変わってくると思うが、山形の各選手の特長は知っているつもり。
ホームでの試合(第19節/1○0)ではうまく消せたと思うので、どの選手が出てもそういうプレーを心がけていきたい。
試合内容
山形ボールでキックオフ
山雅のフォーメーションは3-4-2-1
GKダン選手とパウリーニョ選手がスタメンに復帰した。
コイントスで飯田選手はエンドを入れ替える。
メインスタンドから見て、右に山形、左に山雅がエンドを取る。
前半7分
左サイドでFKを得る。
キッカーの那須川選手がクロスを上げるが、ペナルティエリア内でファウルの判定
前半14分
田中選手が左サイドから送られてきたボールに反応して、ペナルティエリア内へ走り込む。
しかし、合わせることができない。
前半22分
左CKを得る。
キッカーは那須川選手。
左足でクロスを供給すると、ニアサイドに走り込んだ高崎選手が右足を合わせる。
しかし、枠を外してしまう。
前半29分
高崎選手がペナルティエリア手前でパスを受けると、左足で強烈なシュートを放つ。
しかし、枠を外してしまう。
前半43分
田中選手が右サイドの敵陣深くから鋭いクロスを送る。
那須川選手が走り込んで頭で合わせるも、枠を外してしまう。
前半45分
山形FWディエゴ選手にレッドカード
前半52分
右サイドでFKを得る。
ボールサイドには工藤選手と那須川選手が立つ。
工藤選手が右足でクロスを供給するも、混戦となり、シュートには至らない。
前半52分
前半終了。スコアレスで試合を折り返す。
- 攻めから守りの戻りが遅い
- 人数は関係ない
- ボールを動かして、薄い所から攻めよう
松本ボールでキックオフ、後半開始
後半7分
右サイドのスローインの流れから、工藤選手がペナルティエリア右で仕掛けると、右CKを得る。
キッカーはショートコーナーを選択してボールをつなぐも、シュートには至らない。
後半10分
那須川が左サイドの敵陣中央からクロスを供給。しかし、相手に対応されてしまい、シュートに至らない
後半11分
左サイドの敵陣深くでFKを得る。
キッカーの工藤選手がクロスを送ると、ファーサイドに流れるが、シュートには至らない。
後半13分
右CKを得る。
キッカーは那須川選手。左足でクロスを供給すると、ニアサイドに走り込んだ高崎選手が左足で合わせる。
しかし、枠の右に外してしまう。
後半16分
那須川選手が右サイドからのクロスに反応して、ペナルティエリア内でヘディングシュートを放つ。
しかし、枠を外してしまう
後半19分
高崎選手がペナルティエリア右からシュートを放つが、相手に阻まれて右CKを得る。
後半22分
右CKを得る。
キッカーの那須川選手は左足でクロスを供給するが、相手にクリアされる。
最後は、那須川選手が右サイドからクロスを上げるも、GKにキャッチされてしまう。
後半26分
19山本OUT→8ウィリアンスIN
後半27分
ウィリアンスがドリブル突破を見せる。
しかし、ペナルティエリア内でGKに阻まれてしまう。
後半28分
ペナルティアーク内でFKを得る。
キッカーはパウリーニョ選手。
低く鋭いシュートを放つが、壁に阻まれてしまう。
後半35分
29高崎OUT→39三島IN
後半35分
左CKを得る。
キッカーの那須川選手は左足でクロスを供給。
ニアサイドで三島選手がすらして、反応した後藤選手がシュートを放つ。
しかし、ゴールならず。
後半38分
13後藤OUT→15宮阪IN
後半38分
ゴール!!!
左CKを得る。
キッカーは宮阪選手。右足でクロスを供給すると、三島選手がニアサイドでヘディングシュートを放ち、ネットを揺らす。
後半46分
アディショナルタイムは5分の表示
試合終了。
0-1でアウェイの松本が勝利
https://youtu.be/fcrgTQPOnzI
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 14 | 4 | 10 |
FK | 16 | 12 | 4 |
直接FK | 15 | - | - |
間接FK | 1 | - | - |
コーナーキック | 4 | 0 | 4 |
ゴールキック | 9 | 6 | 3 |
PK | 1 | 1 | 0 |
オフサイド | 1 | 1 | 0 |
試合後の監督・選手のコメント
モンテディオ山形 石﨑 信弘監督
『一人少ない中で選手は頑張っていた』
前節、C大阪と惜しい試合をしてしまった。
ただ、ゲーム内容は良くなってきて、今日のゲームもC大阪戦と同じようなイメージで戦っていこうという形で、前半はすごく良い形で、ディフェンスもしっかりしていた。
攻撃のところも良い形が何本かあったというところで、いらないファウルで前半のうちに退場(者を出した)というのが本当に痛い形になってしまったんじゃないかなと。
ただ、一人少ない中で、攻撃はなかなかできなかったけど、ディフェンスのところでバランス良くうまく対応できていた。
ただ、ああいう形で一番気を付けなければいけないのはリスタートのところ。
そのCKでやられてしまったが、本当に一人少ない中で選手は頑張ってやっていたんじゃないかなと思う。
また中3日で横浜FC戦があるということで、今日の悔しさを忘れずに、次の横浜FC戦に向けてトレーニングしていきたいと思う。
モンテディオ山形 DF 13 石川 竜也
『前回も三島選手に入れられている』
→ 失点したセットプレーのところは?
前回もウチは三島選手が水戸のときに(ゴールを)入れられていると思う。
ニアのところに強さがあって、あそこに走り込んできたという部分で、うまく対応できなかったかなと。
セットプレーは相手の強い部分で、そこをしのぐというのが、10人になったときに大事な部分だったと思う。
そこでやられてしまったのがすごく残念だなと思う。
松本山雅FC 反町 康治監督
『こじ開けるのは難しいかなと思った矢先のゴール』
ここ最近、相手が1人少なくなるというシチュエーションが多いのですが、それはそれで展開上難しいと思っていましたが、実際にそのとおりになりました。
当然中をしっかり締めて外をやらせても最後のところはという精神状態になるので、こじ開けるのは難しいかなと思った矢先のゴールでした。
宮阪の武器と、三島の武器。
それぞれが融合したゴールだったと思います。
途中から入った選手がピンポイントかも知れませんが活躍したというのは、長く松本の監督をやってきましたが、あまりないこと。
シーズン終盤にこういうことがあるのも嬉しく思っていますし、練習から競争を促してやってきた成果が少しかも知れませんが出てきたのかなと思います。
松本山雅FC MF 15 宮阪政樹
『まず5分の1を取れてよかった』
試合に入って最初のチャンスで決めることが出来て、その後もしっかりゲームを終わらせることが出来ました。
残り5試合という中で、自分たちは全部勝てばJ1昇格が出来るという立場。
そのうちの1試合でしたが、まず5分の1を取れてよかった。
残り4試合しかないので後悔のないように、4連勝目指して頑張ります。