5月6日(水)に行われたJリーグ公式戦1stステージ第10節
松本山雅FC vs ヴァンフォーレ甲府の試合。
前節ホームで戦ったアルビレックス新潟戦は、前半と後半に失点。
中部日本横断シリーズと銘うたれた試合は、1-2で敗戦。
2連敗となり、9節を終えた時点で順位は15位となっている。
今節は3試合ぶりの勝利を目指したホームでの戦い。
結果は、2-0で勝利!
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『甲府はいろいろな面でウチに似ている』
→今節の相手・甲府戦への印象は?
いろいろな面でウチに似ているチーム。
並びもそうだし、どちらかというとしっかりブロックを作ってディフェンスするスタイル。
勝つなら1-0で苦労して勝つチーム。
ウチもそう(苦笑)。
下位のチームはそうやって勝ち点を得ないといけない。
前線には良い選手がいる。
阿部拓馬もそうだし、伊東純也もそう。
器用な選手ではないが、やはりスピードは武器になるということ。
松本山雅FC MF 8 岩上祐三
『甲府としては強い気持ちを持ってくるはず』
→今節は最下位の甲府との試合だが?
先日のナビスコカップでもウチは勝っているので、甲府としては強い気持ちを持ってくるはず。
J1はどの試合も難しいし、正直順位とかは関係ない。
同じようなスタイルのサッカーなので、球際の強さがカギになるだろう。
ゴールはもちろん狙うが、チームの勝利のために走りたい。
ヴァンフォーレ甲府 樋口靖洋監督
『プロビンチャとして意地を見せたい』
→今節の相手・松本について
隣県との中日本ダービーでもあり、プロビンチャ(地方クラブ)のチームとしても戦う以上は意地を見せたい。
松本戦は、セカンドボールを拾う力が大事なる。
ヴァンフォーレ甲府 DF 27 阿部翔平
『今節勝たないと前節の勝利の意味が薄れる』
→今節の相手・松本について
甲府はみんながぶっ倒れるくらい走っていかないと。
ラクな試合はない。
前節の鹿島戦は、それを体現できた。
でも、今節の松本戦に勝たないと前節の勝利の意味が薄れる。
しっかり走って勝ちにつなげたい。
相手はセカンドボールを拾うのに長けているので、そこの勝負になる。
試合内容
ホームの大歓声を受けた松本山雅は、前線から果敢にプレスを掛ける。
試合のペースを握ると、カウンターからチャンスを生み出す。
セットプレーでも工夫を見せて揺さぶりを掛けるも、甲府の守備を崩すことが出来ず、試合はこう着状態となる。
しかし、走力を落とさない山雅の姿勢が終盤に入って、スコアを動かす。
後半34分。
右サイドからオビナ選手がクロスを送り、一度はDFに跳ね返される。
しかし、こぼれ球を拾った喜山選手が落ち着いてシュートを放ち、先制する。
その後、猛攻を受けて苦しい展開となるも、集中力を保った守備でゴールを許さない。
終了間際の後半48分には、石原選手がペナルティエリア内で倒され、PKを獲得する。
キッカーのオビナ選手が落ち着いて決めて、サポーターの期待に応える快勝を飾った。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『どっちに転んでもおかしくない試合』
本当にどっちに転んでもおかしくない試合だったことは間違いないと思う。
甲府の前線3人のスペースへ飛び出す力、カウンターの力、ドリブルで運べる力があることは話をしてきた。
途中で入って来たアドリアーノ含めて、根気強く対処したと思っている。
前節の新潟戦は、非常に悔しい形だったが、その悔しさが次へのバネになるとミーティングした。
そうしたバネが強くて勝つことができた。
これからも非常に厳しいゲームになることは間違いないので、われわれの強みをしっかりパワーアップしてやっていければと思う。
松本山雅FC MF 8 岩上祐三
『ウチは足を止めずに戦えた』
甲府は、後半になると明らかに足が止まっていた。
足をつる選手も何人かいたし、それにもかかわらずウチは足を止めずに戦えたことで、2-0という結果は妥当だったのかなと。
1点目の場面は、オビナが最後に起点になって、あの時間になってもスプリントを掛けられたことで、喜山さんもよく走ってくれた。
2点目は、石原もしっかり中に詰めてくれていた。
ヴァンフォーレ甲府 柳下正明監督
『勝ち点3を取れず申し訳なく思う』
試合前、ダービーと肌で感じさせる雰囲気、素晴らしい雰囲気を作ってくれた多くのサポーターに感謝したい。
勝ち点3を取れずに残念な思いをさせたことを申し訳なく思う。
今日のポイントは、セカンドボールをどちらが取るのかというところで、少しラフなゲーム、つなぎが多いということではない、球際のタフさ、やり切る攻撃が大きいポイントだと思っていた。
前半から後半、決してセカンドボールを取るということに関しては我われも良いポジショニング、距離感でやれていた。
ただ、球際の勝負で若干負けるシーンがいくつか見られて、最初の失点なんかもそういうところの勝負で人が付き切れなかった。
ヴァンフォーレ甲府 DF 4 山本英臣
『悔しい失点の仕方だった』
相手のボランチが走って決めたという、悔しい失点の仕方だった。
連戦でどのチームも同じ状況だが、運動量をどこで出していくか。
自分の頭を超えていくボールが多く、ゲームがそのまま進んでしまい、相手のテンポになってしまった。
結局自分たちのテンポにできていない。
ゴールに向かってボールを運ぶシーンが少なく、サポーターに悔しい思いをさせてしまった。
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