5月16日(土)に行われたJリーグ公式戦1stステージ第12節
松本山雅FC vs ヴィッセル神戸の試合。
前節のアウェイ鳥栖戦は、後半19分に大久保選手のゴールで先制する。
しかし、後半45分に追い付かれて1-1で引き分けた。
11節終了時点で、3勝3分け5敗の14位。
今節は2試合ぶりの勝利を目指したホームでの戦い。
前回の対戦は、2013年に行われたJ2の37節で0-7で大敗を喫している。
リベンジを果たしたいこの試合は、2-0で勝利!
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『7点取られないように全力で』
→今節の相手・神戸の印象は?
ネルシーニョ監督が就任したということで、やはり昨季までの柏のスタイルを思わせる。
対戦相手に合わせて、システムや守備組織など戦い方を柔軟に変えてくる。
前線には一発で仕留める力を持ったアタッカーがいるし、スプリントを続けられる小川の存在も脅威だ。
ホームの声援を借りて、2年前のJ2第37節での対戦時と同じく7点取られないように全力で頑張りたい(苦笑)
松本山雅FC DF 2 大久保裕樹
『マークの受け渡しなどは徹底していきたい』
→今節の相手・神戸の印象は?
以前対戦したときからメンバーも配置も変わっているが、やはり個人能力は高い。
今は結果こそ出ていないが、前線の3人も力はあると思う。
マークの受け渡しなどは徹底していきたい。
ヴィッセル神戸 FW 9 石津大介
『アルウィンは好きなスタジアム』
→福岡時代に今節の会場・アルウィンは経験した?
一番最初に行ったとき、感動した。
上に広がっていく感じとか、芝もきれいだし、雰囲気も良い。
好きなスタジアム。
→チームは4試合勝ちなしだが?
絶対に今節の松本戦は落とせない。
いまいるメンバーで勝ち点を積み重ねないと。
上位に食い込むためにも一つひとつ勝っていく。
ヴィッセル神戸 FW 13 小川慶治朗
『慎重になり過ぎるのは良くない』
→今節の相手・松本は?
立ち上がり、運動量があるので、慎重になり過ぎるのは良くない。
大胆に行くことも良いのかなと。
勝たないといけない。
自分たちの力を出すだけ。
試合内容
山雅は、立ち上がりから5試合ぶりの出場となった神戸の森岡選手のキープ力と、小川選手のスプリントを生かした攻撃に手を焼く。
しかし、持ち前の体を張った守備で得点を許さない。
守備からリズムを掴んだ山雅は、徐々に攻勢に出る。
セットプレーを軸に幾度となくゴールを脅かすと、
後半17分。
田中選手のパスを受けた前田選手がドリブルで仕掛け、ペナルティエリア手前の右からシュートを放つ。
ボールは、神戸DF北本選手の股を抜け、ゴールに吸い込まれる。
その後、山雅は自陣に強固なブロックを築くことで、相手に付け入る隙を与えない。
終了間際には、相手からボールを奪ったオビナ選手が阿部選手へパスを送る。
阿部選手が落ち着いてゴールに流し込み、追加点を奪い、試合を決定づけた。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『クラブが成長した証と僕はとらえている』
2年前からこのときが来るのをずっと待ちわびていた(笑)。
これは現場だけでなくクラブが成長した証と僕はとらえている。
芝生のピッチで練習できる機会が増え、環境面が整ってきた。
確か2年前は船山が直前にけがをして、バタバタした状態でいろいろな意味で遅れをとって、神戸・楽天グループに現実を見させられた。
われわれは市民クラブだが、小さなクラブなりに大きなクラブにも勝つことができてうれしく思っている。
今週やってきたのが実を結んでうれしく思っている。
つまり普段からサッカー中心に物事を考えて努力してくると、サッカーの神様は見てくれるということ。
その意味でもうれしい。
次も頑張りたい。
松本山雅FC MF 22 前田直輝
『自分らしい形のゴール』
第9節・新潟戦のゴールに似ていて、ある意味自分らしい形だと思う。
あのゴールでもっと欲が出ていて、相手を1人かわしてファーに打つというイメージはあった。
相手がこけようが、こけまいが、絶対シュートを打とうと思っていた。
やはり勝利というのはうれしい。
この前の試合は勝てなかったので、自分のゴールで勝てたというのは最終ライン含めてチームのおかげだと思っている。
ヴィッセル神戸 ネルシーニョ監督
『チャンスは作ってもゴールまで決め切れない』
前半は、非常に拮抗した内容のゲームができた。
攻撃でもポゼッションして、パスのクオリティーも高かった。
相手のカウンターに対する守備の対応も良かったと思う。
リードして折り返せる内容だったが、やはり選手にも話をしたが、今日の試合でもプレーを完成させていない。
つまりチャンスをゴールに結び付けていないことがウチのチームに出ている。
もし決めていれば違う試合になっていた。
後半も拮抗していた内容だったが、失点をしてからそのあともチャンスは作ってもゴールまで決め切れない。
それから相手に追加点を許してしまい、こういう形で敗戦となった。
ヴィッセル神戸 FW 13 小川慶治朗
『松本の守備の質は高かった』
ボールは保持できたが、最後の質が低かった。
松本は、ラインの裏をケアしていて、なかなかスペースがなかった。
そのぶんバイタルエリアは空いていてうまく突けたが、DFの枚数も多かった。
もっと遠めからのシュートを打っていかないと崩せないと感じた。
カウンターでも松本の守備の質は高かったと思う。
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