5月23日(土)に行われたJリーグ公式戦1stステージ第13節
松本山雅FC vs 横浜Fマリノスの試合。
前節の神戸戦は、後半17分に前田選手のゴールで先制。
アディショナルタイムには、阿部選手のゴールも決まり、2-0で勝利を収めた。
3戦負けなしとなり、12節終了時点で9位に順位は上昇。
今節は、松田直樹選手が所属していた横浜Fマリノスとの戦い。
アルウィンには、史上最多動員となる18,906人ものサポーターが詰めかけた。
運命の一戦、結果は0-3で完敗だった。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『横浜FMは神戸に似たスタイル』
→今節の相手・横浜FMの印象は?
チームのスタイルとしては、前節の神戸に似ているが、最後のクオリティーは1つ、2つ上を行っている感じ。
代表経験のある選手、たくさんのお金を掛けたブラジル人選手もいる。
前線のタレントは活動量があり、個人能力も高い。
気を付けないといけないが、気負う必要はない。
あくまで自分たちのサッカーをして、連勝を目指して邁進したい。
松本山雅FC DF 3 田中隼磨
『チームのためにプレーしたい』
→今節は横浜FMだが?
もちろん思い入れはあるが、個人的な感情どうこうでなくチームのためにプレーしたい。
もちろん自分自身も一つのモチベーションとしていたが、それを言葉で何か言う必要もないし、34分の1に過ぎないと考えている。
やり方も変わらないし、自分たちらしく、しぶとく勝ち点を積み重ねていきたい。
横浜Fマリノス エリク・モンバエルツ監督
『松本は長いボールを使ってくる』
松本は、長いボールを使って相手陣地でプレーしてくるチーム。
前線にはパワーのある大きな選手を置いて、相手陣地でプレッシャーを掛けてくる。
彼らは、60mの距離でもFKをゴール前に入れてくるし、スローインも30mくらい投げてくる。
相手が300本のパスをつなぐとしたらウチは600本のパス数になる。
フィロソフィーはまったく反対だ。
横浜Fマリノス MF 25 藤本淳吾
『連勝の流れを途切れさせないように』
今節の相手・松本は、早いタイミングでロングボールを入れてくる。
それを後ろの選手がはね返すのはもちろんだけど、自分たちのポジションもセカンドボールを狙っていないといけない。
相手がどの位置からボールを入れてくるかによってプレスの掛け方も変わってくるので、そこは試合に入って判断する。
今はチームが連勝しているので、その流れを途切れさせないようにしたい。
試合内容
山雅は、前半8分にアデミウソン選手にスーパーゴールを決められ、いきなりのビハインドとなる。
前線からのプレスを仕掛けるも、相手の多彩な攻撃に対応できず、シュートチャンスを多く作られてしまう。
そして、前半31分には中町選手に追加点を奪われる。
1点を返したい山雅は、後半に入ると、立ち上がりから攻撃に人数を掛けて反撃に出る。
しかし、前線にボールが収まらず、決定的なチャンスは作れない。
終了間際には、藤本選手にダメ押しとなる3点目を奪われ、タイムアップ。
ホームでの4連勝とはならなかった。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『完敗と言わざるを得ない』
完敗という言い方はあまりしたくないが、それに値する試合だったかな
残念ながら言わざるを得ないと思う。
1失点目がかなり大きなウェイトを占めているゲームだった。
実力的に差があるチームを相手に早い時間帯で先制されてしまうと、試合巧者の横浜FMだから展開上やりやすくしてしまったことは否めないと思う。
悔やんでも仕方がない部分はあるが、この3試合負けなしというところのおごりというか、過信がゲームの入りに少し影響したことは否定できないし、我われは最初から最後までフルパワーでやるということにおいては今日は少し物足りなかったと思う。
向こうの前線のスキルフルなプレーに翻弄された部分があり、これもしっかり準備したが、現場でやってみるとスピーディーで判断が早いと感じた一戦でもあった。
この差はタレント力なので、埋めようがないが、ただそれであきらめるのではなく、J1仕様のそのスピードに付いて行けるようにこれからもやっていきたい。
松本山雅FC DF 3 田中隼磨
『スキを与えてしまったのは自分たちの責任』
言葉が見つからず、なかなか整理するのは難しい。
ただいま言えることは、3失点して負けてしまったという現実を真摯に受け止め、この悔しさをこれからの試合につなげなければまったく意味がないということ。
早い時間に失点してしまうと相手は有利な展開になるし、そういうスキを与えてしまったのは自分たちの責任。
横浜Fマリノス エリク・モンバエルツ監督
『パーフェクトな内容だった』
今日のゲームは相手の陣地でプレーしたいというプランを持っていた。
相手のディフェンスを下げさせる狙いがうまくできて、攻撃のところでも早い連動したプレーで相手の背後を取っていく。
パーフェクトな内容だった。
→2点リードで迎えた後半の攻撃について
前半と同じようにずっと高いリズムでゲームを進めることはできない。
ボールをキープし、ポゼッションすることが必要になる。
もう少し相手の陣地でポゼッションし、瞬間スピードを上げることが重要で、そこはもっと改良していくことができる。
→これで4連勝となったが、チームの完成度は高まっている?
チームの完成度を言うのは難しいが、成長はしている。守備も非常に効果的だったし、攻撃でも7,8回決定機を作れていると思う。
攻守のバランスも良くなっている。
ただ、毎回相手が違うので、今日はロングボールを使ってくる相手に対してのプレーが必要だった。
次のG大阪戦にはまた違ったことが求められるので、どんな相手に対しても成長することが必要だと思う。
横浜Fマリノス FW 39 アデミウソン
『試合を重ねるごとに良いチームプレーができている』
先制点の場面は、ボールが高く上がって、自分のところに落ちてくる間にいろいろなことを考えた。
そして、そのまま蹴ろうと思い、入って良かった。
試合を重ねるごとに、チームメートの連係が良くなり、良いチームプレーができていると思う。
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