8月16日(日)に行われたJリーグ公式戦2ndステージ第7節 松本山雅FC vs 名古屋グランパスの試合。
前節の仙台戦は、岩上選手のゴールで先制するも3-1で逆転負けを喫した。
2試合連続で3失点を喫して2連敗となった。
年間勝ち点順位も16位のまま。
残留に向けて勝ち点を積み上げていくためには、得点力がアップが必須条件。
新規加入のウィリアンには、得点に絡む活躍を期待したい。
そんな名古屋戦の結果は0-1で敗戦となった。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『決め切れる力を持った選手が多い』
→今節の名古屋の印象は?
前節・横浜FM戦は敗れているが、2ndステージは序盤5試合で3勝1分1敗と好調のようだ。
もともとのチーム力を考えると、その結果も必然だろう。
アウェイでの対戦(1st第1節/3△3)を振り返っても、ここぞという場面で決め切れる力を持った選手の多い強豪という印象
松本山雅FC DF 3 田中隼磨
『開幕戦はすごく勉強をさせてもらった』
→今節の相手・名古屋とは、開幕戦で2点リードを追い付かれ、3-3の引き分けに終わったが?
そういう見方もできるけど、終了間際に与えてしまったPKを村山が阻止してくれて、勝ち点1を得られた試合だったとも言える。
振り返れば、あの試合はいろいろな意味ですごく勉強をさせてもらった試合だったと思う。
あれからJ1の厳しい試合を体験してきて、少しでも成長した姿というモノを見せられれば。
名古屋グランパス MF 20 矢田旭
『スピード感は影響として感じる』
→永井、川又の代表二人が不在のときの不具合はやはり感じる?
もちろん前節の横浜FM戦に関しては、僕もボランチじゃなくて前だったし、どちらかというと使われる側だった。
自身がボランチで永井がシャドーのときと比べるのは難しいところもあるけど、“前への勢い”の部分では感じるかもしれない。
守備でも、攻撃でも、スピード感という部分はもちろん影響として感じる
試合内容
山雅が序盤からペースをつかみ、流れの中から幾つかのチャンスを作り出す。
しかし、決めきれず得点を奪えずにいると
前半38分
名古屋の矢田選手が喜山選手をかわして左足でシュートを放つ。
これがDFにあたりコースが変わり、ゴール右に決まる。
数少ない決定機をものにされて先制点を決められてしまう。
後半から前田選手を投入して、攻勢を掛けたかったが名古屋の動きも前半より良くなったことで互角の展開となる。
思うように攻め込めない時間が続き、攻撃的なカードを切る。
終盤は、ロングボールやセットプレーに活路を見いだそうとする。
しかし、跳ね返される場面が多く、最後までゴールは割れなかった。
試合は、そのまま終了。
完封負けとなり、今季2度目の3連敗となった。
シュート数14本に対して、ゴールの枠にどれだけ飛んでいるか。
勝つためには、ゴールが重要だと感じた試合だった。
あと10試合、死に物狂いで戦ってほしい。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『ある意味やり切ったという気持ちもある』
試合に勝って勝負に負けたような試合だったと思う。
ここ数試合、前半と後半がまったく違う顔という試合が多かった中で、今日は前半も後半も自分たちらしさを思う存分発揮できた。
そういう意味で、悔しくて仕方がないが、ある意味やり切ったという気持ちもある。
ただ何回も言うように、われわれは勝ち点を取るためにやっているわけであって、そこが少し足りないところだと思っている。
リーグも中盤に差し掛かってきて、図式がハッキリしてきた部分がある。
ボトム4もしくは5から脱却して、上に食らい付いて行けるように、これからも努力していきたい。
花火を見に来た人はいないと思うが、高いユニフォームを買って最後まで応援してくれたサポーターには感謝している。
それに応えることができずに申し訳なく思っている。
松本山雅FC DF 3 田中隼磨
『僕たちの状況としては勝ち点を得ないといけない』
やはり結果がすべて。
いくら内容が良くても試合に負けていては、僕が思うにまったく意味がない。
内容が悪くても、いまの僕たちの状況としては勝ち点を得ないといけない。
僕は内容よりも結果を求めたい。
→古巣との対戦になったが、まずはチームの勝利?
もちろん個人的な感情は自分の内に秘めて、チームが勝つことを第一にプレーしていた。
名古屋グランパス 西野朗監督
『勝ち切れたということを、最大に評価したい』
今日は川又と永井をスタートから使ったが、彼らのコンディションは悪くはないと思う中で、二人を中心とした攻撃のプラスαというか、オプションがまだまだ少ないし、遅攻・速攻を区別した中でのパターンも非常に少ない。
今日は、山雅のディフェンスのスタイルを考えれば、小川・矢野がアタッキングサードでの仕事を増やしてクロスを送る、あるいはボックスの中に侵入して行く動き。
全体がゴールを攻略するというよりは、ペナルティーボックスを攻略する意識を強く持てれば、チャンスやフィニッシュの機会も増えると思っていた。
積極的に両サイドが高い位置でポジショニングをしてくれていたが、クロスの精度やフィニッシュを取れる回数が少なかったかなという感じがする。
あとは山雅のロングフィードの展開に、少し合わせてしまっている。
もう少し中盤を落ち着いて構成できれば、そういう両サイドも使えたかなと。
とにかくこういう雰囲気の中で勝ち切れたということを、最大に評価したい。
名古屋グランパス MF 20 矢田旭
『自分の中では意図のあるシュートだった』
最初は左隅を狙おうと思って打ったけど、コースが変わって良いコースに飛んだので、これは入るなと。
シュート自体はライナー性をわざと蹴って、自分の中では意図のあるシュートだった。
DFがいっぱいいたので、ふかすのだけはまず避けようと。
低いボールを蹴ってDFに当たればいいかなというぐらいの、意図あるシュートだった。
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