7月31日(日)に行われたJ2リーグ 第26節 徳島ヴォルティス vs 松本山雅FCの試合。
前節の長崎戦は、終了間際に山本選手が値千金のゴールで勝利!
札幌戦の敗戦を引きずることなく、久々の無失点でホーム6連勝を達成した。
今節の相手は、高崎選手の古巣でもある徳島ヴォルティス。
再び連勝街道を突き進むためにも勝利が必要だったこの試合の結果は2-2の引き分け。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
徳島ヴォルティス MF 10 大崎 淳矢
『上位に勝たないと、上には行けない』
上位の相手との対戦が続くが、そこに勝っていかないと、上には行けないと思う。
徳島でプレーしていた高崎は大きくて高くて、かつ速い。
いろいろとそろっているし、頑張って走れる松本に合っていると思う。
徳島ヴォルティス FW 17 山崎 凌吾
『個の能力が高く、手堅い』
→ 今節の松本について
個の能力が高く、手堅いというか、前回対戦でもチーム力の差を感じた(第7節/0●1)
自分も何もできなかった。
だからこそ、やってやろうという気持ちは強い。
松本山雅FC 反町 康治監督
『穴のない、堅い展開になるのではないか』
→ 今節の相手・徳島の印象は?
前回対戦時(第7節/1○0)のデータは参考にならないだろう。
いまの徳島は両ボランチがパサーとして優れている。
特にカルリーニョスというプレーメーカーにボールを集めて、そこから展開していくというチームスタイルになっているので、そこを抑えていきたい。
次のプレーを含めて留意しないといけない。
あと大きな選手も多いのは特長で、(前節・)長崎戦のように穴のない、堅い展開になるのではないか。
松本山雅FC MF 17 飯尾 竜太朗
『高い位置でボールを奪っていければ』
→ 右ウイングバックで先発出場が続いているが?
周りとの連係も良くなってきて、試合の流れを見ながらやれるようになってきた。
もともと運動量には自信があるので、あとはシュートやクロスなど攻撃面での回数を増やして、レベルアップしたい。
徳島は、経験豊富な選手や個人能力の高い選手が多く、中盤は技術があるので、ボールを持てばうまい。
そこで自由にさせないように、高い位置でボールを奪っていければ。
試合内容
アウェイでは徳島に1度も勝てていない山雅。
通算対戦成績も1勝2分け2敗とあまり得意とは言えない今日の相手。
山雅のフォーメーションは、3-4-2-1。
先発には古巣戦となる高崎選手も含め、3試合連続で同じ顔触れが並ぶ。
水戸から加入した三島選手が、初のベンチを入りした。
前半1分
石原選手がペナルティエリア内で浮き球に反応するも、うまく合わせられない。
前半4分
石原選手が一瞬の加速で相手を振り切り、ペナルティエリア左に進入する。
ラストパスを送ると、工藤選手が左足もゴールの左へと外れてしまう。
前半22分
高崎→安藤→石原→宮阪とグラウンダーでボールをつないでから工藤選手へとボールが渡る。
工藤選手は浮き球を選択するも、ペナルティエリア内に走り込んだ安藤選手には合わない。
前半22分
スルーパスに反応した高崎選手がシュートを放つも、徳島GK長谷川選手にキャッチされる。
前半24分
ゴール!!!
工藤選手のスルーパスを石原選手が受けると、DF橋内選手に寄せられながらもペナルティエリア手前から右足を振り抜く。
これがゴールの左へと決まり、先制に成功する。
石原選手は今シーズン3ゴール目を記録。
山雅は、先制点を奪った試合88パーセントの高い勝率となっている。
前半31分
浮き球を受けた石原選手が、ペナルティエリア右から強烈なシュート。
しかし、GK長谷川選手にはじかれてしまう。
前半30分以降、徳島に攻め込まれる。
前半41分
安藤選手がペナルティエリアでワントラップからボレーシュートを放つも、至近距離で相手にブロックされる。
1点リードで前半終了。
リードで前半を折り返す。
- ボランチからの1本のパスに気をつけて、5つの原則を守るように
- タフにやらないといけない
後半は徳島が主導権を握る。
後半8分
岩間選手がペナルティエリア左でワンタッチパス。
こぼれ球を拾った宮阪選手が、ペナルティエリアの外で相手をかわしてシュートを放つ。
しかし、ゴールに結び付かない。
後半9分
石原選手の絶妙なパスを受けた工藤選手が、ペナルティエリア内で相手を完全にかわしてから冷静にコースを狙って左足でシュートを放つ。
しかし、左のポストに嫌われて工藤選手はその場に立ち尽くす。
後半17分
徳島、ゴール!!!
1-1の同点となる。
後半25分
ゴール!!!
喜山選手が敵陣のセンターサークル付近から左足で浮き球を供給。
高崎選手は、ももでトラップしてから素早く左足を振り抜き、ネットを揺らす。
山雅が再びリードする。
試合は、このままアディショナルタイムに突入する。
後半46分
徳島、ゴール!!!
試合終了間際に同点に追いつかれる。
そして、そのまま試合終了。
勝ち点3がスルリと逃げていった。
https://youtu.be/b02_2nFFg6Q
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 7 | 4 | 3 |
FK | 10 | 3 | 7 |
直接FK | 9 | - | - |
間接FK | 1 | - | - |
コーナーキック | 1 | 0 | 1 |
ゴールキック | 13 | 5 | 8 |
PK | 0 | 0 | 0 |
オフサイド | 1 | 1 | 0 |
この試合2度も追いつかれる展開となり、悔しい引き分けとなった。
C大阪も京都相手に引き分けだったため、暫定順位は2位と変わらないが札幌との勝ち点は開いた。
コーナーキックからリズムを作る山雅にとっては、コーナーキックが1本だったのは痛かった。
ただ得点は取れているし、三島選手も試合に出場出来ている。
次は、ホームで水戸戦。
三島ダービーになることは間違いない。
ホーム7連勝をかけてぜひとも勝ってほしい。
試合後の監督・選手のコメント
徳島ヴォルティス 長島 裕明監督
『勝つことができずに残念』
上位の山雅相手に勝利を目指して臨んだが、勝つことができずに残念。
→ 2シャドーの左右のポジションが入れ替わる場面が何度かあった。初期布陣を含め、何か意図はあったのか?
流動的にということで彼らの良さを生かすことを考えたときにどちらも良い面と、悪い面が出てくるということがあって、そこは柔軟に選手たちがやってくれた。
僕が特別に指示をしてということではなく、やってくれたと思う。
→ 松本がボランチからのパスなど徳島のストロングポイントを消してくることも予想されていたと思うが、後半に入ってその流れが変わり始めたと思う。ハーフタイムの指示などを含め、変化した点については?
やはり負けている状況なので、僕らからしかけなければいけなかった。
そういう意味では相手がボランチを抑えに来ていたときに抑えられている近くにサポートに入って、そのサポートを受けた選手が役割を果たせればいいんじゃないかという指示を出した。
徳島ヴォルティス DF 22 広瀬 陸斗
『自分たちの良い形で運べていたときもあった』
立ち上がり、自分たちの良い形で運べていたときもあったが、その中でも簡単なミスをしてしまってカウンターでやられる場面があったので、そういうところはどんな相手であろうと今までどおりの戦いでしっかりやれればと思った。
個人的には同じフォーメーションで1対1になる場面は多い中で何度か突破もできたと思うが、相手の戻りも速かったし、まだまだダメなところもあったので、そこを100%にできるようにやっていきたいと思う。
松本山雅FC 反町 康治監督
『われわれにとっては少し残念な結果』
われわれにとっては少し残念な結果になるけど、今日に関しては本当によくやってくれたという言い方になるかなと思う。
昨日こちらに移動してきたけど、交通渋滞も含めて7時間くらいバスに揺られてきて、何とかリカバーして試合に臨んだ。
そうした中でも最後まで足を止めなかった。
最後にやられたので、この表現が的確かどうか分からないけど、よくやってくれたと思う。
徳島については最初のメンバーを見た時点でゲームプランも分かっていたし、こちらがリードした状況ならおそらくこうなるんじゃないかと思っていたら、まったくそのような感じの展開となった。
ちょっとディフェンス面でスキを与えた部分はあったと思う。
今度はホームゲームなので、また仕切り直しで頑張ってやっていきたいと思う。
松本山雅FC FW 29 高崎 寛之
『勝ち点1を持って帰れたことは良かった』
試合展開としては、最後に攻め込まれていたときに、いかに耐え切れるかが重要。
暑さはあったが、それは相手も同じ条件だし問題はなかったと思う。
徳島は後半戦になってから勢いがあり、前回対戦時とはまったく違うチームだった。
ただ、悲観する内容ではないし、勝ち点1を持って帰れたことは良かった.