7月24日(日)に行われたJ2リーグ 第25節 松本山雅 vs V・ファーレン長崎。
前節の札幌戦は、前半15分に都倉選手の筋肉ヘッドで先制されると、後半の決定機もGKの好守で決められず敗戦。
勝ち点で並ぶセレッソ大阪も負けたため、暫定順位は2位のまま。
昇格に向けて連敗は許されない長崎戦は1-0で勝利!
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町 康治監督
『リードされたら厳しい展開になる』
→ 今節の長崎の印象は?
前回対戦時のころに比べてフォーメーションなど変えており、所属している選手たちの能力を十二分に発揮できるような形になってきた。
どの試合もそうだが、リードされたら厳しい展開になるだろう。
長崎には出場停止の選手もいるので、どう出てくるかは分からないが、自分たちの持っている力をぶつけていきたい。
松本山雅FC MF 5 岩間 雄大
『長崎はタフで厳しいチーム』
→ 今節の相手は古巣でもある長崎になるが?
90分間ハードワークを怠らない、タフで厳しいチームという印象。
フォーメーションも似ているので、目の前の相手とのマッチアップに負けないことが求められる。
個人で言えば永井龍選手は動き出しも良くて、常にゴールを狙っている怖い選手というイメージがあるので、簡単にプレーをさせないようにチーム全体で意識しないといけない。
V・ファーレン長崎 MF 23 梶川 諒太
『運動量や球際で負けないように戦いたい』
少し前まで足の故障が気になったが、いまはまったく気にならない。
欠場している間にみんなが頑張ってくれたので、そのぶんしっかり走りたい。
松本は守備の選手の身長が高いし、前に強い選手もいる。
相手の攻撃に対してはしっかりとケアして、プレスバックなどもして対応をしたい。
運動量や球際で負けないように戦いたい。
V・ファーレン長崎 DF 2 坂井 達弥
『反町監督はサッカーに対してストイック』
松本の反町監督は守備をしっかりやっていくタイプで、サッカーに対してストイックな人。
個人的には、飯尾竜太朗には負けたくないと思っている。
今季の飯尾は出場チャンスをつかんでいるし、ポジション的に二人とも出場したらマッチアップの可能性もあるので、やられたくはない。
やってやりますよ(笑)
試合内容
古巣戦となる岩間選手は、この試合でJ2通算100試合出場を達成!
前半8分
石原選手が浮き球のパスを入れると、高崎選手が落とし、。
工藤のシュートは得点につながらなかったものの、CKを獲得
前半9分
工藤選手がボールを動かし、宮阪選手が正確なクロスを供給する。
これに合わせたのは後藤選手。
ペナルティエリア内でヘディングシュートを放つが、枠をとらえられず。
前半19分
安藤選手のパスはカットされるも、高崎選手がこぼれ球を拾う。
うまくコースを作り、最後は右足で強烈なシュートを放つ。
しかし、枠に飛ばず。
前半33分
宮阪選手が右足を豪快に振り抜き、思い切りの良いミドルシュートを放つ。
しかし、枠をとらえられない。
前半36分
右サイドの敵陣中央でFKを獲得する。
キッカーを担当するのは宮阪選手。
右足で鋭いクロスを送るが、長崎GK大久保選手にパンチングではじかれてしまう。
前半は長崎の守備を崩せず、0-0で終了。
- 根気比べの試合、じれずに1つ1つしっかりプレーする
- ボールサイドで崩す
- カウンターの対象をしっかり
後半開始!
山雅は、主導権を握りゴール前まで攻め入る場面を作る。
後半11分
宮阪選手がファウルを受けてFKを獲得する。
ボールサイドに立ったのは宮阪選手。
敵陣中央から右足でミドルシュートを放つが、枠をとらえられない。
後半24分
岩間選手が豪快なミドルシュートを放つ。
DFに頭でコースを変えられる。
後半29分
飯尾選手がうまく体を入れて相手のファウルを誘い、ペナルティエリアの右脇でFKを獲得する。
競り合いを経てボールがこぼれると、安藤選手がうまく足を合わせてボレーシュートを放つ。
しかし、GK大久保選手の好セーブに遭う。
後半39分
山本選手がペナルティエリアの左に進入。
高速のクロスを供給するが、ゴール前の高崎選手にはつながらず。
後半41分
ゴール!!!
工藤選手がペナルティエリア内へのパスを出す。
高崎選手が走り込むと、ペナルティエリアの右からファーサイドの山本選手に絶妙なボールを送る。
山本選手は胸でトラップし、倒れ込みながら左足で低い弾道のシュートを突き刺す。
山雅先制!
アディショナルタイム
長崎に決定機を作られるも守り切り、試合終了。
1-0でホームの松本が勝利
https://youtu.be/cNpl3TkF_ws
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 13 | 4 | 9 |
FK | 12 | 5 | 7 |
直接FK | 11 | - | - |
間接FK | 1 | - | - |
コーナーキック | 7 | 1 | 6 |
ゴールキック | 11 | 5 | 6 |
PK | 0 | 0 | 0 |
オフサイド | 0 | 0 | 0 |
この試合勝利したことでホーム6連勝を達成!
前半は、両チーム堅いディフェンスで決定機は生まれなかった。
しかし、後半途中から一変。
山雅がセットプレーから攻撃のリズムを掴むと、長崎を押し込む展開となる。
しかし、長崎のディフェンスを崩せない。
そんな後半41分、山本選手の値千金のゴールで先制!
この2日前に水戸の三島選手の加入が発表された。
リーグ9得点の三島選手が入ることで、FWの競争は必至。
そんな中で結果を残した山本選手。
目標の二桁得点まであと5点、これからも得点を重ねてほしい。
山雅は三島選手の加入で、「高崎&三島のツインタワー」という新たなオプションを手に入れた。
これに飯田選手が加わると、山雅の山脈が完成する。
三島選手が早くチームにフィットすることを願うばかりです。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町 康治監督
『根比べのような一戦だった』
ハーフタイムに言ったが、根比べのような一戦だったと思う。
攻めているときのカウンターの脅威と戦いながらの90分間だった。
3連戦の最終戦で、最後の時間帯で勝ち切れたということをうれしく思うし、途中から入った選手が決定的な仕事をしてくれたことも良かった。
山本だけでなく、パウリーニョも武井もそうだが、チームの総力が問われる連戦をうまく切り抜けられたと思う。
今日は珍しくカードもなく、次の試合に良い状態で臨める。
サポーター含めて、チームが一心同体で得た勝ち点3だったと思う。
松本山雅FC FW 19 山本 大貴
『シュートの瞬間は、無心で打った』
→ 得点場面を振り返って
試合に入ってからは、ラインの裏を意識しながらプレーしていた。
浩平さんがニアに走っていたので、自分はファーへ行こうと思った。
トラップはミスしたが、結果的に前に転がってくれたので、良い感じになった(笑)
シュートの瞬間は、何も考えなかったというか無心で打った。
良い感じで入ってくれて、ホームで久しぶりのゴールを挙げられてうれしい。
V・ファーレン長崎 高木 琢也監督
『勝敗を分けたのは、経験値の部分が大きい』
ゲームの内容に関しては、アウェイということで僕自身も楽しみだったし、J2でこういう雰囲気の中でやれることはなかなか多くはない。
その意味で選手たちもアグレッシブにやってくれたと思う。
勝敗を分けたのは、やはり経験値の部分が大きい。
松本としては、90分間通した中で結果を出すというゲームだったと思う。
われわれも前後半で少しやり方を変えながらやったが、すべてが悪かったわけではない。
われわれのいまの状況を考えれば次につながるモノもあったし、負けたが選手たちには切り替えてもらって、次の試合に臨んでほしいと思う。
V・ファーレン長崎 MF 16 田中 裕人
『試合の入りは良かった』
相手の力があることは認めてやっていたが、試合の入りは良かった。
もっと突かれると思ったが、前半はボールをつなぐこともできていた。
ただ、後半は自分たちの時間を作るためにも、もっとつなぐことが必要だったかなと思う。
松本は安藤選手と喜山選手が良いボールを蹴ってくるので、左サイドをケアする形になったが、先手を取れれば自分たちのペースになった試合だった。