8月7日(日)に行われたJ2リーグ 第27節 松本山雅 vs 水戸ホーリーホック。
前節の徳島戦は、高崎選手のゴールでリードを奪うも、後半アディショナルタイムに追いつかれドロー。
勝ち点2が鳴門の渦の中に消えていった。
なかなか連勝街道といかない状況で向かえる相手は水戸。
電撃移籍を果たした三島選手の山雅ホームデビュー戦。
文字通り三島ダービーとなったこの試合の結果は、0-0で引き分け。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC FW 29 高崎 寛之
『アルウィンでは同じ過ちをしてはならない』
→ 今節の相手水戸の印象は?
前回対戦時(第21節)は、前半に2失点してしまい、後半に逆転はできたものの、非常に苦しい試合になってしまった。
ホームのアルウィンでは同じ過ちをしてはならないので、試合開始から主導権をつかめるような展開に持ち込みたい。
個人的には古巣ということでお世話になったチームだし、成長した姿を見せないといけない。
松本山雅FC FW 39 三島 康平
『水戸は本当に居心地の良かったチーム』
→ 今節の相手は水戸になるが?
4年半いたが、本当に居心地の良かったチームだった。
選手やスタッフの関係も良好。
サポーターも優しく見守ってくれて、ケーズデンキスタジアムの雰囲気も温かかった。
水戸との対戦は楽しみでもあり、複雑でもあり、不思議な感覚。
そもそも、いまこうやって松本にいるということ自体が不思議なので。
水戸ホーリーホック 西ヶ谷 隆之監督
『基本的に目の前の相手には勝ちたい』
松本のイメージは変わらない。
逆に言ったら、この1カ月で僕らがどれだけ成長できたかというところを見せられるかどうかだと思う。
アルウィンという独特な会場でアウェイのゲームなので、そこの雰囲気に呑まれずに自分たちからしかけて制していければいいかなと思う。
相性はあまり関係ない。
どこにでも相性はあるから。
もちろん良いところも悪いところもある。
それはあまり気にしていなくて、基本的に目の前の相手には勝ちたい。
試合内容
山雅のフォーメーションは、いつも通りの3-4-2-1。
當間選手が9試合ぶりのスタメンだった。
三島選手も2試合連続のベンチ入りで、加入2試合目での古巣対決となった。
なんとも勝ち負け以外の感情が入り乱れる試合となった。
前半3分
高崎が味方からのパスをディフェンスラインの裏で受けるが、オフサイドの判定
前半6分
飯尾が右サイドの敵陣深くから高い弾道のクロスを上げる。
しかし、ペナルティエリア内の石原選手がファウルを取られてしまう。
前半16分
右サイドからのクロスのこぼれ球を拾った岩間選手が、高崎選手へパスを出す。
高崎はダイレクトでシュートを放つが、GKにキャッチされてしまう。
前半33分
工藤選手からのスルーパスが高崎選手へ渡る。
高崎選手がペナルティエリア右からシュートを放つも、ゴール左に外れてしまう。
前半35分
自陣のハーフウェーライン付近からのFK。
喜山選手が前線にパスを送ると、DFに競り勝った高崎選手が頭で落とす。
このボールに石原選手が反応するも、GKの対応に遭ってシュートには持ち込めない。
前半37分
高崎選手が倒されて、ペナルティエリア手前の中央でFKを獲得する。
宮阪選手がボールをセットする。
右足で直接ゴールを狙うも、水戸GK笠原選手の好セーブに阻まれてしまう。
前半39分
左CKのこぼれ球を拾った工藤選手がシュートを放つも、枠をとらえられない。
前半45分
水戸の白井選手を倒し、喜山選手にイエローカード。
これで次節の岐阜戦は出場停止。
反町監督がため息をつく。
山雅は、1トップの高崎選手にボールを集めて攻撃を仕掛けるも得点は奪えず、前半終了。
スコアレスで試合を折り返す。
- 一瞬のスキを与えず、スキをつけるか試されている試合
- 2トップの斜めの動きにしっかり対応する
- 攻撃の形を少し変える
山雅ボールでキックオフ!
後半からギアをあげて攻める山雅。
後半3分
石原選手のクロスがDFにブロックされ、左のCKを獲得する。
CKのポジションの取り合いで、両チームが主審から注意を受ける。
キッカーの宮阪選手がクロスを送るも、得点には至らない。
後半8分
右サイドから工藤選手がクロスを上げる。
ファーサイドの高崎選手が頭で合わせるも、GKに処理されてしまう。
後半12分
石原選手が水戸DF今瀬選手に倒され、右サイドの敵陣深くでFKを獲得する。
宮阪選手がボールをセット。
クロスを送るが、ニアでDFにクリアされる。
後半14分
喜山選手が左サイドからペナルティエリア内にボールを送る。
飯尾選手が頭で折り返すも、GKにキャッチされてしまう。
後半18分
工藤選手が右サイドからクロスを供給。
高崎選手がゴール前で収めるも、DFの対応に遭ってシュートには持ち込めない。
後半36分
ベンチでは三島が出場の準備を進める。
29高崎OUT→39三島IN
後半44分
岩間選手が縦パスを出すと、工藤選手がゴールラインぎりぎりで追い付いて中央に送る。
三島選手がシュートを放つが、GKの好セーブに阻まれる。
後半47分
左からのCK。
宮阪選手が右足でクロスを送るが、GKのパンチングに遭う。
試合終了。
0-0で引き分けに終わった。ホーム7連勝とはならなかった。
https://youtu.be/_pwVFu--rfw
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 9 | 4 | 5 |
FK | 18 | 6 | 12 |
直接FK | 17 | - | - |
間接FK | 1 | - | - |
コーナーキック | 8 | 3 | 5 |
ゴールキック | 9 | 6 | 3 |
PK | 0 | 0 | 0 |
オフサイド | 0 | 0 | 0 |
スカパー!フラッグDAYの目玉企画としてアルウィン初の山雅ビッグフラッグが登場!
圧巻の迫力、カッコイイ!
つぎに登場するのは、昇格決定試合か!?
試合内容は、前半33分と後半44分の決定機に決められなかったのが痛かった。
これで札幌との勝ち点が7に開き、下とは勝ち点差3まで縮まった。
2位と3位のチームの調子がイマイチ良くない。
C大阪も2試合連続で後半に3点決められるという試合をしている。
今節も横浜FCキングカズの最年長ゴールから逆転負けしている。
キングカズ、ありがとう!
C大阪はこのまま静かに落ちていくのではないか。
逆に怖いのが岡山と京都。
じりじりと勝ち点を詰めてきている。
この試合、喜山選手が4枚目のイエローで次節出場停止。
その他の累積警告リーチの選手も気になるところ。
飯尾選手
岩間選手
飯田選手
當間選手
とりあえず、次の岐阜戦はNoイエローでいってほしい。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町 康治監督
『少し一辺倒になってしまい真ん中を固められてしまった』
崩し切れなかったかなというのが正直なところ。
最後は少し大味になったが、それはわれわれの武器を最大限に生かすという狙いはあったが、少し一辺倒になってしまい真ん中を固められてしまった。
あと、CKを含めてセットプレーのチャンスも多かったが、ほとんど触れなかったことは武器にしているわりには(チャンスを生かせず)つらいところかなと思う。
これまでは途中から入った選手は少し…という部分があったが、今日に関しては、そういうところを感じさせなかった。
それは次につながると思うし、これから中3日、中2日と試合があるので、うまく疲労度と相談しながら最大限の力を出せるようにやっていきたいと思う。
松本山雅FC FW 39 三島 康平
『すごい声援を送ってくれて心強かった』
→ ホームゲームでのデビュー戦となったが?
これまでも対戦相手として、すごい歓声、応援だなと思っていた。
実際に自分がそのチームに入って体験して、選手紹介で三島と名前で呼ばれたときにすごい声援を送ってくれて心強かった。
アップしているときからチャントも届いていたし、本当にありがたかった。
J1昇格を果たして、あのサポーターと喜び合いたいと思う。
水戸ホーリーホック 西ケ谷 隆之監督
『この1カ月での成長をアウェイの地で見せることができた』
このスタジアム(アルウィン)で、この雰囲気でゲームをやるのはすごく難しいが、しっかりと勝ち点を取れたことは良かったと思う。
約1カ月前、僕らはホームで逆転負けを喫したが(第21節/2●3)、この1カ月での成長を僕らはアウェイの地で見せることができた。
そのポジティブな部分を次につなげていきたいと思っている。
最後、やられそうになったところでも体を投げ出して粘り強く戦ってくれた。
そこは本当に次につながると思う。
水戸ホーリーホック FW 34 平松 宗
『僕のところでもう少し体を張らないといけなかった』
早い段階で良い流れの場面があり、僕にもチャンスがあったが、そこで決め切って、ウチの流れに持っていければ良かったと思う。
決めるところで決められなかったし、シュートを打てるところで打たなかったところもあり、そこが悔しい。
僕のところでもう少し体を張らないといけなかった。
もっと体を張って、相手にクリアなどを自由にやらせないようにして、そこでセカンドを拾って展開すれば良い流れができていたと思う。
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アウェイの水戸戦の記事が今シーズン1番のアクセス数です。
ありがとうございます!
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