松本山雅の補強の第1弾となる、J2ギラヴァンツ北九州のFW池元友樹(29)が完全移籍で加入すると発表されました。
ギラヴァンツ北九州のエース
来季から松本山雅FCでプレーすることになった池元友樹選手。
前身のニューウェーブ北九州でプレーし、2014年シーズンまで都合7年間を過ごしたギラヴァンツの看板選手。
生まれ育った地元のチーム、ギラヴァンツ北九州を離れ、松本にやってくることになりました。
池元選手の移籍に涙したファンも多かったはず。
北九州生まれのサッカー選手
地元北九州に生まれ育ち、高校サッカー界の名門東福岡出身です。
東福岡といえば、インテル所属の長友佑都選手。鹿島アントラーズ所属の本山雅志選手がいます。
松本山雅への移籍が噂されているサガン鳥栖の坂井達弥選手も東福岡の出身です。
全国高校サッカー選手権大会では、第80回大会から2年連続で出場し、国立のピッチで躍動しています。
第81回では大会優秀選手に選ばれて、地元の星として期待されてきました。
横浜FCでの飛躍的な成長
東福岡高を卒業し、アルゼンチンリーグでプレーした後、ニューウェーブ北九州に所属し、2シーズンつづけて2桁得点を記録しています。
その活躍からFC岐阜、柏レイソルへと移籍しますが、不遇の時期を過ごします。
転機となったのは、2008年シーズンの横浜FCへの移籍でした。
横浜FCでチャンスメーカーとしての才能を開花させます。
本来の積極的に前に仕掛けて、裏へ抜ける鋭さを売りにするストライカーとしてのプレーに加え、視野の広さや周りの選手を活かすパスが、飛躍的に成長することとなりました。
2年間在籍した横浜FCでの中心選手として、ストライカーとしての役割を確固たるものとしていきました。
ギラヴァンツ北九州でストライカーとして開花
2010年シーズン、地元北九州へ凱旋することになりました。
当時のギラヴァンツ北九州は毎年下位に低迷する弱小チームでした。
そんなチームの中にあって、池元選手の得点力とチャンスメークの力は、チームの起爆剤として期待された復帰でした。加入後もチームは、低迷を続けました。
2013年シーズンには怪我の影響もあり、満足なシーズンを送ることができませんでした。
迎えた2014年シーズン。
チーム、池元選手自身も飛躍の年となりました。
これまで不名誉な記録を数々打ち立ててきたチームが、柱谷監督の下J1昇格圏内を争う快進撃を見せたのです。
快進撃の立役者は池元選手に他なりません。J2で5位の成績を残したチームの躍進に貢献しました。
J2の各クラブから最も活躍した選手をファンやサポーターが選ぶ、「J2Exciting22」に選出されました。
今季は42試合に出場し、チーム最多、リーグ6位の15得点。キャリアハイとなる得点を記録しています。
通算成績はJ1出場1試合0得点、J2出場244試合52得点。
チャンスメーカーとしてのプレーの多かったこれまでのシーズンと異なり、裏への抜け出し、こぼれ球への嗅覚、ストライカーとして1つ成長を感じさせるシーズンでした。
松本山雅での活躍に期待
地元思いで、子煩悩、プレー以外の面でもファンから愛された池元選手。
来季は30歳、円熟期を迎えます。
地元北九州を離れても、新天地で活躍することをギラヴァンツファンは願っていると思います。
ぜひ、松本山雅でも活躍してほしいです。