【シーズン終了まで残り6試合】
運命の10月!
今月は2試合しかありませんが、どちらも重要な試合となります。
前節のFC東京戦は、首位のFC東京相手に見事な守備力を見せつけて引き分けに持ち込みました。
この試合から採用した3-5-2のフォーメーションが見事にハマった試合でした。
今節の仙台戦は、残留に向けてポイントになる試合です。
前半戦は、0-1で敗れている相手だけになんとしても勝ちたい相手です。
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松本山雅×ベガルタ仙台【J1第15節 2019年6月15日】
アルウィンでベガルタ仙台と対戦。ベガルタ仙台の道渕選手にJ1初ゴールを決められ、先制点を許す展開となります。対する松本の攻撃陣はシュートを打つも得点を決められず、そのまま試合終了。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価はイマイチな結果となっています。
守備の要シマオマテ選手が出場停止ということで、絶好のチャンスでした。
アウェイの地で勝ち点3を奪取できたのか?
この試合のマッチレビューをベガルタ仙台、松本山雅、お互いのファン・サポーターに聞いてみました。
両サポーターが試合を見て感じたこと
残り7試合となり、1試合1試合の結果で順位が入れ替わるヒリヒリする状況となってきました。
残留に向けて、勝ち点を積み重ね続けるしかない松本。
この試合は、残留争いの渦中にいるベガルタ仙台との試合でした。
スタメンは前節のFC東京戦から変更なし。
永井、セルジ、杉本、町田が攻撃を担います。
試合はいきなり動きます。
前半2分、セルジーニョ選手が遠目の位置からシュートを放つとボールはゴールに吸い込まれました。
シュートの威力はそれほどではありませんでしたが、コースを狙ったシュートで仙台の守護神ヤクブス選手も止められず。
ここから前半30分くらいは松本のペースで試合が進みました。
セルジーニョ選手のおしいシュートもありながらも追加点はなく、前半が終了します。
後半は試合展開が一転します。
仙台は、サイドからどんどんクロスを放り込んできます。
でも、GK守田を中心に、橋内、飯田、水本が全部跳ね返してくれました。
この試合も松本の守備は強固でした。
仙台の攻撃を最後まで跳ね返し、松本ゴールをこじ開けさせませんでした。
松本が1点を守り切って勝利を手にしています。
松本のなにがなんで勝つという気迫が勝っていたゲームだったと思います。
泥臭いながらも勝ち点3をもぎ取りました。
J1残留に向けて望みを繋ぐ勝利となりました。
前回対戦でやられた反省を元にして、サイドのミスマッチを突いてくるのは分かっていたので、そこはうまく言えばボカしながら、悪い意味ではあきらめて、真ん中で勝負をするという形にしました。もちろん前半もそうですけど、何回か相手にフリーでヘディングさせることもありましたが、最後のCKも守田(達弥)が積極的にやってくれて、向こうの高さを封じ込めることができました。最後まで2トップを代えなかったというのも、向こうも高さを頼りにしていた部分はあると思っていましたし、われわれも下がり過ぎたことでセカンドボールを拾われていましたけど、次のボールに対してのシュートブロックなどはわれわれらしさもたくさん出ていました。本当に皆でつかみ取った勝点3だと感じました。
≫ 今日の攻撃の狙いについては?
特に前半は2トップのメリットが出た部分かもしれません。2トップにボールが収まったところで、(町田)也真人や(杉本)太郎が前を向く時間もありましたし、永井(龍)も最後はガス欠になりましたけど、ポストプレーやスペースランなど精力的に動いてくれました。本当に狙いとする形ができていたので、その良い時間帯に得点できたことは良かったです。
もちろん追加点を取れれば良かったんですけど、違う見方をすれば1-0だったからこそ集中を欠かさずにやれたのかもしれません(苦笑)。これがサッカーの難しいところですね。2点、3点と取れればいいんですけど、これがわれわれの現状なので難しいのですが、決定的なチャンスは今までで一番作れたかもしれません。それを最後、相手ゴールに収めることができれば、チームはもっと上に行けるんじゃないかと思っています。
引用元:Jリーグ公式
引用元:スポーツナビ
お疲れさまでした。われわれにとっては非常に痛い敗戦です。ホームでひさびさの負けにもなりましたし、われわれの勝利を期待して集まってくれたサポーターに勝利を届けることができず、非常に残念ですし申し訳なく思っています。また今日はいろいろイベントごとがありましたけれども、そこに花を添えることができなかったことも非常に残念です。
ただし、ここから先、われわれが逃げさえしなければ目の前のゲームは常にやってきて、それに向かって立ち向かう姿勢をとり続けなければいけないので、今日の敗戦を肝に銘じて、少し間が空きますけれども、次からのリーグ再開に向けて、ひたむきにやっていきたいと思います。
≫ 30分から40分くらいまではすごく落ち着いてボールを回せて攻撃をできていましたが、それまでの間にかなりカウンターを受ける形になってしまいました。相手の立ち位置や攻め方は、想定外だったところはありましたか?
いえ、まったく想定内です。ただし、やはりスーパーゴールが相手に決まって、スコアを動かされたことに対する動揺というか、精神的な面でのバタつきというものは間違いなくありました。そこを取り戻すまでに時間がかかってしまった。
では、いまおっしゃったような30分過ぎくらいでのボールの動かし方というものを、実際に1週間にトレーニングしてきたので、やっている選手たちは、やはりこうやってやれば動かせるよねとか、崩せるよねというものをどんどん実感していったのかな、とは感じています。
≫ 中央を中央をしっかり閉めてくる相手に対して、石原 崇兆選手を最初に、兵藤 慎剛選手やジャーメイン 良選手といったサイドハーフの選手を入れた理由を教えてください。
まずやはり、相手が引いてもサイドハーフの選手が相手のウイングバックの背後にはがしにいく作業をしなければ、なかなか崩れない。われわれのSBには今日は時間があったのですけれども、やはりそこでサイドを変えて相手を揺さぶることで、どうしても相手のウイングバックが出てこざるを得ない状況をわれわれは意図的に作り出したかった。それを実際にやれたら、やはりサイドハーフをはがせるので、ではそれをはがしていきましょうというところの、例えばパワーだとか、あるいは兵藤に関して言えば、そこのクオリティーですよね。はがした先のクロスがどうだったのか、というところを考えると、兵藤のクオリティーというものを期待して、あそこに入れました。
ただし、相手も選手を代えて、配置を今度は変えてきたので、では今度はボールを持てるところはどこなの、ということを考えると、われわれのボランチのところには時間が生まれるので、兵藤をボランチに下げて、同様にそこのクオリティーというものを求めました。
ジャメ(ジャーメイン)に関して言うと、前節(・横浜FM戦)もそこで出て、彼にずっと言っているのはサイドハーフでもシャドーでいいよというようなところで、相手の5枚の守備ラインの間に入ってフリックしてもぐるだとか、あるいは相手のウイングバックの背後をはがすだとか、逆サイドのクロスに入ってくるとか、そういうものを期待して投入しました。効果的だったかどうかで言えば、なかなか崩せなかったので、うまくいかなかったと思いますけれども、意図としてはそのようなところです。
仙台 | スタッツ | 松本 |
64% | ボール支配率 | 36% |
29 | シュート | 12 |
5 | 枠内シュート | 5 |
112.3km | 走行距離 | 117.3km |
105 | スプリント | 144 |
681(84%) | パス(成功率) | 290(75%) |
0 | オフサイド | 1 |
5 | フリーキック | 9 |
13 | コーナーキック | 7 |
0 | ペナルティキック | 0 |
0 | 警告・退場 | 0 |
この試合はKENTAさん(@ACLssKAHOKU)の生実況解説があったんです。
KENTAさんの生解説や視聴者さんたちのコメントもあって盛り上がりました。
山雅に関する雑談も挟みながら楽しい放送でした。
57:00くらいの隼磨の元嫁のくだりが個人的にツボでした。
リアルタイムで100人くらいが視聴していましたよ。
試合終了間際は全員ハラハラでした。
この試合の分析動画もあがっているのでチェックしてみて下さい!
松本サポのマッチレビュー
前半2分のセルジーニョのミドルシュートが決まったことが試合のすべてだったと思います。
仙台がボールキープする展開の隙を見て松本がカウンターという展開を大方が予想しましたが、開始早々の先制点は松本にとっては大きなプレゼント、仙台にとっては想定外の誤算だったと思います。
そうなれば松本は前節のFC東京戦で見せた組織的かつ粘り強い守備重視のモードに切り替えます。
追加点を狙いながらも、「守り勝つ」というプランを最後まで共有して結果的に勝ち点3をゲットしました。
特に前半はゴールの勢いもあって、完全に松本のペース。
システム変更の恩恵を受けて課題の攻撃面の精度も増してきたように感じました。
松本にとって4試合ぶりの勝利の味は格別!
降格圏内ではありますが、残留に向けてモチベーションが大きく高まったゲームになりました。
ライバルの鳥栖と浦和が勝利した今節にしっかりと勝利した事に加え、パワハラ騒動の渦中に揺れる湘南を追い抜く青写真が出来た一戦だったと思います。
松本の選手たちは見事にやってくれましたね。
素晴らしい勝利だったと思います。
逆に仙台にとっては残留争いから抜け出るための試合を落としてダメージは大きいものになってしまったと思います。
試合前は締まった難しい試合になると予想していましたが、その予想はハズレでもあり当たりでもありました。
試合開始直後のゴールは1点を争う試合としては早過ぎるゴールでした。
その後の展開はやはり緊迫したものでしたのでお互いにゴールが遠い試合でした。
それだけにあのセルジーニョ選手のゴールは価値のある強烈なものでした。
難しいシュートをよく決めたなと思いましたし、その後のプレーを観てもセルジーニョ選手の調子の良さが窺えました。
欲を言えばもう1点決めて試合を楽にして欲しかったですが、随所に体を張って虎の子の1点を守った戦いは立派でした。
今後に期待が持てる完勝だったと思っています。
今日は松本らしいサッカーをして勝った試合だと思います。
ここ最近は強いチームを相手に、結果は出ませんが良い試合ができていました。
相手の仙台も残留争いをしていて、ここで負けるわけにはいかない。
松本の選手も気合いが入っているでしょうし、この試合は勝てるのではと期待して見ていました。
そして、開始早々に松本が魅せてくれました。
ボールを繋いでから、セルジーニョ選手の素晴らしいシュートが決まりました。
最近の彼は良い働きをしています。
この試合でも良いところに位置取りしていましたし、ボールを運んだりパスを出していました。
攻撃面ではかなり効いていたと思います。
守備では、全員がハードワークをして守れていました。
仙台にもチャンスを作られる場面は多くありましたが、粘り強い守りで得点を許しません。
キーパーの守田選手も安定していて、頼もしかったです。
最後まで気を抜かず守り抜き、開始早々に奪ったゴールが決勝点になって試合は終了。
1点差で見てる方もドキドキでしたが、勝利は良いものですね。
今日の試合は、選手たちを褒めてあげたいです。
セルジーニョ選手の先制点は非常に良かったです。
常にゴールを狙う姿勢を崩さず、集中力の高いプレーができていました。
あの場面でボールに反応し、いいコースにシュートを決めることができたのだと思います。
前半の早い段階で手にすることができた1点を最後の最後まで守り抜けたのは大きかった。
コーナーキックなどのピンチの場面にも落ち着いて対処することができていたので、押し込まれる場面があっても安心感がありました。
攻撃の方は、ボール支配率とパス成功率を持ってあげてほしいです。
ボールを支配する時間は短かったものの、相手の脅威になるような組み立てや敵陣まで押し込むような形も多く作れていました。
もっと支配率と成功率をあげれればもっと得点も取ることができたんじゃないかなとは見ながら思いました。
対戦相手の印象
両サポーターに相手チームの印象を聞いてみました。
松本サポから見たベガルタ仙台の印象
仙台は松本と同じく残留争いをしているチームですが、弱いチームではありません。
特にホームゲームでは良い試合をしているイメージがありました。
サッカーのスタイルとしては、サイド攻撃が多いかなと思いました。
特に関口選手はサイド攻撃で目立っていましたね。
積極的に仕掛けてきて、クロスを上げていました。
スピードもある選手なので、対応するのが大変だったと思います。
左サイドからの攻撃が多かったですが、右サイドも蜂須賀選手が良い上がりを見せてましたね。
この試合は両サイドを使って、松本のゴールに迫っていた感じでした。
守備面で印象に残ったのは、キーパーのヤクブ・スウォビィク選手です。
磐田のカミンスキーと同郷のポーランド出身ですが、良いキーパーが多い国だなと彼らを見て思います。
この試合でもナイスセーブがありましたし、安定感がありました。
彼からゴールを奪うのが難しかったです。
仙台は今の順位以上に強さを感じるチームでした。
仙台は出会い頭に近い一発に沈んだ格好になりましたが、その後は見事に立て直してきました。
特に後半は完全にゲームを支配していてベンチの修正能力の高さを見せられた気がします。
目立っていたのはサイドからの展開で中に長身の長沢選手がいて、決定的な仕事ができるハモンロペス選手がいるからこそできる戦術でしょう。
永戸選手や関口選手の突破はヒヤヒヤものでした。
ただちょっと攻撃のパターンは少なくブロックを敷く松本にはやりやすかったかもしれません。
道淵選手が好調だと思っていたのでかなり警戒していたのですが、この試合ではあまり活躍を感じなかったので少しバリエーションが少なかったのはこの辺の問題なのかもしれません。
ですがチームとして統制はとれていますし、攻めも早いので残りの試合で残留を決めるのは問題ないと思います。
コンパクトにまとまっているので個人的には好きなチームです。
仙台にとっては相手のファインゴールもあって、得意のホームゲームで苦虫を噛み潰したような試合となってしまい、精神的な疲労度の大きいゲームとなってしまいました。
混戦が続く下位争いの中で安全圏とはいえない立ち位置にいることから、格下の松本山雅はしっかりと叩いておきたい相手だっただけに悔しさが募ります。
仙台は要のシマオ・マテが累積欠場という不利な状況を打破できず、攻守に最後までその影響を引きずっていたように見えました。
25本のシュートを打ちながら枠内シュートが5という低調な決定率が目立ち、マテ不在からクロスやセットプレーでの迫力も欠いていました。
ハモンロペスがボールを納められず、連動した動きでエリアの深い位置までいけない場面が目立ち、松本の一体となった守備に改善策が見えないままゲームが終了してしまいました。
交代で入った兵動やジャーメイン含めて、流れを変えることができずほとんど良いところはありませんでしたね。
次節にむけて
次節は2週間空いて鹿島アントラーズとの一戦です。
正直、鹿島から勝ち点3をとるイメージがもてません。
前半戦もコテンパンにやられました。
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鹿島アントラーズ×松本山雅【J1第12節 2019年5月18日】
常勝チーム鹿島アントラーズとのアウェイゲームでした。ブラジルトリオに翻弄され、防戦一方の展開となり、終わってみれば5失点。松本は今季最多失点の5失点と3試合連続の無得点となりました。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価は全然ダメの結果となっています。
直近の鹿島は、7戦無敗のうえに今節首位に上がって波に乗っているのは間違いありません。
最後に鹿島に勝ったのは湘南ベルマーレです。
カウンターで2点、セットプレーから1点で勝利しています。
湘南と同じく、前半はしっかり守って後半1点勝負に持ち込みたいところです。
鹿島が万全かと言われれば、そうでもありません。
三竿健斗選手とレオシルバ選手がケガで離脱しています。
今節はセルジーニョ選手も負傷交代しています。
そして、鹿島はルヴァンカップの準決勝があります。
川崎が相手なのでターンオーバーするとも考えにくいです。
そうなると中4日で松本戦に臨むことになります。
日程的な有利を活かして、休養と準備をしてもらいたいです。
前半戦の5失点を忘れてはいないはず。
うちは5点とらなくてもいいんです、1点とって勝てれば雪上を晴らしたことになります。
なんとしても優勝争いを掻き乱してやりましょう!
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J1残留への道!松本山雅の悲願TOP15を目指して【2019シーズン】
残り4試合!松本山雅が残留に向けて歩んだ軌跡
前節:FC東京戦【J1第27節 2019年9月29日】
次節:鹿島アントラーズ戦【J1第29節 2019年10月19日】