6月27日(土)に行われたJリーグ公式戦1stステージ第17節 松本山雅FC vs 湘南ベルマーレの試合。
前節の川崎F戦は、2-0で敗れた。
これで4連敗となり、直近の4試合では10失点と守備が崩壊している。
今節は、5試合ぶりの勝利を目指して湘南ベルマーレとの戦い。
ミラーゲームが予想されたこの試合、結果は2-3で敗戦。リーグ戦5連敗を喫してしまう。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『湘南は切り替えが速く、攻撃に人数を割く』
→今節の湘南戦への意気込みは?
連敗が続く苦しい状況ではあるが、選手の表情は悪くない。
ふとサボったり、気を緩めたりすると一瞬でやられるので、ゲームは100%やらないといけない点が課題。
湘南は昨季同様に切り替えの速さや、攻撃に人数を割くところが特徴なので、そこは警戒しつつやっていきたい。
いずれにしても、今までやってきたことをこれからも磨き上げながら戦っていきたい。
松本山雅FC FW 9 オビナ
『勝つことだけを考えてやっていく』
→今節の湘南戦への意気込みは?
勝つことだけを考えてやっていく必要がある。
4連敗中ということだが、これもサッカーではよくあること。
誰かが勝てば誰かが負けるモノだし、ガッカリしていてもしょうがない。
ホームで試合ができるということを生かして、良い形で後半戦に入っていける試合にする必要がある。
湘南ベルマーレ 曹貴裁監督
『セットプレーが強いのは毎年のこと』
→今節の相手・松本は15得点中11点がセットプレー絡みだが?
それは毎年のこと。
それだけそこをストロングとしてやっているけど、そういった機会をなるべく相手に与えないようにすることは大事。
アルウィンのアウェイの感じや押し込まれる状況になることもあると思うので、そこは全体的にチームで抑えていければ。
湘南ベルマーレ FW 19 大槻周平
『いつもどおりやることが大事』
→今節の相手・松本は?
セットプレーの印象しかない(笑)。
でも、そのセットプレーでやられていたら意味がないので、そこはしっかり集中する必要がある。
あとは、相手が引いてしっかりブロックを作ってくると思うので、そこでしっかりアイディアやコンビネーションを出せれば。
1stステージの最終戦だけど、僕らはいつもどおりやることが大事で、勝たなアカンと思い過ぎたら良いプレーはできない。
試合内容
ホームの大歓声を後押しに、1stステージを勝利で終わりたい山雅。
立ち上がりこそ、積極的なプレスで湘南に自由を与えなかった。
しかし、徐々に押し込まれる場面が多くなった。
後半は、立ち上がりそうそうに山雅先制する。
田中選手がペナルティエリア内で倒され、PKを獲得する。
このPKをキッカーのオビナ選手が冷静にゴールの左に蹴り込み、先制に成功する。
しかし、まさかのオウンゴールですぐに追いつかれると、後半27分に古林選手に逆転ゴールを奪われる苦しい展開。
そして、後半42分に阿部選手のゴールで試合を振り出しに戻したが、
直後に藤田選手にネットを揺らされて敗戦を喫した。
試合後の監督・選手のコメント
松本山雅FC 反町康治監督
『現実をしっかり受け入れないといけない』
コメントするのが難しいゲームだと思う。
現実をしっかり受け入れないといけないということは、チームを預かる人間としては感じている。
同時に、私の責任も強く感じている。
サポーターの皆様には、いつもたくさんの声援をいただいて感謝している。
それに応えることができず、本当に申し訳なく思っている。
ゲームは見てのとおりなので、勝手に書いていただいて結構(苦笑)。
我われの良さを出せている時間帯もあるし、やはり出せていない時間帯もある。
出せている時間帯を増やすことができれば、勝利(という結果)は付いてくる。
しかし、やはりJ1ということで、戦前の予想どおり厳しい戦いになっていることは間違いない。
私は、J1に来たことで一度も楽観視していないが、楽観視した何人かは現実を見ていると思う。
阿部があれだけ少ない時間で得点を挙げていることに加担しているところは、何かしら我われの足りないピースの一つかもしれない。
ディフェンスも良くはやっているが、“ここぞ”というときの力が足りないとは感じた。
送り出した私の責任なので、これは自省をしないといけない。
シーンとさせてすみません。
以上
松本山雅FC FW 39 阿部吉朗
『やはり勝たないと正直喜べない』
1点ビハインドで入ったときは、ゴールしか考えていなかった。
人と同じ動きをしていたら点は取れないと考えて、周りと違う動きをしようと思った。
それで何度かチャンスはあったが、やはり勝たないと正直喜べないというか。
そういう面で悔しい試合になった。
湘南ベルマーレ 曹貴裁監督
『選手に助けられた』
前節は自分の中ですごく思うところがあって、反省ばかりだ。
前節の後半は本当に、僕が指導者になってからというか、
監督になってから…コーチでいるときから、自分がすべて悪かったなと思うような指示や采配をしてしまったことを分かっていたので、その意味ではしんどかった。
だが、そこも含めて選手に助けられたかなと。
松本はちょっと形をいつもと変えてきて、われわれの3バックの出どころにプレッシャーを掛けてくる形を取ってきた。
それはちょっと意外な感じはした。
それでも勇気を持って(CBの)遠藤や三竿が(相手陣に)入っていくことが我われのスタイルの真骨頂なので、
そういうところで最後の藤田祥のゴールが生まれたのかもしれない。
松本の最後のパワープレーにラインが下がってしまい、危ない場面も何回かあったが、
全体的にラインを上げて自分たちのボールになったとき、周りのバランスをよくしながら攻撃をしていくことが、
僕が彼らに要求している一番のポイントなので、そのポイントを90分間プラスアディショナルタイム、選手たちはよくやったと思う。
湘南ベルマーレ MF 5 古林将太
『ファーストタッチで抜けるという自信があった』
→ゴールシーンについて
航(遠藤)が出したときに、相手が一人食い付いてきたので、
そこはファーストタッチで抜けるという自信があったので、抜いて、そのあとはクロスを上げようと思った。
でも、一人また食い付いてきたので、キックフェイントで抜いたらスペースが空いていたので、
思い切って打ったほうが後悔しないなと思って、
ニアに思い切り蹴ったらうまく入ってくれた。
確実に狙ってはいなかったが、若干は狙っていた(笑)
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