7月15日(水)に行われたJリーグ公式戦2ndステージ第2節 サンフレッチェ広島 vs 松本山雅FC の試合。
前節の浦和レッズ戦は、前半のうちに1点を先制される苦しい展開となり、後半に酒井選手の追加で1点を返すも1-2で敗戦。
リーグ戦6連敗となり、なんとしても勝利がほしいサンフレッチェ広島との戦い。
年間勝ち点順位は15位のままだが、勝ち点で16位の山形に並ばれたしまった。
なんとしても勝利がほしいこの試合、結果はまさかの6-0で敗戦。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
サンフレッチェ広島 森保一監督
『スキを見せないように修正しないと』
→今節の相手・松本について
浦和とウチは似ていると思っていると思うけど、同じだとは思っていないと思う。
松本が浦和戦と同じ戦い方をしてくるかは分からないけど、何らかの策を練って、それを徹底してくる。
浦和もそうだったし、我われが1stステージで対戦したときも終盤にチャンスを作られている。
90分を通した戦い方をしてくるし、われわれの失点の仕方も分析してくると思う。
スキを見せないように修正しないといけない。
ただ、我われのチームのコンセプトを全うできれば、勝利できる。
サンフレッチェ広島 DF 5 千葉和彦
『いまは取られたら取り返す力がある』
→今節・松本戦に向けて
どの試合も(失点)ゼロに抑えたい気持ちを持っているけど、いまは取られたら取り返す力があるので、僕らがゼロに抑えればもっとラクに試合を進められるようになる。
→失点の原因は?
ちょっとしたところ。
あと一歩や集中力のところだと思うので、そこを意識してやれば失点も減ってくると思う。
立ち位置をしっかりと取っていれば、簡単には崩れない自負もある。
→オビナについて
パワープレー気味になったときに存在感はデカい。
足元のテクニックもある選手なので、起点を作らせないようにしたい。
松本山雅FC 反町康治監督
『広島のほうがやりやすい印象はある』
→今節の相手・サンフレッチェ広島の印象は?
広島は、次が浦和相手だし、コンディション不良の選手は温存するんじゃないか(苦笑)。
(前節・)浦和戦同様にマンツーマン守備をする可能性もないことはない。
むしろ広島のほうがやりやすい印象はあるけど、サイドの優位性という点で考えるとそんなに簡単ではない。
取りどころが分かっても、そこでボールが取れるなら苦労しない(苦笑)
松本山雅FC MF 23 工藤浩平
『やはり負けたくはない』
→今節は半年間プレーした広島との対戦になるが?
ピッチに立ちたくて松本に来た。
前節の浦和戦は、もっと勝ちにつながるプレーをしたかった。
次は広島戦になるが、相手の良さも知っているけど、やはり負けたくはないし、良い準備をして臨みたい。
流れの中で点を取りたいし、そのための時間作りや、プレー精度を上げていきながら回数も増やしていきたい。
連係面についても、もっとできると思う。
試合内容
開始早々にゲームが動く。
DF飯田選手とMF岩間選手のオウンゴールで2点を与えてしまう。
山雅は、前線からの積極的なプレスを掛けられず、広島に落ち着いてボールを回されてしまう。
広島は、守勢に回っても攻撃に無理をしていないため、守備に掛ける人数に余裕があり有利に試合を進めて行く。
時間とともに山雅の寄せが甘くなり、隙を見つけてはカウンター攻撃を発動してゴールを量産する。
終わってみれば、6-0と山雅はJ1昇格後最多失点で広島に敗戦した。
J1で1試合2点のオウンゴール献上は、07年9月22日の名古屋以来、5チーム目。
過去2点目のオウンゴールが最も早かったのは、01年8月18日の札幌の開始27分だった。
しかし、今回それを上回る試合開始からわずか6分で2点のオウンゴールを記録してしまった。
試合後の監督・選手のコメント
サンフレッチェ広島 森保一監督
『積極的なプレーがゴールにつながった』
いつも言っているとおりに勝つことが一番大切だと思っているし、どんな形であれ勝利することを目指して臨んだ。
ホームなので、攻撃はアグレッシブに戦い、守備はゼロに抑えて戦っていくことを、選手は試合の入りから実行してくれた。
最初はオウンゴールが二つだったが、(1点目は)清水の積極的な姿勢がゴールを生んだと思うし、(2点目は)CKのこぼれからゴールへ向かって積極的にプレーしたことがゴールにつながったと思う。
最終的に6点を取ることができ、失点ゼロで終えられたことは良かったと思う。
ここのところ負けてはいなかったけど、失点の部分を改良していかないとチームで考えていた。
選手が高い意識を持って相手を抑えながら勝つことができて良かったと思う。
サンフレッチェ広島 MF 30 柴﨑晃誠
『ゼロに抑えられたことが一番良かった』
今日は、失点をゼロに抑えられたことが一番良かった。
点が取れているのは自信になる。
初めて1試合で2ゴール取ることができて、『自分でも取ることができるんだ』と思った。
次は3点取れるようにしたい(笑)
松本山雅FC 反町康治監督
『私は選手を見捨てて逃げたくない』
こんなに会見場に来たくなかった試合は、私のキャリアの中でも初めて。
最終的には広島の良さと(狙っていた)ゲームプランが凝縮された試合だった。
われわれとしては0-0の時間を長くするというプランがあったが、最初の2失点が痛かった。
こういう成績なので、いろいろと言われることも分かっているが、私は選手を見捨てて逃げるようなことはしたくない。
松本山雅FC MF 8 岩上祐三
『もっとできたことはあると思う』
→新加入選手たちとの連係面について
今までは無理な体勢でも蹴ることが多かったが、(工藤)浩平さんが落ち着かせてくれているので、少しは自分たちの時間が増えているのかなと。
安藤(淳)さんに関しては、後ろで、はじくところははじいて、つなぐところはつないでくれている。
[ad#ra-1]