6月26日(日)に行われたJ2リーグ 第20節 京都サンガF.C. vs 松本山雅FCの試合。
前節の山形戦は、お互い堅い守りで決定機が生まれない堅い試合展開となった。
それでも終了間際に飯尾選手のプロ初ゴールが決め、1-0で勝利。
暫定順位も3位となった。
今節の京都サンガにはリーグ戦2勝4分0敗といまだ負けなし。
西京極では、J2昇格から1度も負けていないお得意様。
2連勝を目指したこの試合、結果は1-2で勝利。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
京都サンガF.C. 石丸 清隆監督
『相手のシャドーをうまく捕まえられるかが大事』
今節の松本戦は、ミスマッチが起こる相手のシャドーの選手をうまく捕まえられるかどうかが大事になる。
シャドーの選手に自由にやられると、かなりしんどくなる。
ほかのチームとの対戦を見ていると、SBが高い位置を取り過ぎて、松本のシャドーにカウンターを許している場面が多い。
組織としてのリスク管理に関しては、ほかのチームに比べると大丈夫かなと踏んでいる。
京都サンガF.C. GK 1 菅野 孝憲
『チームとしてやることは変わらない』
→ 前節・東京V戦で、負けなしが9試合でストップしたが?
周りから見ればそういう流れは大事かもしれないが、僕たちは次の試合のことだけを考えて戦っている。
より強い気持ちで臨む選手もいるだろうけど、チームとしてやることは変わらない。
連勝していようが、連敗していようが、“次の試合に勝つために何をしなければいけないのか”という強い気持ちを持って準備をするだけ。
松本山雅FC GK 1 シュミット ダニエル
『京都の2トップはスピードもパワーもある』
→ 今節の相手・京都の印象は?
昨季は対戦はしていないけど、実は熊本への加入直前だったので、西京極へ試合を見に行った。
蒸し暑くて、日差しも強かった印象がある。
2トップはスピードもパワーもあり、人数を掛けて守らないといけない場面もあると思う。
山形戦ではシュート数こそ少なかったが、押し込まれた試合だった。
みんなで協力しながら集中して守れたので、待望の無失点勝利となった。
次の試合にもつなげていければ。
松本山雅FC MF 17 飯尾 竜太朗
『今後もゴールにこだわっていきたい』
→ 今季は特に結果へのこだわりが強いが?
やはり結果を出すのと出さないのでは、今後のサッカー人生も大きく変わってくる。(
→ 山形戦でJ初得点を挙げたが?
たかが1点かもしれないけど、これをきっかけに今後もゴールにこだわっていきたい。
これまで力んで外すことも多かったけど、これからは同じような場面でも落ち着いてやれると思う。
チームとしても次の試合は大切で、セットプレーの守備など課題もあるので、意思統一して勝ち点3を目指したい。
試合内容
前半立ち上がりは、積極的に仕掛ける山雅。
前半1分
那須川選手がダイレクトシュートを放つも、枠を捉えられない。
前半5分
FKから左サイドの喜山選手がゴール前にクロスを送る。
このボールに飯田選手がヘディングで合わせるも、ゴール上に外れる。
20分過ぎからは、京都も盛り返してきた。
山雅も京都も、お互いにゴール前にボールを運ぶも決定機は作れず。
スコアレスで前半を終える。
- 切り替えと走力で上回ること
- 外からの攻撃が有効
- 左サイドのディフェンスを整理して、しっかり行う
後半開始直後は、京都が積極的に仕掛ける展開となる。
前線のエスクデロ、堀米、イ・ヨンジェが攻撃を組み立る。
しかし後半15分、シュートを放ったイ・ヨンジェ選手が負傷し、ピッチを退く。
するとこれを境に流れが変わる。
後半21分
右からのコーナーキックを獲得すると、宮阪選手が精度の高いボールをゴール前に送る。
京都のディフェンス2人と競り合いながら、飯田選手がヘディングシュート。
GKの手をはじき、ネットに吸い込まれる。
山雅が先制に成功する。
後半31分
またしても飯田選手が見せる。
FKから後藤選手が落としたボールに反応、右足でシュートを放つとそのままゴールの中に吸い込まれる。
リードを2点に広げる。
終了間際に京都山瀬選手にゴールを奪われるも、そのまま試合終了。
アウェイで勝ち点3を獲得し、連勝を2に伸ばした。
https://youtu.be/sket1iFusYs
試合詳細 | 合計 | 前半 | 後半 |
シュート | 8 | 6 | 2 |
FK | 22 | 15 | 7 |
直接FK | 18 | - | - |
間接FK | 4 | - | - |
コーナーキック | 4 | 2 | 2 |
ゴールキック | 9 | 3 | 6 |
PK | 0 | 0 | 0 |
オフサイド | 3 | 2 | 1 |
この日、飯田選手が大活躍でした。
試合終了間際の山瀬選手のゴールも、飯田選手の体に当たっているし。
この試合すべての得点にかかわったことになります。
公式記録では、後半シュートは2本のみ。
決定率100%(シュートの本数は多いに越したことはないけど・・・)
守備でも京都のボールを跳ね返し続け、大車輪の活躍でした。
2点目のシュートは、スカパーベストゴールにノミネートされました。
岩間選手に続いて、今季2人目となりました。
ヘディングのイメージが強い飯田選手が足で決めるゴールは、注目を集めます。
2015年の清水戦、山雅がJ1で初勝利のときも飯田選手の足でした。
このゴールは、やべっちFCのサブイボと、Jリーグタイムの感ruiに選ばれています。
飯田選手が足で決めるゴールは、特別ですね。
工藤選手は、古巣対決でした。
この試合も気になるシーンがありました。
ゆりかごダンス、工藤さんそれ完全に赤ちゃん落ちてます!
どこかで見たことあるポーズだけど思い出せない。
このポーズの意味知っている人、教えてください(m。_。)m
以上、今週の工藤浩平のコーナーでした。
試合後の監督・選手のコメント
京都サンガF.C. 石丸 清隆監督
『単純にマークを外しているというところ』
相手のストロングポイントがセットプレーだと分かっていただけに、セットプレーからの2失点を防げず、悔しいゲームだった。
システムのミスマッチに対しては守備のところではある程度対応できていたが、攻撃に掛ける枚数が少ないイメージがある。
特にセル(エスクデロ)のポジションが若干低い。
それをチームの問題として共有して、もう少し得点が取れるようにやっていかないと勝てない。
次のゲームもすぐにあるので、メンタル的な部分もケアして次に挑みたい。
→ セットプレーでの失点の要因は?
まだ分析はできていないが、単純にマークを外しているというところだと思う。
相手のボールの質も良かったし、入るタイミングもうまかった。
それでも、マンツーマンで付いているので、タイミングを外すなり、前の段階でもう少し何かができたかなと思う。
松本とはもう一回やるので、そこはしっかり修正してやっていきたい。
京都サンガF.C. FW 10 エスクデロ 競飛王
『もっとシビアにやっていかないと』
今日の敗戦というのはミスからの敗戦。
誰がミスしたとかじゃなく、こういうミスがあればJ1には行けない。
昨季17位だったということを、みんながしっかり心の中に入れておかないと。
まだ何も勝ち取っていないし、どのチームとやっても厳しくやってくる。
それに対して負けない気持ちで、もっとシビアにやっていかないと。
このままだと、目標にたどり着けない可能性がある。
そこは一人ひとりが考えてやっていかないと。
松本山雅FC 反町 康治監督
『非常に厳しい試合になることはある程度覚悟していた』
日曜日のナイトゲームにもかかわらず、1000人以上のサポーターに来ていただき、後押しをしてもらえたことをうれしく思っている。
前節の山形戦同様に、非常に厳しい試合になることはある程度覚悟していた。
実際そのとおりの試合で、ハーフタイムには『こういう試合をモノにできるかどうかは自分たち次第』だと。
湿度もある中で粘り強くやれたのがこの結果につながったかなと。
最後の1失点はまたセットプレーからの流れで悔しい思いをしているが、次の課題にしつつも勝ち点3を取れたことをうれしく思う。
向こうは全体的に前線の選手のクオリティーが高く、特徴がある選手たちが多い。
その分インフォメーションしやすかったけど、やはりダメージを食らった部分は多かった。
そういう中でも最後のところで体を張って、ダンも子どもが産まれたことで責任感が生まれて、非常にしっかりプレーしていた。
それが最終的にはこういう結果になったのかなと思う。
松本山雅FC DF 4 飯田 真輝
『思い描いていたとおり』
→ 得点場面については?
1点目は昨日から練習していた形。
うまくアンドレイに乗れて、シュートも良いコースに飛んだ。
2点目は圭太の良さがすごく出ていて、僕のシュートはオマケだった。
あそこに落としてくれると思っていたから、自分で打とうと思っていた。
思い描いていたとおり。
ただ、自分の中では少しプラスになったくらい。
試合に出て大事な場面を任されている以上、もっとやらないといけない。