松本山雅

J2 第17節 松本山雅×北海道コンサドーレ札幌 マッチレポート

6月8日(水)に行われたJ2リーグ 第17節 松本山雅 vs 北海道コンサドーレ札幌。

前節の北九州戦は、得意のセットプレーから2得点を決め、2-1で勝利。

今シーズン2度目の3連勝を決めた。

暫定順位も3位まで浮上し、今節向かえる相手が北海道コンサドーレ札幌。

絶対に負けられない上位対決の結果は、3-2で逃げ切り勝利!

その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。

試合前の監督・選手のコメント

松本山雅FC 反町 康治監督

『ベストを尽くして首位相手に立ち向かいたい』

→ 今節の相手・札幌の印象は?

2年目の指揮を執る四方田監督の下、守備組織が非常に安定している。

また攻撃面でも、都倉賢と内村圭宏、ジュリーニョの前線3枚の力を十分に引き出している。

攻守のバランスが良いので、チームとしても機能している印象だ。

北九州戦から中3日ということで総力戦になるが、ベストを尽くして首位相手に立ち向かいたい。

松本山雅FC MF 17 飯尾 竜太朗

『ゴールやアシストなどで貢献したい』

→ リーグ戦も3分の1を消化したが、ここまでを振り返って

チームも徐々に結果が付いてきて、これまで以上にまとまってきている。

個人としてはコンディションも悪くないし、より調子を高めてゴールやアシストなどで貢献したい。

やはり自分を表現するためにも、数字として残る結果は大切だと思う。

ゴールに向かって何度もアタックする姿勢は僕の持ち味で、その気持ちを失っては自分らしくないから。

北海道コンサドーレ札幌 四方田 修平監督

『強い気持ちを持って戦い抜きたい』

松本は比較的、札幌と似たスタイルな印象。

守備が堅く、ハードワークをしてくる。

アウェイではあるが、強い気持ちを持って戦い抜きたい。

北海道コンサドーレ札幌 FW 13 内村 圭宏

『続けて取れるようにしていきたい』

4試合続けて点が取れているので、前節千葉戦のように相手ゴール前でも冷静さを保てている。

今節の松本戦は、良い循環なので、続けて取れるようにしていきたい。

試合内容

リーグ前半戦の大一番。

絶対負けてはいけないこの試合。

悪天候にも関わらず、アルウィンには1万人超のファン・サポーターが集まった。

 

試合序盤は、お互いロングボールを蹴り合う展開となる。

球際も激しく、いつも以上に締まった試合となる。

そんな試合が動いたのが前半23分

 

前半23分

山本選手が前線からプレッシャーをかけ、ボールを奪うと、札幌のDFに倒されてFKを獲得。

キッカーは、宮阪選手。

ペナルティエリア手前から精度の高いクロスを送ると、高崎選手が頭で合わせてネットを揺らす。

大事な試合で先制に成功する。

 

試合の流れを引き寄せた山雅。

前半34分

高崎選手が右サイドの深いところからクロスを送ると、ファーサイドの那須川選手に渡る。

そのまま那須川選手がシュートを放つと、シュートコース上にいた山本選手が反応。

強引にボールをコントロールして、反転シュート。

ボールはゴール右に決まり、リードを広げる。

 

これ以上ない展開で、前半を終える。

ハーフタイムの反町監督のコメント
  • 空中戦を含めてタフに
  • 前からプレスをかけて、ロングボールをマイボールにする
  • ビルドアップはいいので、このまま続ける

後半は、一転して札幌に主導権を握られる。

前線の3トップにボールが渡り、攻撃を仕掛けられる山雅。

後半7分

左からのコーナーキックを都倉選手に決められ、リードは1点となる。

 

なんとか陣地を戻そうとするも、札幌の勢いを止められない。

守勢に回ったまま試合が進み

後半20分

またしても、セットプレーから都倉選手に決められ同点となる。

 

同点となると、札幌はなりふり構わず仕掛けてくる。

それになんとか耐えながら、山雅も勝ち越しを目指す。

 

後半36分

右サイドの飯尾選手がクロスを送ると、札幌増川選手がクリアする。

そのボールに走り込んだ岩間選手がダイレクトでシュート。

ボールは右のゴールポストをたたいて、ゴールイン!

山雅が勝ち越しに成功する。

 

劣勢の状況から勝ち越した山雅。

終盤には、パワープレーで押し込まれるが、全員守備で跳ね返し続け、ゴールを死守。

最後まで体を張った守備で耐え切り、試合終了のホイッスルを聞く。

上位対決を制し、クラブ記録に並ぶ4連勝を飾った。

https://youtu.be/_t-grRPbfE4

試合詳細 合計 前半 後半
シュート
FK 15 11
直接FK 14
間接FK
コーナーキック
ゴールキック 11
PK
オフサイド

試合を決めた岩間選手のゴール。

J2ベストゴールノミネートされました。

何度見ても綺麗なシュート。

 

まるでゴールにパスをしているかのようなゴールでした。

 

そして、このゴールでJ2ホーム通算100得点を達成!

大事な試合で価値あるゴールを決めてくれた。

岩間選手、ありがとう。

 

試合展開も上位対決に相応しく、白熱したものだった。

前日の代表戦よりも興奮した。

同点になってからは、テレビの前でずっとこの姿勢でした。
反町監督_しゃがみ込み

 
気づいたら、この体勢に落着いていました。

何となく反町監督の気持ちが分かったような気がした。

試合後の監督・選手のコメント

松本山雅FC 反町 康治監督

『あまり勝った気がしないゲームだった』

試合前から、こんな感じになるだろうなと頭に描いたのと同じような展開になった。

その意味で驚きはないが、逆に分かっていてやられたということになるので、あまり勝った気がしないゲームだったと思う。

昨季の開幕戦(名古屋戦)もこんな感じの展開で、向こうもなりふり構わずやってきて苦労したわけだが、そう思うと札幌はすでにJ1に値するチームだなと感じた。

最初は地上戦だったが、最後は空中戦になったので、隆介を入れて何とかしのごうと。

ちょっと反省点として残るのは、一つやられた段階で空中戦に対する処方ができれば良かった。

2試合連続でセットプレーから失点したということで、向こうの武器を出させてしまったという意味でも少し悔しい。

ただ、本当にタフなゲームになると送り出して、選手はサポーターとともにタフに戦ったことをうれしく思う。

それに値する勝ち点3が付いてきたこともうれしい。

→ 次節・岡山戦に勝てば、クラブ記録となる5連勝を達成するが?

そういう記録については、ちょっと分からなくて初めて知った。

そんなことはまったく関係なく、岡山戦で勝ち点3を取って帰って来る。

そのためにできることを準備したいと思う。

松本山雅FC FW 19 山本 大貴

『得点ができたことはうれしい』

4連勝できて、とにかくホッとしている。

ナスさんが打ったシュートをかっさらったような感じだったけど、入って良かった。

首位相手との試合で先発できるということで、試合前からどうしても結果を出したいと思っていたので、得点ができたことはうれしい。

次の岡山戦も大事な試合になるので、勝てるように頑張りたい。

自分はFWなので、得点を取ってチームに貢献したいと思う。

北海道コンサドーレ札幌 四方田 修平監督

『松本は非常に強かった』

ある程度拮抗した厳しいゲームになることは予想していた。

前半は自分たちも予想していたことを意識してやれていたが、その中でセットプレーとクロスから相手がチャンスをモノにして、自分たちはできなかった。

ただ、後半は0-2という中でもチャンスはあると思っていた。

比較的オープンな展開となったが、局面で勝ったことで押し込んで都倉が2得点決めて同点になったことは良かった。

それから勝ちにいく気持ちで戦っていたが、結果的に相手が素晴らしいゴールでチャンスを生かした。

松本は非常に強かったし、今日の試合では勝つことができなかった。

しかし、今後も試合は続いていくし、松本との試合もホームで1試合残っている。

まだまだ終わりではないので、切り替えて、次に戦うときはもっと良いゲームをして、結果をモノにしたい。

→ 前節・千葉戦に続いて、前半に2失点を喫したが?

セットプレーが強い相手との対戦ということで誰もが集中してやっていたが、点を取られたということに関しては相手が素晴らしかったと思う。

後半は引き分けでOKではなく、追い付いた勢いのままに3点目を取りに行くような戦いを選んだので。

素晴らしいシュートを決められたが、そこに関しては積極的な戦いを選んだということで悔いはない。

北海道コンサドーレ札幌 FW 9 都倉 賢

『松本を相手に押し込めたことは収穫』

前半は自分たちのミスから失点を重ねてしまったが、前節・千葉戦でも2点のビハインドから追い付けている。

多少焦りはあったが、あくまでも90分で試合をしようとハーフタイムでみんなと話し合った。

後半は良い入り方もできて、良い時間帯で得点できた。

トレーニングからあの形はやっていたし、しっかり準備したことを表現できた。

昨季J1でやっていた強い松本を相手に押し込めたことは収穫だと思う。

松本山雅の2016・J2全試合結果まとめ

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