松本山雅

J1-2nd-第3節 松本山雅×鹿島アントラーズマッチレポート

7月19日(日)に行われたJリーグ公式戦2ndステージ第3節 松本山雅FC vs 鹿島アントラーズの試合。

前節の広島戦は、6-0で敗戦し、泥沼の7連敗となり、年間勝ち点順位も16位に後退。

チーム総得点数は、18点とリーグワースト3位のため、攻撃陣の奮起が求められるこの試合。

7試合連続で複数失点を喫しているため、GKの村山選手を含めた守備の立て直しが必要となる。

そんな鹿島戦の結果は2-0で勝利。リーグ戦5勝目となった。

その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。

試合前の監督・選手のコメント

松本山雅FC 反町康治監督

『われわれらしさを出さないといけない』

→今節の鹿島の印象は?

穴のない、良いチーム。

今季は試合を重ねるごとに強くなっている印象だ。

伊東など、地味ながら各ポジションにタレントがそろっている。

赤﨑も前回対戦時(1st第14節 1●3)に、われわれが調子に乗せてしまったかもしれない(苦笑)。

厳しい戦いになるだろうが、ホームでこそわれわれらしさを出さないといけない。

松本山雅FC MF 17 飯尾竜太朗

『一瞬のスキを見逃さない勝負強さがある』

→今節の鹿島の印象は?

若い選手もいるが、一瞬のスキを見逃さない勝負強さを持っている印象がある。

前回対戦時(1st第14節 1●3)も、得点の直後に失点してしまったが、そういうスキを見逃すことがない。

とはいえ同じ失敗を繰り返していては話にならないし、うまくその反省を生かして、自分たちのやり方で勝ちたい。

個人的には後手を踏まない守備をしたい。

鹿島アントラーズ DF 3 昌子源

『CBはリズムを作らないといけない』

CBは一番リズムを作らないといけないポジション。

自分としてはバンと前の人に当てて、またもらって、ということをやりたかった。

監督やみんなからは『もっとCBが上がって』と言われたが、そうするとどんどん角度が厳しくなる。

パスを出し入れしながら何度目かで入れるようなテンポをCBで作りたい。

松本もきっとCBに持たせてくると思うので、そこはしっかりやりたい。

鹿島アントラーズ MF 8 土居聖真

『僕らで解決して進むしかない』

どうやって苦しい状態から抜け出せばいいのか、悩む必要も、みんなで話す必要もない。

今季は苦しんでいる時期のほうが長いけど、そうやって苦しんで、分からないなりにもがいていくしかない。

誰がどう言おうとやっている僕らで解決して進むしかない。

こういう時期があったから選手としても、人としても、大きくなれたと思えるように、いまは頑張らないといけけない。

試合内容

ホームのサポーターの大歓声を後押しに、2stステージを初勝利を狙う松本山雅。

反町監督は、新加入の安藤選手と工藤選手を中心に"原点回帰"を図った。

立ち上がりから積極的に走り、鹿島を圧倒する。

前半17分。

工藤選手が相手のパスをカットし、フリーで長い距離をドリブルし、

ペナルティエリア中央に持ち込み右足を振り抜く。

ボールは、ゴール左隅に吸い込まれる。

相手のミスを見逃さず、山雅が先制点を奪取する。

試合の主導権を握って焦りを誘発させる。

鹿島のお株を奪うような試合巧者ぶりを披露する。

前半28分

右サイドの敵陣深くから岩上選手がクロスを供給すると、

そのボールに反応した飯田選手が相手との競り合いに勝ち、頭で合わせる。

シュートは、ゴール右に突き刺さる。

相手の守備を混乱させ、セットプレーの流れから追加点をあげる。

90分間集中力は途切れることなく、鹿島を圧倒して2か月ぶりの勝利。

2ndステージ初勝利で連敗を7で止めた。

体を張った守備、攻守の切り替えの速さ、ハードワーク、セットプレーでワンチャンスを生かしての追加点。

この試合の松本山雅は、強豪相手に"らしさ"を存分に見せつけたと思う。

試合後の監督・選手のコメント

松本山雅FC 反町康治監督

『今日の試合は勝ち点3以上のモノがある』

前節・広島戦の結果を受けて、我われの意地というかマイナスイメージを払しょくするような気持ちを出さなければ

プロ選手ではないと、選手たちの尻を叩いて送り出した。

交代2枠を残したのも、みんなが最後まで足を止めずにやって、ディフェンスのリズムもできていたので、代えなかっただけ。

今日の試合は勝ち点3以上のモノがある。

ただ状況的にはまったく変わっていないので、次の試合以降、一つずつ良い準備をしてやっていきたい。

松本山雅FC MF 6 岩沼俊介

『松本らしいサッカーができた』

今日は一人ひとりサボることなく、2点取ったあとも失点せず最後まで守り切れた。

松本らしいサッカーはできた。

これを続けられるように頑張りたい。

鹿島アントラーズ トニーニョ セレーゾ監督

『後半は盛り返していかないといけなかった』

0ー2という状況の中から後半は盛り返していかないといけなかった。

試合全体でチャンスの数では少なかったが、その少ないチャンスで慌てずにやることができれば、違う状況に持っていけたかもしれない。

ただ相手の体を張った姿勢というのは誰が見ても示した。

そういった部分を生かしていかないといけない。

分析からの情報や相手の形に対応する部分と、個人のミスがあり、その結果負けたことはしっかり受け止めないといけない。

次に切り替えて、改善点として取り組まないといけない。

鹿島アントラーズ MF 25 遠藤康

『相手の思うような形になってしまった』

相手の思うような形になってしまった。

セットプレーの守備に対しても、目の前の選手にはもっと気持ちを出すことが大事。

攻撃面では、一人ひとりがもっとボールに関わらないといけない。

自分がもらえなくても、CBや(小笠原)満男くんにパスの選択肢を与えないといけない。

自分も含めて反省しないといけない。

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