【シーズン終了まで残り8試合】
2週間の中断期間が終わり、残留への分水嶺となる9月の戦いが始まります。
前節の大分トリニータ戦は、守備を崩せずスコアレス
今節は、ヴィッセル神戸との対戦でした。
ヴィッセル神戸には前半戦アルウィンで勝利しています。
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松本山雅×ヴィッセル神戸【J1第6節 2019年4月6日】
日本版バルセロナがアルウィンに来た!山雅は得意のセットプレーから2得点で1281日ぶりのJ1での勝利でした。この試合の松本山雅×ヴィッセル神戸のマッチレビュー。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価は予想以上の結果となっています。
しかし、通算成績は2勝0分5敗と負け越しているのも事実。
ケガ明けのビジャ選手、酒井高徳選手を抑え、攻撃できるのか、がポイントでした。
この試合のマッチレビューをヴィッセル神戸、松本山雅、お互いのファン・サポーターに聞いてみました。
目次
両サポーターが試合を見て感じたこと
前節の大分戦から1人スタメンを交代しています。
永井選手に代わって、中美選手が13節の名古屋戦以来の先発出場でした。
- 永井 →中美
降格圏を抜け出したい松本と少しでも上にいきたい神戸の試合。
ポゼッションを高める神戸は13分、酒井選手がビジャ選手に縦パス。
ビジャ選手はペナルティーエリア内に侵入するとマーク2枚を剥がして右足を振り抜きます。
ゴール右にシュートが決まり神戸が先制点を上げます。
神戸はその後も攻撃の手を緩めません。
80分、右サイドの西選手からのふわりとしたクロスに小川選手が頭で合わせて追加点。
その後、93分に松本のセルジーニョ選手に1点を返されますが、そのまま逃げ切りました。
松本は得点シーンはもちろんですが、その他にも35分・68分の中美選手のシュートなど惜しいシーンはいくつかありました。
ですが、神戸ゴールをこじ開けたのは後半アディッショナルタイムの1発だけ。
状況は深刻です。
今節終了時点で松本は17位、リーグは残り8試合となっています。
悔しい敗戦だと思います。技量的な部分では、まだまだ及ばないところはあるんですけど、そうではないところの強みを、もう少し生かせればと思った。なかなか攻撃のフィニッシュにつながらなかったり、思い切りの悪さだったり。ウチはゴールが取れないチームですが、やり切れないところはあったと思う。
ただ、最後の笛が鳴るまでファイトしたところは評価していいと思いますし、それがなければ松本山雅ではないので、それを次に生かしていきたいと思います。選手間での競争ももっと高めないといけないですし、また2週間後のゲームということでリセットしてやっていかないといけない。試合数が少なくなってくると、当然のことですが、いろいろな雑音が入ってきますが、そういう中でも本当に強いメンタリティーを出していかないといけない。
≫ 0-1で試合を折り返したが、後半のゲームの進め方について
前半は我慢強くやれていたし、そのまま後半も続けてやろうと。サッカーは自分がストーリーを描けるわけではないので、いろいろな状況やケガなどでメンバーを替えるわけですから、そのような状況を把握しつつ、足りないところや得点差などを考慮して変えていくと。
別に最初からプランを持ってやれるほどサッカーは甘くないし、まずわれわれとしてはクローズな試合を続けていく中で、多くのチャンスを作れるか。特に今日でいうと、ボールを奪ってからの局面での数的有利を意識してやってきたつもりですが、フィニッシュまで持っていけたか、あるいは決定的なゴールにつなげられたかというと、残念ながら、そうではなかったですね。
引用元:
Jリーグ公式
スポーツナビ
今日の試合展開は満足しています。試合前からのプランでは、早めにゴールを取ることが計画だったので、特にこういうディフェンシブなチームには、早めに決めないと難しい展開が長く続いてしまうこともあるので、早く点を取り、その後も試合を支配して、常にコントロールはわれわれがもっていたので。唯一あるといえば2点目をもう少し早く取ってほしかったのはありますし、最後に向こうが決めたのも、やっぱりこのリーグでは気を抜いてはいけない証拠だったと思うので、その時点で2点取れていて良かったです。
古橋(亨梧)選手の交代に関しては、足をつってしまったので代えることにしました。今日の戦術では相手が守備的だったので、最初からストライカー3人でやろうと思っていました。
≫ GKは前川 黛也選手が先発だったが?
飯倉(大樹)選手が練習のときに腰を痛めてしまったので、今日はそのリスクを負うことはやめることにしました。前川選手も先発出場で本当に良いパフォーマンスをしてくれたと思いますし、前半のセーブは素晴らしかった。前川選手にも満足しています。
神戸 |
スタッツ |
松本 |
68% |
ボール支配率 |
32% |
18 |
シュート |
12 |
3 |
枠内シュート |
5 |
107.8km |
走行距離 |
114.7km |
145 |
スプリント |
165 |
790(89%) |
パス(成功率) |
293(74%) |
1 |
オフサイド |
0 |
11 |
フリーキック |
13 |
7 |
コーナーキック |
3 |
0 |
ペナルティキック |
0 |
0 |
警告・退場 |
0 |
神戸サポのマッチレビュー
イニエスタとポルドスキという重要な2人を欠いての試合でした。
でも、ビジャの個人技から幸先よく1点目を先制でき、見事に勝ち切った良い試合だと思います。
得点以外の攻撃でも、エリア外からのボレーも枠にいっていれば…という惜しいシーンもありました。
そこを決めきれるチームになっていけば、勝ち星を増やしていけるのではないかと思います。
ビジャは1点目がよかったですが、さらに精度を上げて次節以降も活躍してほしいと思います。
最後の後半アディショナルタイムの1点がもったいなかった。
あと数分のところでクリーンシートを達成できたところを決められてしまうところがもったいない。
チームのメンバーを見る限り、今の順位にいるのが不思議なメンバー構成です。
外国人選手の豪華メンバーと、酒井高徳・山口蛍など日本人選手もいるので残り8試合ですが全部勝つ勢いで攻めていってほしいですね。
松本サポのマッチレビュー
神戸が圧倒的にボールを支配していた試合でした。
ただ、一方的な展開ということはなかったと思います。
松本は守備に追われましたが、しっかりと守れていました。
1失点目は、酒井高徳とビジャを褒めるべきです。
失点後も慌てて攻めず、しっかり守りながらカウンターを狙うスタイル。
実際に惜しいシーンもありましたし、チャンスは作れていました。
ただ、神戸はセカンドボールを拾うのが上手いですね。
いつもならそこから松本のカウンターが始まるのですが、速攻の機会が少なかったです。
今日はボールを持たれる時間が長かった分、いつもより疲れていたのでしょうか。
後半は少し足が止まって、神戸の攻撃を凌ぐのが精一杯という時間が多かったです。
後半35分に2失点目。
これも相手の崩しが素晴らしかったです。
さすがに2点差だと攻めるしかないので、積極的になりました。
終盤は松本も良い攻めをしていたと思います。
得意のセットプレーから1点を返しますが、時すでに遅し。
どちらに転んでもおかしくない試合だったと思いますが、地力の差が出たと思います。
歯が立たなかったとは思いませんが、力の差は感じる内容でした。
代表ウィークで2週間空きましたが、ルヴァンカップも敗退している両チームは影響は最小限。
しっかりと対策を練る時間をどう生かしてくるかが注目の試合だったと思います。
終わってみれば、やはり個の力で上回る神戸が勝利を手にしたのは大方の予想通りだったと思います。
イニエスタ不在でも、FWの攻撃陣、DFの強固さと連携、特にサイド攻撃の質の高さでは完全に神戸が上回ったゲームでした。
神戸のゲーム支配率は7割近くあって、山雅はラインを上げられずに防戦の連続でした。
2-1というスコア以上に力の差が出たゲームだったと思います。
神戸は混戦の最中にはいますが、チーム状態は良好で来年以降は上位につけられる兆しが見えます。
松本にとっては相変わらず攻撃面での光明が見えず、苦汁を舐めた試合となってしまいました。
松本にとってはもったいない試合だったなと思います。
守備一辺倒ではなかったので、勝利に繋がらなかったことは残念です。
神戸も負けると残留争いが本格化しかねない重要なゲームでした。
神戸は慎重に入ってきたこともあったと思いますが、松本のアグレッシブさは評価に値すると思います。
だからこそ勝ちたかった。
ペースを掴めている内に先制点が入っていればかなり違ったはずです。
勝負の分かれ目は最初のゴールだった気がします。
良い流れの中で逆に先制点を奪われたことは焦りになり試合が難しくなってしまいました。
さらに追加点も奪われることになりますが、それでも最後まで戦えたことは良かったです。
セルジーニョ選手のゴールはこの試合に関して言えば遅かったですが、残りの試合を考えた時に勇気を与えてくれることとなります。
悪い試合ではなかったのでこの試合を生かして欲しいです。
対戦相手の印象
両サポーターに相手チームの印象を聞いてみました。
神戸サポから見た松本の印象
松本のセルジーニョ・パウリーニョの外国人選手が怖いと思っていました。
神戸にいる外国人の活躍をみていると、どうしても脅威に感じてしまいます。
アディショナルタイムのキーパーからのパスで決めたのはセルジーニョ選手だったので脅威になる選手でした。
中美選手も気になりました。
前半35分の中美選手のカーブシュート。
GK前川がスーパープレーで止めましたが、決まっていたら後半どうなっていたかわからない展開だったと思います。
中美選手のシュートは、コース・回転も完璧でした。
中美選手からの攻撃やシュートが結構あった印象があります。
中盤でのカットや後半にも惜しいシュートがあったので想像以上に怖い選手だと思いました。
後半85分のパスカットがうまく町田選手の元へ転がり危ないシーンもありました。
神戸としては、勝つには勝ったけど早い時間に1点決められていたら拮抗したシーソーゲームになっていたと思います。
松本サポから見た神戸の印象
まずは1点目のビジャ選手。
今年の12月で38歳になるようですが、年齢を感じさせないプレーでした。
よく走りますし、ドリブルやシュートの技術はさすがだなと思いました。
スペインのレジェンドなだけあります。
サンペール選手も目立ってましたね。
彼はボールを散らすのが得意な選手ですが、この試合では守備で貢献していたと思います。
危険の芽を摘んでいましたし、ボールコントロールが上手かったです。
コンディションが上がってきたのか、Jリーグに慣れてきたのか。
最近の彼は神戸に欠かせない選手になった気がします。
他にも山口選手と西選手は、攻守で良いプレーを見せていましたね。
ディフェンスラインが安定しているからか、以前よりも攻撃的なプレーをしているように見えました。
古橋選手のスピードも脅威でしたし、酒井選手も良い働きをしている。
ディフェンス陣もフェルマーレン選手を中心に安定していましたし、隙がなくなってきているなと思いました。
前回戦ったときとは別のチームかと思うぐらい強く思えました。
上手さを感じたのは得点にからんだビジャ選手、西大伍選手、DFの要フェルマーレン選手です。
ビジャはFWとして自分のパーソナルなゾーンを作るのが巧み、駆け引きをしながらシュートに持っていくのが非常に上手い。
ボール1個分をすっとスライドさせてシュートさせる技術は全盛期からも衰えを感じません。
2点目のアシストの西選手は、ずる賢いサイドプレイヤーの見本で、試合状況に応じて的確なプレーのできる非常に機転の効く選手だなと改めて実感しました。
アシストのシーンの横に入りながら、フリックしたアウトサイドでのクロスは相手の意表をついていて非常にいやらしいなと思いました。
フェルマーレンは現役のベルギー代表らしく、体幹の強さやビルドアップ、フィードの正確さが素晴らしく、後半戦の神戸躍進のキープレイヤーになっていますね。
流石のタレント集団だと感じました。
以前は個性が強いだけでバラバラな印象もありましたが、シーズンが進むにつれてそれなりの一体感が出てきた感じがあります。
組織的なチームでは相変わらずないものの、その分個性を発揮しやすい環境になっているので伸び伸びプレーしているように見えました。
イニエスタ選手がいない影響かカウンターが中心でしたが、攻撃陣が強力なのでそれでも十分に成り立ちます。
ビジャ選手は文句のつけようがないほどのスーパーなストライカーですしブレイク中の古橋選手も良い仕事をしていました。
ビジャ選手にはもっと点を奪われていてもおかしくなかったです。
あれだけの選手をまともに止めるのは松本にとっては難しい仕事だったと思います。
守備にはまだ隙があるので打ちあいに持ち込むことが出来た方が松本には良かったかもしれません。
正にスター軍団という印象です。
特に今シーズン輝いているのがビジャ選手。
世界的に有名な選手でありますが、その年齢から加入前は活躍は難しいのではないかと言われていました。
それが今節で11ゴール目。
チームの攻撃を担っています。
サンペール選手やイニエスタ選手、ダンクレー選手やウェリントン選手など素晴らしい外国人選手が所属しています。
また、日本人選手も山口選手や西選手、酒井選手や古橋選手など力の選手が集まっています。
現在、なかなか順位が振るわずに苦しんでいる印象はありますがその選手の面々を見ればスター軍団と呼ぶにふさわしいと思います。
また、少しのきっかけでチームがノれば手のつけられない強さを発揮する予感もあります。
その時に、このチームは本当のスター軍団になると確信しています。
今後のJリーグを楽しませてくれるチームだという印象です。
次節にむけて
次節はアルウィンでFC東京戦。
首位のチームとの対戦となります。
前半戦は、久保選手に翻弄され、永井選手、ディエゴ・オリベイラ選手にゴールを決められて敗戦。
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FC東京×松本山雅【J1第9節 2019年4月28日】
平成最後のJリーグが味の素スタジアムで行わました。相手は首位を走るFC東京。久保建英が全得点に絡む活躍の前に松本は個人の力の差を見せつけられ敗戦しました。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価は期待通りの結果となっています。
しかし後半に入ってから、FC東京の勢いに陰りが見えています。
直近5試合では2勝1分2敗で毎試合失点が続いているので、ワンチャン期待しています。
そして、助っ人外国人のイズマ選手の出場もあるかもしれません。
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イズマ選手のプレースタイル&動画
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FC東京には情報が少ないので奇策としては効果的です。
2週間という時間もあるので、試合終盤に戦術イズマを仕込んでも面白いですね。
対戦成績は0勝1分4敗ですが、そろそろ1勝もぎ取ってみたいものです。
反町&長谷川の先輩後輩対決にも注目です。
今後への勢いと、残留のために勝利が必要です。