8月20日(木)に行われたJリーグ公式戦2ndステージ第8節 柏レイソル vs 松本山雅FC の試合。
前節の名古屋戦は、0-1で敗戦。
3連敗となり、年間勝ち点順位も16位のまま。
今回の相手、柏レイソルとは1stステージ5節で対戦したときの結果は、1-3で敗れている。
4試合ぶりの勝利を目指したこの試合、結果は2-0で敗戦。
その試合を監督、選手のコメントを中心に振り返ってみたいと思います。
試合前の監督・選手のコメント
柏レイソル 吉田達磨監督
『柔軟に対応しないといけない』
粘り強く戦う、コミュニケーションを取り続けるなど、地道なことが大事になるのが松本戦。
松本は、1点を取るところにいろいろな方法を持ち合わせていて、予測するのがほとんど不可能なほど。
たくさんのことが考えられる試合になるので、柔軟に対応しないといけない。
彼らのどこが強いかという分析はもちろんするけれど、反町さんも裏をかいくぐるところに長けている方。
ウチの研究は相当にされていると思う。
柏レイソル FW 9 工藤壮人
『ACLの決戦に向けて気持ちを高める』
→ 遠征先で足止めを食らい、21時過ぎに柏へ戻ったが?
その辺も含めて遠征なので、別に。
そんなに疲労もないし、問題ない。
僕自身もこれだけ試合数をこなせることは幸せだし、けがなく出られていることをポジティブに捉えている。
まず山雅に勝って、ACLの決戦に向けて気持ちを高めていければいい。
松本山雅FC 反町康治監督
『岩沼が出られるかどうかは分からない』
前節の名古屋戦で負傷した竜太朗は今日は来ていない。
つまり、そういうこと。
岩沼は前節、直前の練習で少し痛めたので回避した。
今日の練習も半分くらいはやったが、今節も出られるかどうかは分からないので、ギリギリまで見極めたい。
もし難しいなら、左サイドは広島戦のときのように頭から喜山でいく。
前節はスクランブルだったけど、対面の選手が高さのある矢野であることを考えると、それが最善の策だった。
松本山雅FC FW 10 塩沢勝吾
『出られることになれば得点を狙いたい』
前節の名古屋戦は、やはり最後の精度の差が大きかった試合だと思う。
ただ、チームの雰囲気は決して悪くなく、トレーニングの中から一つひとつのプレーに責任を持ってやるようになっている。
柏はFWの得点力が高く、DFにも大きな選手がそろっている。
難しい試合になると思うが、出られることになれば得点を狙いたい。
チームの勝利に貢献するためにも、ピッチの中で100%を出し切りたい。
試合内容
山雅は、立ち上がりから圧倒的にボールを支配される展開となる。
だが、山雅も集中した守備で柏の攻撃を防いでいた。
ゲームが動いたのは、前半34分。
柏のスローインから大谷選手が武富選手にグラウンダーのパスを送る。
ボールを受けた武富選手は、ペナルティエリア手前から左足を振り抜き、先制ゴールをあげる。
鮮やかなシュートが決まり、1点のリードを許して前半を折り返す。
山雅は、後半立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける。
しかし、柏の守備を崩せないでいると後半25分。
エデルソン選手のCKから鈴木選手がヘディングで押し込み追加点を許してしまう。
そして、そのまま試合は終了。
敵地に駆け付けた500人を近いサポーターに勝利をプレゼントすることは出来なかった。
試合後の挨拶の選手たちのやり切れない、悔しい表情が印象的だった。
試合後の監督・選手のコメント
柏レイソル 吉田達磨監督
『やり取りというのがとても多く、激しくなってきた』
→ 暫定で首位に立った。1stステージと比べてどこが良くなったか?
1stステージの試合もこうなるだろう、ああなるだろうという中で対策を立てたり、選手と話をしたり、トレーニングをしてきた中で、やれていたことは多かったが、それだけにとどまっていた。
こうしよう、ああしようといったことにとどまっていた1stステージだった。
いまはピッチの中でより良くしていこうという、改善する姿勢、勢い、集中力、アイディアというのが選手同士の中で生まれ始めている。
もちろん、まだまだやらなければいけないし、もっと強くも速くもうまくもやれると思う。
平たく言えばコミュニケーションだけど、やり取りというのがとても多く、激しくなってきた。
柏レイソル MF 15 武富孝介
『ミドルを打っていこうと思っていた』
前から来るといっても、しっかり間、間を取って、コンビネーションで崩していくイメージを持っていた。
試合前から相手がウチの3トップにつられて5バックになって、ペナルティーエリアのあたりが空いてくるのかなという中で、ミドルを打っていこうと思っていた。
1本目を入れられて良かった。
松本山雅FC 反町康治監督
『柏に見習うところは多い』
→ 4連敗となったが、攻撃と守備どちらに課題があるのか?
両方とも重い課題だと思う。
特に後ろでのビルドアップには技術的な問題も含めて、お互いの距離など柏に見習うところは多いと思う。
フィニッシュのところやクロスの精度は、やはり少し足りない部分があるかなと。
重い課題であって、軽い問題だとここで言ったら問題じゃないか(苦笑)。
→ 深刻なチーム状態ではないと受け止めている?
4連敗で深刻じゃないと言ったら、監督として失格(苦笑)。
一つ負けただけでも深刻。
ただ、連敗しているから全部がダメなわけではなく、明るい光もある。
逆に勝っていても課題はあるわけで、それをしっかり見つめ直して、トレーニングに落とし込んでいくことが大事だと思う。
松本山雅FC GK 1 村山智彦
『より一層の危機感を持っている』
→ チームの雰囲気としては?
より一層の危機感を持っている。
やはり終わりが近付いているし、残り試合も限られている中で戦っている。
もちろん年間順位を見ても、誰もが危機感を持つと思う。
軽い気持ちでやっている場合ではない。
重要度を考えると、1stステージの連敗といまの連敗とは違う。
非常に苦しい状態で、次の土曜日にやる他チームに勇気を与えてしまうような結果になった。
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