松本山雅

松本山雅×名古屋グランパス【J1第23節 2019年8月18日】

【シーズン終了まで残り11試合】

夏の移籍期間が終了して、TOP15を目指す布陣が固まりました。

このメンツで最後まで戦う、それを最大限応援する!

もうこれしかないできることはありません。

前節の清水エスパルス戦は、前半のミスから失点を跳ね除けることができず敗戦。

広島、川崎と上位チームから勝ち点を奪取していただけに、とても残念なゲームとなってしまいました。

今節の相手名古屋グランパスとは1勝1分3敗。

前半戦は杉本選手のゴールで勝つことができました。

松本山雅 名古屋グランパス 2019
名古屋グランパス×松本山雅【J1第13節 2019年5月26日】

田中隼磨選手のメモリアルゲームを勝利で飾ることができました!3試合ぶりのゴールで名古屋グランパスにクリームシートを達成しました。5失点の敗戦から立ち直り、リーグ2位の名古屋に無失点で勝てたのは大きいです。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価は予想以上の結果となっています。

この勝利から松本は9試合も白星がありません。

なんとか勝ってTOP15に向けて勢いをつけたかった…

この試合のマッチレビューを名古屋グランパス、松本山雅、お互いのファン・サポーターに聞いてみました。

両サポーターが試合を見て感じたこと

前節の清水戦からスタメンを2人を入れ替えて臨みました。

橋内選手がケガから8試合ぶりの先発復帰しています。

  • 杉本 →永井
  • 今井 →橋内

5月から勝利がない崖っぷち状態の松本。

上との勝ち点の差を考えてもトーナメント戦のごとく毎試合勝利を目指さない状況です。

そういう意味でも是が非でも勝利がほしいかった!

しかし、最後の最後で勝ち点3を手からこぼれ落としてしまいました。

この日も大勢のサポーターが集まったサンプロアルウィン。

ホームゲーム通算入場数200万人達成の節目の試合となりました。

最初に主導権を握ったのは松本でした。

高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪い、攻撃に転じます。

17分に田中選手のシュートから永井選手が詰めるもオフサイド判定、34分にはセルジーニョ選手、36分には阪野選手と立て続けに名古屋ゴールに迫りました。

阪野選手はポストプレイや前線からの守備で奮闘。

積極的にシュートまで持ち込みプレイもあり、ここ数試合で一番得点の匂いがありました。

決定機もありましたが、移籍後初ゴールのプレッシャーがあったかもしれません。

後半は名古屋に押し込まれる展開でしたが、後半80分に試合が動きます。

セルジーニョからの浮き球のパスを裏に抜け出た永井選手がゴール右隅に決めます。

永井選手にとっても久しぶりの得点で貴重な先制ゴールでした。

試合展開としては数十分耐えれば勝てる試合でした。

しかし、アディショナルタイム。

今までも見たことのあるようなシーンが訪れます。

ディフェンスラインの裏への浮き球のパスを途中出場の赤崎選手に決められます。

もう見飽きたアディショナルタイムでの同点ゴールを決められます。

2015年のG大阪戦を思い出しました。

勝ち点3→1になる残念なゲームでした。

最後の永井選手の表情がすべてを物語っていました。

名古屋戦終了直後の永井龍


結果としては勝ち点1でしたが光明も見えました。

前半に見せたアグレッシブな攻撃スタイルはこれまでの試合ではなかったものです。

前からのプレスが効果的に攻撃へ繋がっていて、見ていても面白いと思いました。

最終ラインから縦パスも入るようになって、パスコースにバリエーションが増えています。

あとは決めるところをキッチリ決めれば、3-0で勝ってもおかしくない展開でした。

そして、この攻撃スタイルをどんな相手にも仕掛けることができるのかが問題です。

今年の試合を見ていて感じるのは、相手のレベルによって松本のパフォーマンスが変わっていると思います。

良くも悪くも相手に合わせてしまっている印象です。

上位の相手には善戦して、同順位の相手には苦戦する。

松本の戦術の肝は、反町監督の分析です。

反町監督が相手に応じたプラン毎回考えて、そのプランを選手たちが実行する。

反町プランを忠実に実行するために、選手たちは考えすぎしまう部分があるのではないか。

反町プランに集中するあまり前の試合で良かったことが無かったことになってしまう。

それでは本末転倒です。

どんな相手にも今回のような攻撃スタイルを貫けるかが今後の松本の運命を変えます。

松本はこういう攻撃をするんだ!っていう意志と結果が必要ではないでしょうか。

反町監督コメント風間監督コメントチームスタッツメンバー

夏休みということで、18,000人ですか。選手たちにもミーティングでも話をしたんですが、望んでいるような結果ではないにもかかわらず、こうやってスタジアムに足を運んでもらって、最後の最後まで声をからして応援していただいたサポーターの皆さんには感謝しております。

常にできうる限りのことは準備もして、話もして、練習もしてやってきているつもりです。もちろん私の、またはいろいろな意味での力不足はあるとは思いますが、勝負の世界は本当に厳しいなというふうには感じております。皮肉なもので、あまり長いボールを入れてこないチームに長いボールでやられてしまうというのが、勝負に対する執着心というのもあるのかもしれませんが、本当にスキを与えずにやってきたのを考えると少し残念ですし、選手に勝たせてあげたかったというのが正直な感想です。次の試合は金曜日になるので、浦和さんより一日回復という意味では遅くなりますが、最善の準備をしてやっていきたいなと思います。

≫ 名古屋に対して、特に前半はプレッシングが奏功していた。今日はどのようなイメージで試合に臨んだ?
見ても分かるように名古屋には左利きが5人いて、非常にテクニカルな選手がそろっていますので、こういう展開になるというのは予想のもとにわれわれも準備をしてきました。前半はピッチが悪くないにもかかわらず、向こうがボールコントロールに手こずっていました。向こうのミスと、われわれのハイプレス、プレスバックの効果でチャンスメークできたと思います。でも振り返ってみると、そこでどうだったのかということになりますよね。

ただ、直近2試合で得点の取れていない中で、真ん中の3人も含めて果敢にゴールに向かう姿勢を、今日の試合がJ1に上がってから一番感じられていたんじゃないでしょうか。それは今週のトレーニングの1つでもあるので、相手との相関関係もあったのかもしれませんが、今後につながるところは少し見えたかなと。特に阪野(豊史)が前で受けることができるのは大きいですね。それは永井(龍)もできますけど。

引用元:
Jリーグ公式
スポーツナビ

前半はなかなか最初にボールがうまく動かせなかった。足につかなかったこと、それから出してもう一度自分たちが受け直す、そこにいろんな選手が絡んでくるというところが多少やっていなかったというか、やれなかった。ただし、後半は自分たちの中でボールが持てて、それから最後のちょっとしたところでのプレーが成功していれば、そのままシュート、あるいはゴールという場面もいくつか出てきた。そこはチームの成長だと思います。その中で1本のうちからすれば、ミスというスキを突かれた形になりましたけども、交代した選手も含めて全員がゴールを最後まで目指した、その結果の1ポイント、悪くないと思います。

≫ ハーフタイムに修正したところ、前半に足りなかったところは?
相手の狙いが前半で分かったことが1つ、それからもう1つはシンプルにやると、自分の目の前の相手をプレッシャーに感じるのではなくて、自分たちが出してもう一度フリーになればそこは打開できるはずなので、そういうところを意識しようと。それでもう少しチームがつながらないと、1本のパスで出して終わりではなかなか崩れないよという話をしました。そこを選手が理解すれば変われるというところだと思います。

松本 スタッツ 名古屋
33% ボール支配率 67%
15 シュート 9
6 枠内シュート 7
109.9km 走行距離 103.6km
122 スプリント 86
275(70%) パス(成功率) 734(86%)
3 オフサイド 1
17 フリーキック 16
2 コーナーキック 6
0 ペナルティキック 0
警告:1 警告・退場 警告:0

松本山雅 名古屋グランパス スターティングメンバー

名古屋サポのマッチレビュー

松本の早い好守の切替えに苦戦

名古屋としては中央で崩してチャンスを作るのは難しい試合だった。

 

チャンスがあるとすれば、松本の攻撃は両ウィングバッグの上がった後ろのスペース。

ボールを奪ってからのカウンターでそのスペースを活用することでした。

しかし、松本は攻守の切り替えが早い。

スペースをつく回数が少なく効果的な攻撃ができませんでした。

もっとロングパスを多用したサイドチェンジで早い段階で吉田を使うなりして、松本ディフェンスを揺さぶる必要があった。

 

名古屋の守備は、松本の1トップ、2シャドーを中谷、藤井、シミッチ、ネットが捕まえきれず、前半からチャンスを与えてしまった。

失点シーンもセルジーニョや永井にプレッシャーを与えることができず、少しラインの崩れにより失点を許してしまった。

阪野の決定力があったらもっと失点していてもおかしくはなかった。

山雅サポのマッチレビュー

内容以上に結果が必要

松本はせっかく終盤リードを奪ったのに、逃げ切ることができなかったのでとても悔しいドローになりました。

 

後半は、いつ失点をしてもおかしくない試合展開でした。

ドローで終わって良かったという見方をする人もいるでしょう。

先制を許していれば、大量失点の可能性もありました。

ボールを支配されストレスが溜まる試合でした。

名古屋の守備は、それほど固くはないのでカウンターで数回チャンスは作ることができていました。

しかし、試合が進むにつれて押し込まれてしまいました。

もう少し押し返すことができていれば、逃げ切ることは出来たと思います。

 

シーズンが終盤にさしかかり毎回惜しかったという試合になっているのは残念でなりません。

状況を考えれば、何が起きてもこの1点は守らなければならないのにそれが出来ないのは問題です。

内容を度外視してでも勝利が求められます。

非常にもったない試合だった

良い試合をしていたのにもったいないというのが率直な感想です。

 

相手は前節で川崎に快勝した名古屋。

スタメンメンバーを見て、勝つのは難しいかなと思っていました。

しかし、ゲームが始まると一方的な展開にはなりませんでした。

松本らしく全員が走ってプレスをかける。

そうすることで、名古屋の強力な攻撃陣を好きにさせていなかったです。

守備ではそこまで危なっかしい場面はなかったですし、決定機を作れていました。

どっちに転んでもおかしくない試合だったと思います。

得点はセルジーニョ選手からのパスを永井選手が落ち着いて決めました。

セルジーニョの裏へのパスも技術の高さを感じましたし、永井選手の抜け出しとシュートも良かったです。

 

このまま終わるかなと思っていたら、名古屋にシンプルな形で決められてしまいました。

少し雑になっていたというか、松本の足が止まっているように思えました。

松本にとって勝てた試合なので、悔しい敗戦になりました。

ただ、良い内容の試合をしているので希望は持てます。

攻撃面が課題でしたが、良くなってきています。

対戦相手の印象

両サポーターに相手チームの印象を聞いてみました。

名古屋サポから見た松本の印象

松本のセルジーニョは、名古屋のセンターバックとボランチの間を行き来し、何度もフリーでボールを受けていた。

ポジショニングが嫌らしく常に脅威を与えられた印象でした。

セルジーニョがボールを持ったときの周りの反応が前回の清水戦よりも良かった。

失点シーンも含めて今日の試合はセルジーニョにやられてしまった。

松本の守備も素晴らしく、前線がファーストディフェンダーとなりブロックを作り、なかなかチャンスを作らせてくれなかった。

両ウィングバックが上がった後の名古屋のカウンターがキツイと試合前から思っていたが、そこは攻守の切り替えの早さでカバーしていた。

後半はやや松本に疲れが出てきて名古屋の選手にマークがつききれなくなる場面が増えていた。

しかし、全員が一体となって守備していることにとても悔しいが好印象だった。

松本の守備の中で、ロングパス一本で裏を取れたのはラッキーだったと言えるかもしれない。

山雅サポから見た名古屋の印象

良い選手が揃っているので全体的にレベルが高いですが、ジョー選手は存在感がありました。

さすが元ブラジル代表だという感じです。

彼自身も得点力があるし怖い存在なのですが、ポストプレーなんかも上手いんですよね。

彼がキープしているところに、中盤から選手が上がってくる。

和泉選手だったり山田選手も、良い動きをしていました。

得点にはなりませんでしたが、トリッキーなプレーも見られました。

身体能力と技術が高いなと感じました。

日本人選手だと、出場の赤崎選手。

彼は今シーズンも大事な場面でゴールを奪っている印象があります。

途中から出てくることが多いですが、疲れているときに彼のような選手は脅威です。

今日もロングパスに反応してゴールを決めていました。

彼はオフザボールの動きがとても良いです。

ジョー選手とは違ったタイプのストライカーだと思います。

名古屋は波のあるチームですが、ポテンシャルは高いなという印象です。

もどかしいチーム状態がこの試合でも表れていたと感じました。

チームとしては魅力的で攻撃力は脅威だと思います。

相手を崩すことにも長けていますし、ジョー選手はいるだけで相手に威圧感を与えることができます。

それなのに勝てないというのはチームとしての焦りが出ているからかなと正直なところ感じました。

途中までは完ぺきに崩されているのに、フィニッシュの部分は意外と淡白にきます。

松本がシュートをさせないように頑張っているとはいえ、最後の物足りなさが結果に繋がらない要因でしょう。

そうして点が取れないうちに守備が耐えきれなくなるのは攻撃型チームの宿命ですが、この試合もそうなりそうな展開でした。

守備は裏に弱いですし、魅力はあっても優勝するには難しいチームのように思えます。

ですが補強も積極的で見ていてワクワクする攻撃はできているのでもっと頑張って欲しいチームではあります。

次節にむけて

この試合で"松本山雅はまだ終わっていない!"という姿を見ることができました。

この姿勢を浦和レッズ戦でも見せてほしいです。

前半戦は、興梠選手のPKで敗れています。

松本山雅 浦和レッズ 2019
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対戦成績は1勝0分4敗と前に勝ったのは10年前の天皇杯までさかのぼります。

松本山雅 浦和レッズ
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松本山雅と浦和レッズには不思議な縁があります。山雅が初めてジャイアントキリングを起こした相手が浦和レッズでした。2009年の天皇杯アルウィンで行われた試合は、1万人の浦和レッズファン・サポーターの中で行われました。スタジアム全体が赤で染まる、今では考えられない光景でした。あの勝利から1度もレッズに勝てていません。でも、今年こそは勝ちたい!いや勝とう!そう思わずにはいられません。

浦和レッズも決して好調とは言えません。

6試合連続で失点している状況で4試合勝ちがありません。

きっとレッズは負けはしないだろうと思って向かってくるはずです。

そこをうちが勝って埼玉スタジアムをブーイングの嵐にしてやりましょう!

平日金曜日の開催ですが、埼玉スタジアムで応援したいと思いますー

もし勝ったら勝利祝いのキャンペーンも企画しています。

詳細はお楽しみに~!

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次節:浦和レッズ戦【J1第24節 2019年8月23日】

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