【シーズン終了まで残り9試合】
運命を左右する9月になりました。
今月の勝敗が松本山雅の運命を決めると言っても過言ではありません。
前節の浦和レッズ戦は、阪野選手、高橋選手のゴールで今季初の逆転勝ちを手にしました。
11試合ぶりの勝利で埼スタが歓喜に包まれました。
良い流れで今節の大分戦です。
大分とは通算成績が3勝2分4敗と五分五分です。
前半戦は、永井選手のゴールで勝利している相手です。
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大分トリニータ×松本山雅 【J1第2節 2019年3月2日】
昇格チーム同士の対決!大分トリニータ×松本山雅 のマッチレビュー。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!山雅サポは期待以上の試合内容だった。大分サポはイマイチな試合内容だったみたいです。
大分はここ5試合勝ちがありません。
ホームで勝ち点3をGetして16位に浮上したいところです。
この試合のマッチレビューを大分トリニータ、松本山雅、お互いのファン・サポーターに聞いてみました。
両サポーターが試合を見て感じたこと
前節の浦和戦から1人スタメンを交代しています。
- パウリーニョ →宮阪
累積警告で出場停止のパウリーニョ選手に代えて宮阪選手がスタメンでした。
前節に浦和から金星を上げ、連勝したい松本はアルウィンでも勝利がほしいところ。
対する大分は、復帰1年目で大健闘の一桁順位につけています。
前半12分に松本の高橋選手がこぼれ球に反応するもこれは枠の外。
前半30分、オナイウ選手が強烈なシュートを放つも松本のGK守田選手がパンチングで防ぎます。
前半はスコアレス。
この試合、最大の決定機は後半3分の田中隼磨選手のシュートでした。
このシュートがポストに嫌われて、その後は防戦一方の展開となりました。
後半26分に町田也真人選手を投入して流れを変えようと試みますが、不発に終わります。
互いに最後までゴールを奪えず、スコアレスのまま終了となりました。
松本は今節を終えて17位
16位の鳥栖との勝ち点差3
前節にいい試合を見せながらも今節も無得点に終わった松本。
得点力不足は解消には至っていないようです。
残り9試合、松本にとってはすべてが正念場です。
今日は全体的に少し力強さが足りなかったですよね。こういうゲームになるかなと思っていたので、特に驚きはなかったですけど、それほど多くなかった自分たちの時間帯、あるとすれば後半最初の10~15分くらいだったと思うんですけど、そこでゲームを決められる、決められないというのが少し足りないところでもある。
次の試合は来月の中旬になるので、ここで2週間空きます。1週間の準備ではできなかったこと、足りないところをトレーニングして、また話をして少しスケールアップしたいなと思っています。ここのところ前節(・浦和戦)もそうですが、途中から入ってきた選手やケガが治ってきた選手もいますので、この期間を有意義に使って、競争心を煽っていきたいです。残り9試合になりましたけども、勝点3を取れるゲームができるように進めていかないといけないとは感じています。
≫ チームバランスを崩す可能性もあり、難しい試合展開だったと思うが、どのようなゲームプランを持って臨んだ?
正直、難しかったと思います。全体的にそれほど足が止まったこともなかったですけど、われわれのボランチのところの、パワーとかエネルギーとかボールを動かす力であるとか、それは前半のところからなんとかしないといけないとは思っていたのはあるんですが、現時点では少しできないチーム事情があった。例えばパウロ(パウリーニョ)の出場停止とかね。そういうところはあったと思います。
引用元:
Jリーグ公式
スポーツナビ
ここアルウィンで戦うこと、そして松本さんの立ち位置、われわれの立ち位置。いろんなものが詰まったゲームになったのではないかと思う。われわれとしても、そして松本さんとしても、勝点3が欲しいゲームだった。
ただ、押し込むことはできたし、攻撃の狙いを、選手は90分間切らさずにやってくれた。勝点1になったが、こういうゲームを勝点3につながるようにしていかなくてはならない。後半の入りのところで危ない場面もあり、もしかしたら失点して勝点1を落としていたゲームにもなりかねない、緊迫感のある、きっ抗したゲームだった。バランスを崩すとやられてしまうような展開だったが、選手も我慢強く戦ってくれた。
残り9試合、また中断があり、今度はホームで、いつもの昭和電工ドーム大分とは違うが、残留争いをしているチームとの対戦もあり、このようなゲーム展開になる可能性もある中で、勝点3を取れるようにしっかりと準備し、目標に向かって、一体感をもってやれるようにしたい。
たくさんの方がわれわれに力を貸してくださったが、しばらく勝点3をプレゼントできていなくて、残念な思いをさせてしまっている。次こそはホームで一緒に喜び合えるように、気を引き締めて切らさずやっていきたい。
松本 | スタッツ | 大分 |
29% | ボール支配率 | 71% |
8 | シュート | 16 |
2 | 枠内シュート | 5 |
113.0km | 走行距離 | 106.9km |
135 | スプリント | 133 |
294(72%) | パス(成功率) | 842(89%) |
3 | オフサイド | 2 |
5 | フリーキック | 10 |
1 | コーナーキック | 5 |
0 | ペナルティキック | 0 |
警告:1 | 警告・退場 | 警告:0 |
山雅サポのマッチレビュー
ポゼッションを得意とする大分にボールを持たれましたが、松本はよく守り抜いたと思います。
引き分けで終わりましたが、なんとなく引き分けだろうなと予想していました。
松本はポゼッションを得意とするチームと、相性が良いからです。
相性は良いのですが、得点力不足なので大分から点を取るのは難しいと思っていました。
大分の攻撃をしっかりブロックして、失点しない。
しかし、得点することができない。
そんな感じで予想通りの内容でした。
ポジティブな面は、守備が安定していたこと。
攻撃面では、セットプレーやこぼれ球を拾ってからのプレーで得点の予感がしたことです。
改善しなくてはいけないのは、試合の終盤です。
この試合も、最後の方は大分に攻め込まれるシーンが目立ちました。
前半からハードワークをして、積極的にプレスをかけていた松本。
疲れが出て当然です。
最近の松本は、新加入の選手が違いを作っていると思います。
良い方向へ進んでいるとは思うので、さらに修正して次につなげてほしいと思いました。
松本は粘り強く戦うことができました。
もちろん勝ちたい試合ではありましたが、なんとか勝ち点を拾うことができたと思います。
試合の入り方は決して悪かったと思いません。
戦術が間違っていたとも思いません。
選手の気持ちも入っていたので、圧倒されたという感じ…
大分がそれだけ強いチームになったということなのでしょう。
松本のスタイルである守備の固さで大分のストロングである攻撃を封じ込めたという見方をすれば、よくやったゲームでした。
しかし、差をつけられた感は否めませんでした。
正直なところ攻撃の形は見えません。
守備が奮闘しているのに攻撃に迫力がないので、どこか一体感を欠いたように思えてしまいます。
前節の見事な勝ちを反映できなかったのはとても残念でした。
今後、順位を上げるために点を取らないとならない場面が出てきます。
守備は良くなっているだけに攻撃の奮起を求めます。
J1昇格組の2チーム同士の対戦だけあって、目に見えない闘志がぶつかりあったゲームでした。
内容的には大分が終始優勢。
松本は守備陣の奮闘もあって決定機を最後まで与えず何とかドローに持ち込んだ試合でした。
ボランチを含めた中盤の質、連携、攻撃へのアプローチの精度や迫力において、地力では大分が勝っているなと感じざるをえない展開でしたね。
エース藤本の移籍以降、オナイウの負担や期待が大きくなった現状、このじれったいゲームで引いた相手をどうこじ開けるかが大分の課題になりそうです。
松本は前節の浦和戦では驚異的なしぶとさを見せ、逆転勝利をもぎとりました。
しかし、4月20日の第8節以降ホームで勝利できていないのは大きな懸念です。
一方の大分はアウェーとはいえ下位の松本に勝てなかったのは誤算で、ACL出場圏内を目指すチームにとっては苦いゲームで、両チームとも不満の募る結果となってしまいました。
対戦相手の印象
両サポーターに相手チームの印象を聞いてみました。
山雅サポから見た大分の印象
大分の印象は、大健闘しているチームです。
開幕前に大分がこの順位にいるのを想像できた人は少ないのではないかと思います。
シーズン序盤は上位、現在は中位で奮闘しています。
チームを引っ張ってきた藤本選手の移籍がありましたが、多崩れすることなく今節も終えました。
それにはオナイウ選手の存在や活躍が大きいと思います。
藤本選手の穴は大きいもののオナイウ選手がいればどうにかなると思わせるプレーを見せてくれています。
今節もゴールこそなりませんでしたが、30分のシュートはかなり強烈でした。
オナイウ選手は、大きな活躍は見られませんでしたが今シーズン一気にブレイクした印象です。
今シーズンこのまま健闘を続けるにはオナイウ選手の活躍は不可欠だと思います。
そして、その他にも三竿選手や松本選手など大分の躍進を支える選手が多数おります。
今シーズン残りの試合も楽しみです。
大分は、チームが一つにまとまっている印象です。
スター選手はいませんが、全員が監督の戦術を理解して戦っている感じがします。
だからこそ、ポゼッションサッカーができているのだと思います。
この試合で脅威に感じたのは、オナイウ選手です。
昔から彼のことを知っていましたが、本当に成長したと思いました。
J1でも通用するストライカーです。
彼は身体能力が高くスピードがあります。
体も強く、ドリブルをすると迫力があります。
積極的にシュートを打ってくるので、守る側からすると嫌な選手だと思います。
得点ランキングで上位にいるのも納得できます。
後は若い選手が多いので楽しみですね。
特に岩田選手に注目しています。
技術がありますし、複数のポジションをこなすことができます。
若いのに闘志を持ってプレーしているのを感じます。
U-22の日本代表に選ばれましたが、今後はA代表にも入ってくる選手ではないでしょうか。
大分は将来的に楽しみな選手が多いです。
確実に点を取ってくれる選手がいなくなっているので決定力は落ちています。
しかし、相手を押し込むだけの試合展開に持ち込めるチームだと思います。
特に終盤に立て続けに攻め込まれたのはヒヤヒヤものでした。
いつ失点してもおかしくなかったです。
その終盤以外にも要所要所で迫力のある攻撃があったので、私の中でよく勝ち点が拾えたという感想にいきついたのでした。
その中で目立っていたのはオナイウ阿道選手でした。
存在感がありますし、シュートにもパンチ力があるので見ていて脅威に感じる選手です。
ただちょっと持ち過ぎたり、外に流れるシーンが多かったのでこの試合に限って言えば松本は対応しやすかったでしょう。
チームとして彼を生かすプレーが少なかったので耐えきれたようなものでした。
なかなか勝ちがない状態のようですが、きっかけがあればまた爆発するのではないでしょうか。
試合全体で常に脅威になっていたし、今の順位にいるのも納得するチームだなと感じました。
伊佐とオナイウのコンビはまだ時間はかかりそうですが、得点の匂いは感じました。
亜流ミシャサッカーの強さと巧みさは脅威になっていましたね。
個人が突出していなくても、組織の完成度を上げればJ1でも機能するという見本を見せているチームだと思います。
ここまで支配されてしまう原因は、松本の組織の完成度や個人の能力が劣っているから…
大分のDFラインが常に高くなっているのを見ると、前田大然やペレイラの不在を痛感します。
守備の比重が大きくなってしまうのは仕方ないです。
格上の相手でもスペースへの動きや縦への攻撃意識を見せないと、苦しいゲームが続くのではないかと不安を覚えます。
次節にむけて
次節は、日本版バルサとの戦いになります。
前半戦は、宮阪選手と飯田選手のゴールで勝利しています。
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松本山雅×ヴィッセル神戸【J1第6節 2019年4月6日】
日本版バルセロナがアルウィンに来た!山雅は得意のセットプレーから2得点で1281日ぶりのJ1での勝利でした。この試合の松本山雅×ヴィッセル神戸のマッチレビュー。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価は予想以上の結果となっています。
通算成績は2勝0分5敗と圧倒的な力の差があります。
しかし、残留争いしている松本としては勝たなければなりません。
勝ち点差も5ポイントで勝てれば勢いがつきます。
神戸は、酒井高徳選手が加入してから毎試合得点をとっています。
イニエスタ選手もケガから復帰してくるようなので、難しい試合になりそうです。
それでも勝ち点3を目指して、得点を目指してほしいです。