【シーズン終了まで残り12試合】
勝てない試合が続いています。
守備が大きく崩壊しているわけではないのに…
守備→攻撃のパワーが足りません。
前節の川崎フロンターレ戦は、守備に比重をおきなんとか勝ち点1を死守しました。
清水とは4勝3分0敗と相性的には悪くない相手です。
前半の第14節ではお互いPKでドローという結果でした。
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松本山雅×清水エスパルス【J1第14節 2019年6月1日】
アルウィンで最下位の清水エスパルスと対戦しました。お互い決定機を作れず、PKによる1-1のドローでした。レアンドロペレイラ選手が湘南戦以来のゴールを決めています。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価は予想以上の結果となっています。
広島、川崎と上位チームから勝ち点を稼いでいるので、今節の清水戦も良い流れで得点と勝利が欲しかった。
この試合のマッチレビューを清水エスパルス、松本山雅、お互いのファン・サポーターに聞いてみました。
目次
両サポーターが試合を見て感じたこと
前節の川崎戦からスタメンを1人を入れ替えて臨みました。
- 當間 →水本
広島から期限付き移籍となった水本選手は移籍後即スタメンでした。
水本裕貴選手のプレースタイル
主力の北川選手が抜けた清水は、前節横浜FMに勝利しています。
松本も3連覇を狙う王者川崎と引き分けています。
どちらも流れは悪くない中でのゲームでした。
清水は前節と同じスタメンで試合に臨みます。
ゲーム序盤は松本のペース。
立て続けにコーナーキックのチャンスを掴みますが、ゴールまでボールが行きません。
いい形でゲームに入ったときに限ってミスが起こります。
前半18分、清水が初めてのコーナーキックでした。
松本のGK守田選手がまさかのファンブル。
そのボールを清水ドウグラス選手が難しい体勢からゴールを狙います。
シュートは、ネットに吸い込まれ清水が先制します。
この先制で試合の流れは清水に持って行かれました。
主導権を握られ、守備からのカウンターを徹底していました。
追加点こそなかったものの、清水が松本ゴールに迫る場面が多くありました。
先制してから上手くゲームをコントロールしていました。
清水は2試合連続の完封勝利。
松本はミスからの失点で敗戦でした。
この試合唯一良かったのは水本選手でした。
左サイドバックで安心、安定のプレイ。
合流して1週間なのにチームに溶け込んでいるし、周りの選手への声かけも積極的でした。
自陣からボールを前に運んでくれるし、前線にスルーパスも通していました。
CBの左サイドから右サイドへのサイドチェンジは久しぶりにみました。
後ろかのビルドアップは改善されるかもしれません。
残すはず~と不振の攻撃ですね。
阪野、杉本、セルジーニョのトリオがまだ噛み合っていない印象でした。
阪野選手にスルーパスが合わない。
クロスの精度も悪いし、中盤でボールを失いすぎ。
これからのトレーニングで改善してほしいです!
あとは1人カウンターできる強力なFWを補強して欲しいですね。
GK守田のミスで失点したけど、今までめちゃくちゃ助けられてるから責められない。
失点したのが問題なのか、得点できなかったのが問題なのか考えさせられる試合でした。
少しコメントするのに難しいゲームだったと思います。本当にどっちに転んでもおかしくなかったですが、やはり決められる選手のいるチームと、そうでないチームという言い方になるかもしれません。
これが現状なので、下を向かずに松本に帰って、また出直してきたいと思っています。
≫ イージーなミスからの失点で、そこから試合の流れも変わったが?
サッカーのリズムが一番大きく変わるのは、得点・失点なんですよね。その意味では残念な流れになってしまったことは否定できないと思います。
ただ、それはGKだけの責任ではなくて、その前に入れ違ってCKにしてしまったことも問題ですし、逆に何回か続いたCKのチャンスでわれわれがボールを触っているかというと触っていない。(序盤も)単にハーフコートでやっているだけであって、相手にとって脅威だったかというと、そうでもない。そういう言い方になるでしょうね。
引用元:
Jリーグ公式
スポーツナビ
90分間通して全員がしっかりやるべきことをやってくれたかなと思います。立ち上がりで少し押し込まれる時間帯もありましたが、そこをしのげたことで全体が前向きにできたと思います。セットプレーから得点を挙げられたこと、(失点)ゼロで終えたことは次に継続してやっていきたいです。ただ、まだミスもたくさんあったし、2点目、3点目を取ることで、もっとゲームを優位に進められたと思うので、たくさん反省すべきところはありますが、みんなでまた前向きに次に向けて準備していきたいと思います。
清水 | スタッツ | 松本 |
47% | ボール支配率 | 53% |
14 | シュート | 6 |
2 | 枠内シュート | 1 |
104.2km | 走行距離 | 109.0km |
108 | スプリント | 127 |
378(78%) | パス(成功率) | 489(81%) |
2 | オフサイド | 3 |
18 | フリーキック | 7 |
5 | コーナーキック | 8 |
0 | ペナルティキック | 0 |
警告:3 | 警告・退場 | 警告:1 |
清水サポのマッチレビュー
清水としてはドウグラス様様な部分も大きい。
吉本のポスト直撃弾にPKになってもおかしくないシーンが2本あって、内容的には破綻するようなミスが少なかったのが好印象でした。
松本は序盤の5分でCKを5本とってましたが、清水側にミスが出てたので活かしたいところだったかなとは思います。
結局、前半5分を清水が凌いだことが大きかったか。
90分の試合通じて、松本の枠内シュートが0だったように松本の攻撃に怖さがなかった。
サイドにはボールを運べるけれど、結局バイタルエリア、ペナルティエリアで上手くボールを受けれる選手がいなかったので助かった印象。
清水視点だと代表でボロクソに叩かれて、無理矢理1トップに求められるプレーしてブレーキになっていた北川がいなくなったのが、守備面ではプラスになっていると思う。
地味なゲームでつまらないと思う人もいるとは思うが、ショートカウンター好きな人やウノゼロが好きな人には満足できる内容だと思います。
松本山雅の守田選手のプレーは論外ではあるが、川口選手や楢崎選手、欧米のトップクラスの選手でもやらかす時はあるから仕方ないと言えば仕方ないとは思います。
ドウグラスの反応が凄かったにつきるゲームでした。
相手のミスをしっかり突いて勝ち点3がラッキーに取れた試合だったと思います。
よく言われることではありますが、点が取れるFWがいたチームが勝ち、いなかったチームが負けたという分かりやすいゲームでした。
やはりドウグラス選手の決定力の高さは今の清水にとって大きな生命線だと改めて思い知らされた試合でした。
何度かあった決定機をしっかり決めていたらも、もっと楽な試合展開だったと思います。
松本の方にも試合中何度か流れが来ていた時間帯がありました。
その時に決め切れるかどうかが、この試合の大きなポイントだったと思います。
またこの夏の移籍市場で獲得した吉本選手の影響も大きかったと思います。
前節の横浜マリノス戦に続いて、2試合連続の完封はチームにとって大きい結果です。
まだコンディション的には万全ではないように見えましたが、かなり大きな戦力補強になったと思いました。
山雅サポのマッチレビュー
前節で強豪川崎と引き分けることができたからか、今日は勝てそうな予感がありました。
過去の対戦成績を振り返ると、清水に対して負けなし。
相性は抜群に良いんです。
そのため、久しぶりに勝利できるのではと期待して見ていました。
清水の攻撃力は脅威でしたが、しっかりと守れていたと思います。
松本も攻め込む時間帯が多く、一方的な展開ではなかったです。
ただ、少しのミスが命取りになりました。
失点に対してはミスからですが、決めた相手を褒めるべきゴールでした。
先制点を取られて、相手は少し落ち着いたかなという印象です。
松本は取り返すしかないので、前半よりも攻撃的にプレーします。
しかし、清水の守りは強固で得点を奪えません。
そのままゴールをこじ開けることができなくて、タイムアップ。
内容は良かっただけに、少し残念です。
ただ、サッカーの質は以前より良くなっている気がします。
近いうちに勝利できそうな感じはあります。
また悪くはなかったけど、"勝てなかった"という松本の課題を浮き彫りにした試合になりました。
前半の入りは悪くなかっただけに、つまらないミスから失点をして流れを失ったのは痛かったです。
ですが守田選手がキャッチできなかったことだけを責める気にはなれません。
あれに素早く反応して難しい体勢から決めた相手のドウグラス選手が凄かったわけですし、完封されたのは守田選手の責任ではありません。
チーム全体で何が何でも取り返すという気概を見せることが出来ていれば良かったのですが、意気消沈したのか急に試合がつまらなくなった印象があります。
負けているならもっと点を取るために強引になれないのかと疑問に思ってしまいます。
松本は他のチームのように1人でどうにかしてしまうスーパーな選手はいません。
人数をかけてこじ開けるしかないのに、なぜそれをしないのか?
もちろんやりたくてもやれなかった部分もあるでしょうが、いい加減に立て直さないとシーズンが終わってしまいます。
対戦相手の印象
両サポーターに相手チームの印象を聞いてみました。
清水サポから見た松本の印象
やはり前田選手の移籍は大きかったと思います。
得点力不足が指摘されている中が、松本の攻撃のウエイトをかなり占めていた選手でした。
清水にとっては彼の不在はかなり助かった印象です。
セルジーニョ選手とパウリーニョ選手の両外国人選手は清水にとって最も脅威となっていたと思います。
ボールがキープでき、攻撃の起点になっていましたし、シュートの意識、攻撃性が松本の中では最も高く、1番得点の可能性を感じました。
しかし、肝心の点取り屋のポジションの阪野選手がやはり清水のドウグラス選手と比べると清水のデュフェンダーにとってはそこまで脅威に感じていなかったと思います。
何度か再度から良いクロスが上がっていたシーンもありました。
中で合わせることができていなかったので、高崎選手のようなヘディングの強い選手が出場しなかったのは清水にとっては助かった印象です。
松本山雅で注目の選手はこの暑さの中で運動量が多い選手ということで試合のキーマンはやはり藤田息吹だったが、序盤のワンプレー以降傷んだのも影響あったのか効果は感じられず。
移籍したての水本選手に関しては無難なプレーに徹していたが、清水の西澤に何回か翻弄されてるのを見て時の流れを感じた。
もう1人といえば阪野豊史選手だろうか、レッズユース、明治大時代から見たことのある選手ではあるが…
高崎選手か永井選手と組ませる方が彼は活きるのかなとも思う…
個人的には大学時代のイメージが強烈なのは、高崎選手で彼をスタメンで使ってシンプルに2列目から飛び出す形の方がいいのでは?とは思う。
今日は永井選手が途中から出てきたが、逆に松本山雅のサポにはそんな高崎選手がダメかなと問いたいところ。
阪野選手は無駄走りもしていたが、まああまり効果的ではなかったかなとも思う。
ワンプレーいいのがあったのは町田也真人選手。
専修大の黄金期で清商の庄司(京都)や前澤(沼津)清水東の栗山(山形)と絡んでいたのは鮮明に覚えている。
この試合でも片鱗は見せたが、いかんせん時間か少ないので流れを変えるとこまではいかなかった。
脅威的なプレーに関しては松本山雅のサポも思われてるかも知れないですが、ほぼなし。
セルジーニョ選手がうまく受けて捌いて、パウリーニョ選手がミドル2本枠外くらいでした。
山雅サポから見た清水の印象
この試合で衝撃を受けたのはドウグラス選手です。
Jリーグでもすでに結果を出しているので、要注意の選手だとは思っていました。
しかし、ここまでとは思いませんでした。
得点はゴールキーパーのファンブルしたボールがドウグラス選手の近くに。
それに素早く反応して決められました。
このゴールですが、彼だから決められたのではないでしょうか。
高い身体能力と技術、そして嗅覚を持っている。
まさにストライカーという感じでした。
得点後も松本に対して脅威となるプレーをしていて、見てる側としては落ち着きませんでした。
チームとしても、まとまってきていると感じました。
シーズン序盤は下位に低迷していたのに、今は中位に。
攻撃力は北川選手が抜けて少し落ちるかなと思っていたのですが、そんなことはなかったです。
危ないシーンは何回かありました。
それに序盤戦と比べると守備が良くなっています。
攻守のバランスが良くなり、上位に入っていきそうなチームだと感じました。
個々の選手が能力を存分に発揮していて良いチームになっていると思います。
たぶん個性が強いのでうまくいかない時はバラバラになるのでしょうが、この試合に関してはうまくいっていたと思います。
その最たるのがドウグラス選手で、アクロバットなシュートまであるので守りにくいことこの上ない選手です。
西澤選手や河井選手もカウンターで脅威になっていて、それで松本が前にでにくかったのもあります。
新加入の吉本選手もチームの溶け込んで軸になっていると感じました。
優勝するほどの力はないものの、実力は上位に匹敵するチームだと思いました。
この試合で最も感慨深かったのが西部選手です。
長くJリーグを見ているので彼が活躍したシーズンも知っていればまったく名前を聞かないなと思うシーズンもあります。
今年はチームに勢いをもたらしている感じがしてベテランの味が上手くチームに混ざっていると思いました。
こういった選手がいるとチームは安心できるのだろうなと思います。
次節にむけて
反町サッカーの代名詞は走るサッカー。
この夏場でどこまでできるかがカギです。
次節は名古屋グランパスとの試合です。
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名古屋グランパス×松本山雅【J1第13節 2019年5月26日】
田中隼磨選手のメモリアルゲームを勝利で飾ることができました!3試合ぶりのゴールで名古屋グランパスにクリームシートを達成しました。5失点の敗戦から立ち直り、リーグ2位の名古屋に無失点で勝てたのは大きいです。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価は予想以上の結果となっています。
通算成績は1勝1分3敗だけど、前半戦は勝つことできました。
何としてもアルウィンで勝ち点を積み上げなければいけません。
山雅は決してスター選手や1人で決定的な仕事ができるプレイヤーはいません。
絶対的なストライカーがいないのでどうしても点を取るというと後手後手になって守備から入るサッカーになります。
ここ数試合、選手1人1人がハードワークして守備は形になっています。
でも攻撃になると、なかなかくさびが入らずに攻撃の起点が作れません。
チーム全体で攻撃の起点を作り、ボールをキープできるようになれば攻撃の時間も長くなると思います。
まだまだ阪野、杉本、セルジーニョは点でしかありません。
点と点が線で繋がるようなプレイが見られることを期待します!
前節:川崎フロンターレ戦【J1第21節 2019年8月4日】
次節:名古屋グランパス戦【J1第23節 2019年8月18日】