【シーズン終了まで残り4試合】
11月に入りました。
3月から始まったJ1リーグも今節を入れて5試合となりました。
優勝争いも気になりますが、残留争いも混戦状態です。
毎節ごと順位が動く展開となっています。
前節の鹿島アントラーズ戦は、永井選手のお洒落ヒールで先制するもPKで追いつかれ引き分けという結果でした。
今節はセレッソ大阪との試合です。
前半戦は、アルウィンで2失点して、攻撃陣もシュート2本に抑えられる散々な試合でした。
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松本山雅×セレッソ大阪【J1第10節 2019年5月4日】
令和最初のリーグ戦はセレッソ大阪が相手でした。前半、後半にそれぞれ失点し敗戦。宿敵都倉選手に注目していましたが、活躍したのがボランチの奥埜選手でした。お互いのファン・サポーターにこの試合の印象や気になった選手をレポートします!この試合の評価はイマイチの結果となっています。
ここまで3戦負けなしと勢いに乗りつつある松本。
最近は、攻撃回数が結果に結びつくようになってきました。
前半戦、何もできなかったセレッソ大阪にどう挑んだのか?
この試合のマッチレビューをセレッソ大阪、松本山雅、お互いのファン・サポーターに聞いてみました。
両サポーターが試合を見て感じたこと
いよいよリーグ終盤戦となりました。
松本にとってはJ1リーグの残留をかけた、C大阪にとってはACL出場圏内をかけた試合となりました。
松本のスタメンは鹿島戦から2人メンバーを入れ替えて臨んでいます。
- セルジーニョ →中美
- 町田 →パウリーニョ
フォーメーションは、3-5-2の布陣でC大阪に挑みます。
試合は前半24分、C大阪が先制します。
藤田選手が中央から右サイドへ素晴らしいパス。
このパスを松田選手がダイレクトでクロスを上げます。
ソウザ選手が頭で合わせてゴールを奪いました。
松田選手のクロスも素晴らしいものでしたが、その前の藤田選手のパスで勝負ありという感じの先制点でした。
松本としては、守備陣形の乱れがあったのが悔やまれます。
水本選手が前のプレイの流れで右サイドで守備をしていたので、橋内選手、飯田選手がスライドして対応。
しかし、サイドに降られてしまったことでマークにずれが起こってしまったのでしょう。
藤田息吹対ソウザというミスマッチが失点につながってしまいました。
しかし、失点後も極端に引くことなく攻撃を仕掛けたことが後半に繋がります。
松本は後半62分にチャンスをつかみます。
中美選手が奪ったボールをすぐさま前線へ、それを永井選手が収めて華麗なヒールパス。
杉本選手がゴール右隅に突き刺しました。
前線からのプレスが見事にハマったシーンでした。
前線のコンビネーションが松本のストロングポイントになりつつあります。
その後は、お互いにチャンスを迎えるも追加点ならず。
痛み分けのドローとなりました。
松本は上位のC大阪相手に追いつき、価値ある勝点1を獲得。
C大阪にとっては痛い引き分けとなりました。
この試合、セルジの怪我でどうなるかなと思っていたら、町田選手まで直前の怪我でメンバー入りしませんでした。
ここまで松本の流れを作っていた2選手が抜ける影響が心配でした。
しかし、いまの松本には杉本の太郎さんがいます。
この試合も杉本選手が孤軍奮闘で攻撃を引っ張っていました。
太郎さんのこうやって持ち上がってくれるプレーは本当助かる👏👏👏 pic.twitter.com/apfICRvLQK
— 松本山雅応援BLOG (@OneSoul1965) November 2, 2019
そして、目立たないところでバトルオブ藤田が行われていたことも忘れてはいけません。
セレッソ大阪の藤田直之選手と松本山雅の藤田息吹選手の中盤でのバトルがあったはずです。
次節の鳥栖戦に町田選手が戻って来られるのか気がかりですが、変わりに入った選手も十分に力を発揮してくるでしょう。
試合はおおむね、ほかの人が思うような展開だったかなと思います。C大阪さんはクロスから点を取っているチームなので、それについては当然ながら話をして、トレーニングもしてきましたが、頭の上からドカンとやられてしまっては仕方ないとしか言いようがない。
ただ、その反省をもとに後半はしっかりできましたし、ハーフタイムには「(C大阪は)前半の失点は少ないが、後半は多いチームだから足が止まるよ」と話して送り出しました。実際、われわれが点を取るまでと、われわれが点を取ってから10分は自分たちの時間帯だと。最後はもうわれわれも足が止まってしまったと。向こうもフレッシュな選手を入れてきて、攻撃の圧力にはギリギリでしたが、なんとか最後ペナルティーエリア内で防げたかなというゲームでした。
われわれとしては死力を尽くしてやってきた結果なので何とも言えませんが、現状の立場からいうと、勝点1ではなく勝点3を取らないといけない。これで今季の引き分け試合は12ということで、ありがたくはない話なんですが、2点目を取りにいけるように努力してやっていかないといけないと思いますし、それを最後までやり切りたいなと思います。
≫ 選手交代の意図については?
最後の交代については杉本(太郎)が足をつりそうだったということで、フレッシュな選手を入れないと、ということですね。あとは苦しい状況で選手みながペナルティーエリア内に引き込まされた状態だったので、前で時間を作ってもらおうという意図がありました。その前の選手についても、やはり足がつりかけている選手よりも、フレッシュな選手を使おうということですね。
引用元:
Jリーグ公式
スポーツナビ
チャンスを作るのが難しい試合でした。というのも、相手は守るときは5バックであり、ボールは持てていても、チャンスを作るのが難しい、そういう時間帯のある試合でした。その中でも前半に先制できたのですが、後半、自陣でボールを失ってしまい、その流れから失点してしまった。そこから少しナーバスになり、相手にチャンスを作られる場面もありました。ただし、そこから良いリアクションを見せ、ボールを左右に動かし、チャンスを作りました。2点目を決めることはできなかったのですが、失点後にチームが見せたリアクション、プレーは私が好むプレーでした
≫ ベンチにFWが少ない事情もあった中で、終盤は高木 俊幸選手と田中 亜土夢選手の2トップで攻めに出ました。交代で入った2人に期待したプレーについては?
2人の特長を生かして、相手がイヤがるプレーをすることを狙って送りました。ライン間で動き、狙ったようなプレーはできて、よりチームを前に押し出すことができました。彼ら2人の働きについては、満足しています。
C大阪 | スタッツ | 松本 |
66% | ボール支配率 | 34% |
9 | シュート | 11 |
1 | 枠内シュート | 3 |
114.8km | 走行距離 | 120.2km |
152 | スプリント | 174 |
692(84%) | パス(成功率) | 281(69%) |
1 | オフサイド | 1 |
9 | フリーキック | 13 |
5 | コーナーキック | 3 |
0 | ペナルティキック | 0 |
警告:1 | 警告・退場 | 警告:1 |
松本サポのマッチレビュー
勝てたらそれがい一番ではありますが、松本はとても良い試合をしたと思います。
セレッソも特別悪かったわけではないので、ドローに持ち込めたことは松本が力を付けてきた証拠じゃないのかと私は感じました。
前半はセレッソのペースで進んで、先制点も奪われるなど完敗してもおかしくない展開でした。
守備の堅いセレッソとしては理想的な展開だったはずです。
ですがそこから松本が盛り返してきたので試合がおもしろくなりました。
特に杉本選手はゴールも奪いましたが、その前のポスト直撃ミドルなど躍動していて、永井選手との相性も抜群で観ていてワクワクしました。
正直なところ松本の攻撃でワクワクできることなどそう多くはなかったので、これが毎試合続くことを期待しています。
シーズン終盤で松本はとにかく残留、セレッソもACLを狙いたいという目的がハッキリしたゲームだっただけに随所に良いプレーがあって良かったです。
残りの試合にも期待が持てそうなナイスゲームでした。
上位のセレッソに負けなかったのは良いのですが、引き分けで満足できる順位にはいません。
勝てるチャンスは十分あった試合と感じました。
ボール支配率はセレッソが圧倒的でした。
特に前半は、守備に回る時間が多かったです。
失点時は中央で人数は揃っていたのですが、マークの受け渡しが上手くいっていないようでした。
相手の動きも良かったのはありますけどね。
後半に入ると、松本の点を取りに行く姿勢が感じられました。
高い位置でプレスをかけることで、セレッソは攻めにくそうでした。
ハイプレスが効いたのか、高い位置でボールを奪うことに成功。
そこからボールを繋いで杉本選手がゴールを奪いました。
ゴールまでの一連の流れは見事でした。
こういうスタイルは松本らしいなという印象です。
セレッソのような守備が堅く、洗練された戦術のチームから点を入れられたのは自信になります。
松本のスタイルは、上位チーム相手にも通用するんだと分かりました。
前半セレッソはソウザの前半11分のミドルレンジからのシュート、先制点のヘディングシュートも力強くて掴みどころがなく脅威を感じました。
松田のスペースをついてセンタリングも素晴らしかった。
この状況だと山雅はマークを掴み切れなくなります。
前半終わりころにパウリーニョ・杉本のホットラインでペナルティ内に入れて崩す攻撃はよかったです。
今後もこの攻撃ができると、強い武器になると思います。
後半山雅は前線からのプレッシャーからボールを奪いゴールを決めるところは残留のための勝利の気持ちが伺えました。
後半の終了間際の松田>ソウザ>柿谷のサイドチェンジからのシュートの攻撃は敵ながらあっぱれの攻撃であった。
外れてホッとしました。
スタッツをみてもシュートは松本9本に対しセレッソ7本。コーナーキックも松本3本に対しセレッソ5本。
FKも13本、9本とほぼ互角に戦うことができた試合で勝ち点1も積み上げることができました。
この上り調子の流れを次節アウェーのサガンとの直接対決に挑んでほしいです。
対戦相手の印象
両サポーターに相手チームの印象を聞いてみました。
松本サポから見たC大阪の印象
先制点を決めたソウザ選手は印象に残りました。
彼はセットプレーのキッカーを務めることが多いですが、キック力があります。
少し離れた場所からでも強力なシュートが飛んでくるので、位置によっては少し怖いなと思いました。
得点シーンのヘディングシュートは見事でしたね。
ああいう動きができるんだと、感心してしまいました。
奥埜選手も気になりました。
彼は以前、ボランチでプレーしていたと思います。
今シーズンは前の方でプレーする機会が多く、攻撃参加の回数も多かったです。
この試合でも良い場所にいたり、フォワードとしてのセンスも高いなと思いました。
選手も良い人材がいますが、何よりロティーナ監督の手腕が凄いです。
ずば抜けたスター選手というのはいませんが、ロティーナスタイルをセレッソに浸透させました。
セレッソの選手たちもそれを理解し、高い戦術のサッカーをしていると思います。
今シーズンのセレッソが好調なのは、優秀な監督と戦術理解度の高い選手がいるからでしょうね。
攻撃が理に適っていて、やっぱりうまいチームはゴールから逆算して攻めることができて羨ましいなと思いました。
最少失点らしいですがセレッソと言えば攻撃に魅力があるチームの印象なのでそこは崩れていませんでした。
もっと強引に点を取るストライカーがいれば文句なしですが、チームコンセプトに合わないのでしょうか。
けが人もいて理想的なメンバーではないのでしょうが、強豪であることに間違いはないです。
その中で私が注目していたのが柿谷選手でした。
元々好きな選手でしたが移籍話まで出るほど出場機会を失っていたので心配していました。
ですが先日ゴールも決めているように調子は良さそうで安心しつつ今日は活躍しないでって恐怖で観ていました。
ボールへの執着に変化あるように感じ、泥臭いプレーも厭わなくなった印象です。
天才と言われる華麗なプレーが好きでしたが技術にアグレッシブさが加われば最強ではないでしょうか。
今日はゴールを奪われなくて良かったですが、今後ますます気になるプレイヤーです。
中盤の底に位置しているソウザは、番の脅威。
攻撃に出てくる際の2列目の飛び出しでゴールに向かう嗅覚は、上位チームの東京・橋本や川崎・大島、横浜・扇原以上の能力を感じます。
また、ハーフサイドの水沼・柿谷が機能してくるとゴールシーンが増えている気がします。
柿谷は絶好調の時期よりかは勢いがないように見えるがプレーが安定してきて、ミスターセレッソ森島のようになってきている感じがします。
水沼も移籍してきたがしっかりチームに馴染んでいて生き生きとプレーしているように感じました。
サイドハーフはさらに高木俊幸を控えに持つのは羨ましい。
浦和での出場機会がなく、出場機会を求めてセレッソに移籍して結果を残しています。
まだ伸びてくる選手です。
サイドバックの松田も攻撃の厚みを増してくる存在の一人。
この試合も目立つ場面があり嫌な存在です。
タレント揃いのチームという印象です。
先制点のソウザ選手、スタメンで出場した柿谷選手、水沼選手や移籍後初スタメンの鈴木選手など。
多くのタレントがそろっている印象です。
控えにも田中選手や高木選手など能力の高い選手がおり、選手層の厚さも印象つけます。
得点ランキング上位にランクインしている選手が1人もいないにもかかわらず、リーグ上位にいるのはそれだけ各選手の能力が高いことやチームとしての戦術が浸透していることを感じさせます。
圧倒的なスコアラーがいなくても勝てるチームだと言うことです。
得点は多くはないながら失点はリーグ最小と方向性が明確であると感じます。
今節は痛い引き分けとなりましたが、まだまだACL出場圏内を狙えるチームであると思います。
今シーズンをどのような形でリーグを終えるのか楽しみなチームです。
次節にむけて
サガン鳥栖戦に向けては一言だけ
絶対に勝つ!
以上
鳥栖戦の重要ポイントはこちらの記事で詳しく! 残り4試合!松本山雅が残留に向けて歩んだ軌跡
J1残留への道!松本山雅の悲願TOP15を目指して【2019シーズン】
前節:鹿島アントラーズ戦【J1第29節 2019年10月19日】
次節:サガン鳥栖戦【J1第31節 2019年11月10日】